バナナは妊婦NG?推奨?
結論からいうと、バナナを妊婦さんが食べることは何の問題もありません。母体や胎児に悪影響が出たという報告もないため、安心して食べられる果物です。
むしろバナナは、母体と赤ちゃんに必要なたくさんのビタミンやミネラルが摂取できます。そのため、妊娠中の健康維持に役立つ。
バナナが妊婦に推奨される理由
バナナが妊婦さんにおすすめの果物である理由は、さまざまな栄養素が含まれていることにあります。バナナに含まれる主な栄養素は、以下の通りです。
- 糖質
- たんぱく質
- 食物繊維
- β−カロテン(ビタミンA)
- α−トコフェロール(ビタミンE)
- ビタミンB群
- ビタミンC
- カリウム
- マグネシウム
- 鉄
- 亜鉛
- マンガン
- モリブデン
バナナには、糖質やたんぱく質などの主要な栄養素から微量ミネラルに至るまで、多くの栄養素が含まれています。
なかでも整腸作用や血糖値の安定に効果が期待できる食物繊維、高血圧やむくみの予防・改善に役立つカリウムなどは、妊婦さんにとって特に欠かせない栄養素です。これらの栄養素が摂取できるバナナは、妊婦さんにおすすめの果物であるといえます。
バナナは1日何本まで食べて良いの?
食べやすく栄養たっぷりのバナナですが、食べ過ぎは禁物。バナナをはじめ、果物には糖質が多く含まれているため、食べ過ぎると必要以上の体重増加を招いてしまいますよ。
さて妊娠中にバナナを食べる場合、1日あたりの目安量は200〜300gとしましょう。平均的な大きさのバナナなら、2本程度に相当します。
この量はバナナだけを食べる場合の量なので、ほかの果物も食べる場合は適宜調整してくださいね。
乳児にバナナを食べさせても大丈夫?
年中手に入りやすく甘みの強いバナナを、乳児の離乳食に役立てたいと考える方も多いでしょう。
ここでは、乳児にバナナを食べさせる際のポイントなどをご紹介します。
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※2024年8月のデータバナナは生後5〜6ヶ月頃(離乳食初期)から食べられる
バナナを食べさせられるようになるのは、離乳食が開始となる生後5〜6ヶ月頃です。食物アレルギーの特定原材料(表示義務)には指定されていませんが、特定原材料に準ずる食品(表示推奨)に該当します。そのため、食物アレルギーを起こす可能性のある果物であるといえるでしょう。
アレルギーを起こしやすいかそうでないかにかかわらず、初めて食べさせる時はごく少量から始めてくださいね。初めての食材は「1日1種類、離乳食用のスプーンで1さじ」が基本です。
もしバナナを食べさせた後に体調の変化などがあれば、すぐ受診しましょう。かかりつけ小児科医の休診日や受付時間をチェックしたうえで食べさせると安心です。
離乳食でのバナナの食べさせ方
離乳食初期の乳児にバナナをあげる際は、加熱したものをペースト状にして食べさせましょう。詳しいやり方は、後ほどご紹介しますね。
初期でも慣れてきたら、ペーストから細かく刻んだ形態に移行してもよいでしょう。中期頃になったら
バナナは離乳食にも慣れ、食べるのが上手になってくる離乳食後期頃には生であげても大丈夫ですが、それまでは食べやすく刻むなどして加熱したほうが安心です。
各段階の形態や食べさせる量(野菜と果物を合わせた1日分の量)の目安は以下のとおりです。
- 離乳食初期(5〜6カ月):ペースト状〜細かく刻む(段階を踏んで5〜15g)
- 離乳食中期(7〜8ヶ月頃):粗つぶし〜縦4等分を薄切り(20〜30g)
- 離乳食後期(9〜11ヶ月):5mm角〜縦4等分にし手づかみできる大きさ(30〜40g)
- 離乳食完了期(12〜18ヶ月):縦4等分かそのままを手で持てる大きさ(40〜50g)
上記はあくまでも目安です。赤ちゃんの体調や機嫌などに合わせ、無理のないよう食べさせてみてくださいね。
妊婦・産後時期でも簡単!アレンジレシピ
妊婦さんや産後のママ、離乳食におすすめのレシピをご紹介します。美味しいうえに栄養たっぷりのバナナ、ぜひいろいろなレシピで活用してください。
バナナとオートミールのパンケーキ
バナナとオートミールを使ったパンケーキをご紹介!食物繊維やビタミンB群が豊富なオートミールをバナナと合わせることで、便秘予防やエネルギーチャージに役立ちます。甘みはバナナだけで十分ですが、お好みでメープルシロップやフルーツをトッピングしても美味しいですよ。
▼材料
- バナナ
- オートミール
- 卵
- 牛乳
- オリーブオイル
▼作り方
- バナナ(1本)は皮をむいてフォークなどで潰す
- ボウルにオートミール50gと卵1個、牛乳大さじ2を入れて混ぜる
- 2 に1 を加えてさらに混ぜる
フライパンにオリーブオイルを引き、3 を適量落として両面を焼く
バナナとヨーグルトのお手軽デザート
バナナとヨーグルトをミキサーにかけて、冷蔵庫で冷やすだけの簡単デザートです。バナナの甘さとヨーグルトのほどよい酸味で、爽やかな味わいに。さらにバナナに含まれる食物繊維とヨーグルトの乳酸菌で、腸内環境を整えるのにも役立ちます。お好みで甘さを加えても◎
▼材料
- バナナ
- プレーンヨーグルト
- レモン汁
▼作り方
- バナナは皮をむいて一口大に切る
- ミキサーにバナナ、プレーンヨーグルト、レモン汁を入れて滑らかになるまで混ぜる
- 容器に小分けにして入れ、ラップをして冷蔵庫で冷やす
【離乳食初期】バナナペースト
初めてのバナナはペーストから始めましょう。中心部(黒いつぶつぶ)は、はじめのうちは取り除くか、すり潰してから裏ごしするのがおすすめです。
▼材料
- バナナ
- 水
▼作り方
- 耐熱容器入れた水に、輪切りにしたバナナを入れる
- 1にラップをかけて電子レンジで加熱する(600Wで30〜40秒)
- 2 をすり潰す
【離乳食中期】バナナときな粉のパン粥
パン粥に慣れてきたら、バナナときな粉でアレンジしてみてはいかがでしょうか。バナナもきな粉も栄養たっぷり。それぞれの食材で体調に問題がないか、あらかじめ確認したうえであげるようにしましょう。
▼材料
- 食パン(耳なし)
- きな粉
- バナナ
- ミルク(調乳済みのもの)
▼作り方
- バナナを粗く潰す
- 鍋に細かくちぎった食パンとミルクを入れて加熱し、パン粥を作る
- 2 に1 ときな粉を入れてよく混ぜ合わせる
まとめ
食べ応えがあるうえにさまざまな栄養素が含まれているバナナは、妊婦さんにとって食事代わりになったりおやつにしたりと大活躍の果物です。また、濃厚な甘さは乳児にも受け入れられやすく、離乳食にも利用しやすいでしょう。食べる量や食べさせ方には気を配る必要がありますが、いろいろなアレンジレシピを試しながらバナナを美味しく味わってくださいね。
【参考サイト】