エンドウマメ栽培:栽培時期と畑の準備
開花から収穫期までが、できるだけ長く適温期間になる時期に播種を行います。
秋まき栽培の場合、播種のタイミングが早いと寒さによる障害がおきます。
反対にタイミングが遅いと、初夏の気温(25℃以上)が高くなり、急につるが枯れ、収穫時期が短くなってしまいます。
直近4年でエンドウマメ栽培を行なっていない畑を選びます。
種まきの2週間以上前に、苦土石灰を畑の全面に散布し、よく耕しましょう。
種まきの1週間以上前に、堆肥と元肥を散布して耕し、種まきまでに畝をつくります。
水はけの悪い部分は高畝にしましょう。
苦土石灰を約200g/㎡を施用して土を中性にします。
完熟堆肥は約1.5Kg/㎡、化成肥料(N:P:K=8:8:8)は約50g/㎡とします。
エンドウマメ栽培:播種
エンドウは気温の低下する秋に播種し、耐寒性の強い幼苗で冬を越すようにします。
種を蒔くタイミングの目安は、一般地の露地栽培では10月中旬から11月中旬が適切な栽培時期となります。
雑草を抑え、水分と肥料分を保持するためにマルチを利用すると良いでしょう。
幅150cm〜180cmの畝に、株間30cmほどで穴を作ります。
穴の深さは約3cmで、1穴に3~4粒まきましょう。
乾燥を避けるために、しっかりと水やりをおこないます。
播種後、6~10日程度で発芽します。 本葉が3枚ほどの時に込み合っているところや、生育の悪い苗を間引いて2本立ちにしましょう。
エンドウマメ栽培:栽培管理
エンドウマメの幼苗は-4℃ぐらいの低温に耐えることができますが、越冬時に生育が進みすぎると寒害を受けやすくなります。 大きくなりすぎた場合は、ワラや刈草を敷く・不織布をかけるなどの防寒対策を行いましょう。 秋まきの場合、追肥はタネまき1カ月後と開花前に、
春まき・夏まきの場合は、開花後と収穫最盛期に追肥を行います。
その後は収穫終了まで1カ月おきに追肥を行いましょう。
また、追肥にはチッソ成分で3g/㎡程度、速効性の化成肥料を用います。
つるがある品種は、日照不足によって実がならない場合があるので、十分に光が当たるようにつるの誘引を行う必要があります。
つるが伸びてきて15~20cmの頃に、1.5~2mの支柱を立てて誘引しましょう。
エンドウマメ栽培:収穫
収穫適期は品種により異なります。
きぬさやエンドウの場合は、サヤの中の実が少しふくらみ始めたころに収穫します。
実とりエンドウの場合は、中の実がふくらんでサヤにしわが現れ始めたころに収穫します。
スナップエンドウの場合は、実が充実し、サヤが鮮やかな緑色になってきたころに収穫します。
いずれもとり遅れると硬くなってしまうので、サヤが若いうちの収穫を心掛けます。
収穫はサヤの付け根を指の爪先でつまむか、ハサミを使って切り取ります。
終わりに
今回はエンドウマメの栽培方法についてご紹介しました。
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