土耕栽培の基本知識
土耕栽培とは?ほかにはどんな栽培方法があるの?
土耕栽培とは、その名の通り、「土壌をつかって作物を育てる方法」です。
作物が地面に根を張り、土壌中に含まれる必要な水分や栄養分を吸収して成長します。
土耕栽培のなかでも、以下の二種類の栽培方法があります。
露地栽培 畑で直接作物を育てます。
プランター栽培 プランターに適切な土壌を入れて栽培する方法です。
また、土耕栽培以外に主要な栽培方法は、「水耕栽培」です。
水耕栽培は、土を使用せずに水中に作物の根を浸して育てる方法です。
土耕栽培の魅力とは?栽培方法のメリット&デメリット
自分にとってどの栽培方法がいいのか決められない!という方のために、それぞれのメリットやデメリットを紹介します。
土耕栽培(露地裁倍)・土耕栽培(プランター栽培)・水耕栽培を比較してみましょう。
魅力 | 露地栽培 | プランター栽培 | 水耕栽培 |
---|---|---|---|
育てられる野菜の種類 | ◎ | 〇 | △ |
はじめやすさ | ◎ | 〇 | △ |
技術・知識の必要性 | △ | 〇 | 〇 |
技術・知識の必要性 | 〇 | △ | ◎ |
育てられる野菜の種類
露地栽培
スペースや深さの制約がないので、ほとんどの野菜の種類を育てることが出来る。
プランター栽培
プランターの大きさに応じて、植物の成長に限界がある。一部の野菜を育てることが出来ない。
水耕栽培
育てられる野菜の種類に限りがある。
はじめやすさ
露地栽培
畑のスペースがないと難しい。
プランター栽培
都会などスペースが十分になくても始められる。
水耕栽培
小規模であれば手軽に低いコストではじめることが出来、室内でも栽培可能。一方、大規模に育てる場合には設備やポンプを用意する必要がある。
技術・知識の必要性
露地栽培
必要に応じて土壌改良をおこなう必要がある。
プランター栽培
土を毎回新しく入れ替えることが出来るので初心者でも準備や管理が簡単。
水耕栽培
大規模にやる場合は設備に関する知識が必要な可能性も。
管理のしやすさ
露地栽培
土を介した病気や虫被害などにあいやすい。
プランター栽培
土を入れ替える際には土の始末が必要であるため、管理は手間がかかる。虫被害も発生する。
水耕栽培
土を介した病気や虫被害にもかかることなく、お手入れ簡単。
土耕栽培をはじめるまえに知っておきたいポイント
成功の秘訣は?
自身の目的に応じた栽培方法を選択することがますは重要です!
初心者におすすめなのはプランター栽培
まずは土の準備が簡単なプランター栽培から挑戦してみるのが良いでしょう。野菜の種類もある程度選ぶことが出来、初心者におすすめな葉物野菜やハーブ類などを育てられるでしょう。
慣れてきたら露地栽培
やはり最終的におすすめなのは露地栽培です。根菜類などを含めて全ての野菜を育てることが出来、農業を十分に楽しめるでしょう。そしてなんといっても大規模におこなうことが可能です。
プランター栽培での作物の管理に慣れてきところで、露地栽培に挑戦しましょう。加えて、露地栽培では「土の準備」「土壌改良」が成功のカギになってきます。
土壌改良についてはコチラの記事を参考にしてみてください!
土耕栽培でよくある問題とその対処法
屋外でおこなう土耕栽培で生じる問題として「虫被害・土を介した病害」があります。これらの被害にあってから対処することが難しいため、以下のような事前の対策が非常に重要になってきます。
- 病害虫に強い品種や地力にあった品種を選ぶ
- 防虫ネットを使用する
- 日当たり・風通し・水はけなどの環境を整える
- 定期的な土壌の入れ替えや土壌改良で地力と高める
土耕栽培に挑戦してみよう
露地栽培の場合は土の準備から。プランターなら「野菜栽培用の土」を購入しよう
露地栽培のはじめ方は以下の通りです。
- STEP0 土の酸度や状態を調べる
- STEP1 土を深く掘り起こす
- STEP2 土粒を細かくしたり、余計な石や枝などを取り除く
- STEP3 堆肥・肥料を入れる
- STEP4 畝(うね)を作る
プランターであれば、購入した土をプランターにいれ、プランターを日当たり・風通し良好な場所に置くだけでいいでしょう。
育てる野菜・品種を決めよう
時期や栽培環境に応じて、適した品種が異なります。
プランターなら葉物を選ぶ、夏に向けて栽培するなら暑さに強い夏野菜を選ぶ、などすると良いでしょう。
おわりに
今回は土耕栽培についてご紹介しました。「土耕栽培」はポイントをつかめば様々な野菜を育てることが出来、奥深くとても楽しいと思います。
本記事を参考にして、土耕栽培に挑戦してみてください!