栽培時期
ミックスレタスには、様々な品種の結球しないタイプのレタスの種がミックスされています。葉の色や形が変化に富んでおり、サラダや料理の付け合わせとして楽しむことができます。
3月から11月までが種まきに適した時期で、約4か月に渡って繰り返し収穫することができます。冬場でも、ビニールハウスやトンネルを活用して栽培することができます。
畑の準備
種まき1週間前に、土をよく耕して水の通りが良くなるようにします。この時に元肥として1㎡あたり200gの苦土石灰、2kgの堆肥、150gの配合肥料をまいて畑にすき込みます。
種まきの直前に畝を立てます。2条まきか4条まきがおすすめです。条間は20 ㎝ほど必要なので、畝幅は、2条まきでは40cm、4条まきでは60cmで作ります。
種まき
あらかじめ張った目印の綱に沿って、三角鍬で土をなぞるようにして深さ3cm程度のまき溝をつくります。溝と溝の間は20cm程とるようにしましょう。
種が重ならないように、溝にパラパラと筋状に種をまいていきます。ミックスレタスの種は光を感じることによって発芽するため、覆土は種が隠れる程度に手やふるいなどで薄くかぶせるようにしましょう。種をまいてから3日から4日後に発芽します。
芽が出るまでは、土の表面が乾かないようにこまめに水やりをする必要がありますが、種が流れてしまわないようにじょうろで優しく水をやってください。
間引き
葉が混み合ってきたら、重なり合っている株を間引いて株間が5cmになるようにします。間引いた株も美味しく食べることができます。このとき、葉の色や形を見て、様々な種類のレタスがバランス良く残るようにしましょう。
追肥・土寄せ
最初の間引きを行う時に、1㎡ 当たり30gの化成肥料を株元に筋状にまき、草刈り鎌を使って土をほぐしながら寄せていきます。この追肥と土寄せは、3週間に1回のペースで行うようにしましょう。
間引き収穫
株の高さが7cm程になったら、株間が25cmになるように間引き収穫をします。 鎌の刃を土の中まで入れて、根元から収穫していきます。 隣の株まで抜いて採ってしまわないよう、根元を確認して切りましょう。
誤って隣の株まで切らないよう鎌を使わずに収穫する場合、 根元を手で挟んで抜いた後に、はさみで根を落としましょう。
収穫
株が大きくなってきたら、外側の大きい葉を手で根元から収穫していきます。 草勢を維持するため、1株あたり6枚から8枚の葉が残るようにしましょう。 株ごと収穫する方法もありますが、少しづつ収穫していくことで、4か月くらい楽しむことができます。気温が上昇する春先にはトウ立ちしやすくなるので、注意してください。
プランター栽培
ミックスレタスはプランターでも手軽に栽培できます。横幅30cmのプランターの場合、20cmの間隔で2列に種をまいて栽培すると良いでしょう。プランターは日当たりがよく、風通しの良い場所に置くようにしてください。プランターの種類を工夫することで、よりおしゃれに栽培できますす!
栽培方法は畑とほとんど同じですが、プランターの場合、畑より水や肥料の持ちが良くないので、追肥と水やりに注意が必要です。追肥は10日に1回のペースでおこない、株元に薄く肥料をまきます。同時に土寄せもしましょう。日頃から観察して、土の表面が乾いたら、プランターの下の穴から水が出るくらいにたっぷりと水をやりましょう。
おわりに
今回は、農業のプロフェッショナル・JA営農指導員監修のもと、家庭菜園でのミックスレタス の育て方についてご紹介しました。ミックスレタスは栽培が比較的簡単なうえ、何か月にもわたって繰り返し収穫することができるので、初心者にもおすすめです。「ガーデンレタス」や「ガーデンベビー」といった市販の種子を使って、ぜひ挑戦してみてください。
JAとぴあ浜松の公式ホームページでは、ミックスレタス以外にも、四季折々の作物を家庭菜園で上手に育てるコツを紹介しています。栽培現場のプロの技が満載ですので、こちらも併せてご覧ください!