栽培時期
ゴーヤは高温を好む野菜なので気温が上昇してくる5月から6月にかけて植え付けを行い、7月から9月に収穫するのが一般的な栽培スケジュールです。つるが支柱やネットを伝って高く伸びていくのが特徴で、窓際に支柱を立てネットを張って栽培すれば、夏を通して緑のカーテンとしても大活躍します。
土作り
植え付けの1週間から2週間前に土の準備をします。元肥として、堆肥0.5L、有機配合肥料40~50g、りん肥10~15gをまき、耕して土とよく混ぜてください。畝は高さ5cmから10cmほどで立てて、土の乾燥防止と雑草対策のために黒マルチを張っておきましょう。ゴーヤは過湿を嫌うので、栽培を通じて土壌を水はけの良い状態を保つようにしてください。
植え付け
40cmほどの株間を取って植え穴を開け、そこにじょうろで水をたっぷりと入れます。水がある程度引いたら苗を植え付けて、周りの土を被せて軽く押さえてください。つる割れ病が発生しやすくなるので、同じ畑でキュウリなどウリ科の野菜を連作するのは避けるようにしましょう。
支柱立て
240cmの支柱2本を畝の両側に、交差するように斜めに挿して固定してください。この2本の組み合わせを横に約1mおきで作ります。横方向に支柱を渡して補強し、ネットをつければ緑のカーテンの土台の完成です。つるが伸びてきたら、最初のうちはネットに紐を使って誘引しておくと、その後は自然にネットをつたって生長していってくれます。
追肥
草丈が80cmほどになったら追肥として、1㎡あたり30~40gの化成肥料をまき、耕しながら土に混ぜ込んでください。この際マルチの片側を一旦外して作業しましょう。最初の追肥の後も、2週間に1度ほどのペースで追肥をおこなってください。
摘心・摘果
本葉が10枚ほどついたら、親づるの先端をハサミで切って摘心します。こうすることでわき芽が伸びてきて子づるになり、実を多くつけます。また、草丈が80cmくらいになるまでは、雌花や実ができていても、取り除いてください。生長に養分を回すことで、つるが大きく広がりより良い緑のカーテンが出来上がり、最終的な収穫量も増えます。
人工授粉は必要??
ゴーヤは小さな黄色い花を咲かせます。受粉は通常放っておいても行われますが、受粉をしてくれる虫があまりいないような環境では人工授粉をおこなっても良いでしょう。雄花をハサミで切り取り、雌花に軽く当てて花粉を付着させてください。
収穫
実の表面にツヤが出て、イボが大きくなってきたら、ハサミで切って収穫してください。実が葉と同じ緑色をしていて見つけにくいので収穫し損ねないように注意しましょう。実が熟しすぎて黄色になってくると、やわらかくなって食べられなくなってしまうため、できるだけ若いうちに収穫するようにします。もし熟しすぎてしまった場合には完熟させると、種の周りの真っ赤な部分は甘みがあって美味しく食べることができます。
おわりに
ゴーヤはビタミンやカロテンを豊富に含む健康に良い野菜でもあり、ゴーヤチャンプルーなどの定番料理や肉詰め焼き、カレーなどに使用して夏バテ対策も兼ねて美味しく食べることができます。ゴーヤは病害虫に比較的強く、手間がかからないので緑のカーテンとして育てるのにもおすすめの野菜なので、是非この記事を参考にして栽培に挑戦してみてください。
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