栽培時期
ズッキーニの生育温度は20℃前後で、日当たりの良いところを好みます。3月中旬から4月上旬にポットに種をまいて育苗し、5月に定植します。ズッキーニは長く収穫を続けることができ、7月から8月まで収穫できます。
種まき・育苗
12㎝ポットを使って育苗します。ポットの中央に深さ1㎝程度の穴をあけて種を1粒置き、軽く土をかけて水やりをします。種を植えたあとは、土が乾かないように定期的に水やりをしましょう。
発芽温度は25℃以上であるため、温度管理が重要です。気温が高くならない場合はビニール温室や寒冷紗を使って保温しましょう。寒冷紗の使い方については以下の記事をご覧ください。
寒冷紗・防虫ネットの正しい使い方!野菜栽培で大活躍、寒冷紗・防虫ネットの使い方まとめ | AGRIs
防虫効果があり、防寒や防風でも活躍する寒冷紗。野菜栽培の様々な場面で活躍する寒冷紗の役割や設置方法を野菜栽培を始めたばかりの方にもわかりやすく説明しています。寒冷紗や防虫ネットは、防虫効果に加え、防寒や防風効果も発揮する優れものです。しかし、正しい方法を知らず、「せっかく張ったのに害虫にやられてしまった」という声も少なくありません。そこで今回は、寒冷紗や防虫ネットの種類や張る際の注意点をご紹介します。
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土作り・植え付け
植え付けは霜が降りなくなってからおこないましょう。本葉が4~5枚出た頃が植え付けの目安です。
植え付けの2週間前に堆肥2㎏/㎡と石灰100g/㎡をまいて耕します。1週間前になったら化成肥料50g/㎡をまいて再度耕しましょう。
畝の幅は100㎝、高さは15㎝を目安に作ります。このとき、水はけがよくなるようにしましょう。
植え付けのときは株間を100㎝程度あけます。ズッキーニは根があまり強くないため、風が強い日は避け、ポットの形が崩れないように注意して植え付けてください。また、植え付け後はしっかりと水をやりましょう。
支柱立て・追肥
ズッキーニは風で倒れやすいため、支柱を立てて誘引しましょう。1つの株につき支柱を2本、交差する向きで斜めに立てます。支柱を垂直に立てるとズッキーニは大きく生長しますが、風で倒れたり、茎が折れたりするリスクが高まるため、斜めに立てることをおすすめします。
最初の追肥は植え付けから1ヶ月後を目安におこないます。株1つにつき化成肥料を30g程度まき、同時に土寄せもしましょう。
以降は2週間ごとに、生長具合に合わせて化成肥料を20~30g与え、土寄せします。
受粉
ズッキーニは受粉しないと実が大きくなりません。虫が集まっていれば受粉することもありますが、確実に受粉させて収穫量を増やすために人工授粉をおこないます。
人工授粉は早朝におこないます。朝10時までには終わらせましょう。雄花を切り取り、雌花の柱頭に花粉を擦り付けます。また、雄花を切り取らずに綿棒などで花粉を取り、雌花の柱頭に擦り付けても受粉させることができます。
収穫
開花から4~5日で実の長さが20~30㎝程度になり、収穫適期となります。軸にハサミを入れて切り取って収穫しましょう。
おわりに
今回はズッキーニの栽培方法を紹介しました。有料会員にご登録いただくと、300以上のプロ農家さんの栽培動画が見放題です。ぜひこの機会にご登録してみてはいかがでしょうか。