今から栽培をはじめたい!そんな方におすすめ
南米原産のナス科の作物、ジャガイモ。日本には16世紀末に持ち込まれ、カレーやポテトサラダなど、家庭料理の定番野菜です。
ジャガイモには肌の調子を整える効果のあるビタミンCが含まれているほか、高血圧を予防する働きを持つカリウムや、水溶性ビタミンの仲間・ナイアシンなど、様々な栄養素が豊富に含まれています。
皮が茶色で中が黄色いメークインや男爵が一般的ですが、皮も中身も赤紫色のシャドークイーンという品種や、皮は紫で中は黄色いシェリーという品種など、様々なバリエーションがあるもの特徴です。異なる品種を取り合わせて植えることで、食卓にもたらされる彩りを楽しめます。
ジャガイモの育て方
種イモの準備
ニールハウスや納屋などの雨が直接当たらない場所で、稲わらやもみ殻を敷いた上に種イモを並べます。できるだけ乾燥した風通しのよい環境で、20日~30日間置いておくと良いでしょう。この工程によって、濃い緑色の強い芽が出るようになります。
植え付けの際には、種イモを1片40g程度になるように切り揃えます。芽が出て葉が光合成をおこなうようになるまでの間、養分として用いられるのは種イモに含まれるデンプン質のため、あまり小さく切りすぎないように注意しましょう。
ジャガイモの中でもホクホクとした食感が特徴の「キタアカリ」、男爵やメークインなど、様々な種類のジャガイモの種イモは、様々なサイトで販売されていますので、育ててみたい品種の種イモを取り寄せてみてはいかがでしょうか?
植え付け
畑は根が十分に伸びるように深めに耕しておきます。プランターや土嚢で栽培する場合には、野菜用の培養土を使用します。
畝の中央に鍬で浅めの溝を作り、株間30cm~40cmで芽が上を向くように種イモを置いていきます。切り分ける必要のない小さな種イモの場合は、芽の多い頂部を上にして、厚み3~5cm程度で土を被せます。
畝の中央に鍬で浅めの溝を作り、株間30cm~40cmで芽が上を向くように種イモを置いていきます。切り分ける必要のない小さな種イモの場合は、芽の多い頂部を上にして、厚み3~5cm程度で土を被せます。
ポイント
植え付け後の水やりは不要です。降雨後に定植をおこなうと土が湿っていて種イモが腐ってしまう可能性があるため、土が乾くのを待ってから植え付け作業を行うようにしましょう。
間引き・土寄せ
草丈が約20cmに生長したころ、1つの種イモから多くの芽が出ていたら、芽かきをして生育の良い1、2本を残します。この時、株元の土を押さえながら作業をおこない、種芋ごと引き抜いてしまわないように注意しましょう。
栽培期間中は、1か月に1度ほどのペースで土寄せをおこない、株の周囲の土を軽く掘り起こして株の根元に寄せます。イモが土から露出して緑化し、毒素が発生するのを防ぐ効果があります。
収穫
葉が黄変してから約15日後が収穫の目安となります。イモの表皮が硬くなり、乾燥した状態になっていれば収穫適期です。しっかり育っているか不安な場合は、試し堀りをして十分な大きさになっているか確認してみましょう。
雨が降っているとイモに泥がついて腐りやすくなるため、土が乾いている日に作業します。イモを傷つけないように株元から少し離れた位置からスコップを差し込んで土を掘り起こし、茎を引っ張って収穫しましょう。