スイカ栽培の魅力について知ろう!
スイカを自宅で栽培することの魅力はなんでしょうか。2つご紹介します。
新鮮なスイカを食べられる
スイカ栽培の魅力1つ目は、新鮮なスイカを食べられることです。
スイカは追熟が必要な果物と違い、採れたてが最も美味しいといわれています。スイカを自宅で栽培すれば、食べ頃をすぐに収穫して食べられます。スイカ好きにはたまらないですよね。
自分で手塩にかけて育てたスイカなら、美味しさもひとしお。美味しいスイカをすぐに食べられるというのは、スイカ栽培の大きなメリットの1つです。
食育にもつながる
スイカ栽培の魅力2つ目は、食育にもつながることです。お子さんがいらっしゃるご家庭にはぴったりです。
食育とは、経験を通じて食に関する知識と、バランスのいい食を選ぶ力を身につける教育のことです。試行錯誤しながら植物を育て、大きくなる過程を学ぶ家庭菜園は、まさに食育にぴったりの方法だといえます。
何気なく食べているスイカも、育てる大変さや、果実が実った喜びを知ることで、より食に感謝するようになるかもしれません。
スイカの育て方・栽培方法の紹介!
スイカを育てるには、さまざまな工程があります。ここからは、スイカの育て方・栽培方法をご紹介します。
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※2024年4~8月のデータ種まき・苗づくりの方法と時期
種から育てる場合は、3月〜4月頃に種まきをします。苗ポットに4粒ほど種をまき、水を与えましょう。発芽するまでは、25度〜30度ほどの暖かい場所に置きます。すると4日程で発芽するはずです。発芽したら間引きを行い、種まきから35日ほどで定植適期苗に成長します。
植え付け・定植の方法と時期
植え付けの時期は4月〜6月頃です。畑での栽培がおすすめですが、大きめのプランターでも育てられます。それぞれの定植の方法をご紹介します。
地植え
まず1m以上間隔を開けて土を盛り、畝をつくります。そこに苗を浅く定植しましょう。
苗は寒さに弱いので、気温が低い時期なら、ホットキャップや不織布をかけて冷気を遮断するのがおすすめです。終わったら、水やりも忘れずに行いましょう。
プランター
プランターを使用する場合は、25リットル以上の物を用意しましょう。栽培する品種は、3kg以下の小玉がおすすめです。
まず、プランターに土を入れます。この時、一度に土を入れるのではなく、層になるように少しずつ入れましょう。土を入れ終えたら、1つのプランターにつき、1つの苗を定植します。プランターの土と苗の土を同じ高さに揃えるのがポイントです。仕上げにしっかりと水やりもしましょう。
定植後の栽培管理と頻度
水やり
地植えの場合、基本的には水やりは不要です。葉がしおれてきたり、暑い日が続いたりする場合は適宜水やりをしましょう。
プランターの場合、土の表面が乾いてきたら水やりをします。高温が続く夏場は、朝と夕方に水やりをしましょう。
摘芯
摘芯とは、親ツルを摘み取り、他のツルの成長を促す作業のことです。摘芯をしてツルを減らすことで栄養の分散を抑え、甘く美味しいスイカに成長します。
スイカの摘芯は、本葉が5枚〜6枚ほど育ったら行います。まず、上に伸びている親ツルをカットします。元気な子ツルを3本〜4本ほど残し、それ以外もカットしましょう。
追肥
栽培中に2回、肥料を追加する追肥作業を行います。
1回目はツルが50cm程になった頃に、約50gの化学肥料を追加します。2回目はスイカの実が卵ほどの大きさになった頃に、同様の化学肥料を追加しましょう。
摘果
摘果とは、生育の良い実だけを残して残りは摘み取る作業のことです。選びぬかれた実に栄養を行き届くため、甘く濃厚なスイカになります。
大玉スイカの場合は、直径7cmほどの実を1株あたり2〜3個ほど、小玉スイカの場合は直径4cm〜5cmほどの実を1本のツルに1〜2個残します。実の形がいびつなもの、害虫や傷がついたものを摘果しましょう。
病害虫対策
スイカはつる割病などに注意が必要です。
つる割病は糸状菌と呼ばれるカビが原因で、高温多湿になる5月〜9月頃に多く発生します。
発病すると治すのが困難なため、予防が大切です。ベンレート水和剤などの農薬を使用して予防しましょう。
収穫
収穫期は7月〜9月上旬頃。スイカの花が開花してから、大玉なら45日〜50日後、小玉なら35日〜40日後が収穫の目安です。
スイカ栽培でよく発生する問題と原因
苗が枯れてしまった
苗を土に植える段階で失敗すると、苗が枯れてしまうことがあります。
スイカの苗は寒さにとても弱く、冷気に当たると弱ってしまいます。気温が低い地域で栽培する場合は、定植したら防寒対策に気をつけましょう。
また、スイカの苗は、定植して根が育つまでは水やりが必要ですが、根が育った後は乾燥させて育てます。根付いた後に水を過度に上げてしまうと、根腐れの原因になるので注意が必要です。
収穫した実が熟れていなかった
スイカの実が大きく成長していたので収穫したら、果肉がまだ熟れておらず緑色だったということもあります。
スイカの収穫の目安は、受粉してからの日数で計算します。いつ受粉させたかをメモしておき、収穫時期を間違えないように気をつけましょう。
実が割れてしまった
収穫間近で実が割れてしまうなんて、とてもショックですよね。
土壌の水はけが悪いときに発生するといわれています。スイカは、実がなったあとは乾燥させて育てます。そこに大量の雨が降ったり、たくさん水やりをしてしまったりすると、スイカの内部と外の成長速度に差が出て、裂果が起こるそうです。
また、小玉スイカは皮が薄いため割れやすいともいわれています。土壌の水分量に気をつける、裂果しにくい品種を育てるなどの対策が必要です。
まとめ
スイカの栽培には苗作りから水やり、摘芯、追肥などさまざまな工程があります。栽培するのは簡単ではありませんが、手をかけた分、大きな実がなったときの喜びはひとしお。
スイカの栽培は、お子さんがいらっしゃるご家庭なら食育にもなります。プランターでも栽培できるので、気になる方は挑戦してみてはいかがでしょうか。