栽培時期
塩ゆでするだけでビールの最高のおつまみになり、日本人の食卓に欠かせない存在でもあるエダマメは、大豆を実が硬くなる前に収穫するものを指します。通常5月に種まきをして7月から8月にかけて収穫を行う夏が旬の野菜ですが、7月ごろに種を播いて10月に収穫することも可能です。
種まき
三角形になるように3粒ずつ播き、上から1cm程の土を被せて軽く押さえます。この時種同士が重なったり近すぎたりしないように注意しましょう。
種まき後は害鳥に種を食べられてしまう危険性があるので、不織布を張っておくと良いです。発芽して本葉が出た後は、鳥の被害は少なくなります。
育苗する場合
エダマメはポットやセルトレーに入れて育苗してから定植する場合もあります。通常の種まきと同様に1箇所につき3粒ずつ播いた後、温かい場所で育てます。発芽後に間引いて1本のみ残し、本葉が2枚ほど出てきたら畑に定植して育てましょう。
追肥と土寄せ
肥料不足になってしまうと成長が止まってしまう恐れがあるうえ、実が落ちる危険性もあります。成長の様子をみながら適宜追肥を行いましょう。
成長に合わせて追肥と同時に行うのが土寄せです。丈が高くなると風で倒れやすくなるので、本葉が3~4枚くらいになった時と6~8枚になった時の2回、地面から一つ目の葉があった高さまで土寄せをしてあげましょう。
エダマメは土寄せをしてあげることで茎から不定根という根が茎から出て、株を支えてくれます。
害虫対策
エダマメを栽培する際にはカメムシやハスモンヨトウなどの害虫が発生しやすいので対策が必要です。先述した不織布が害虫対策にも活躍する他、ある程度株が成長してからは防虫ネットや寒冷紗(参考:初心者でもわかりやすい寒冷紗の使い方!野菜栽培で大活躍、寒冷紗の使い方まとめ)を使うことで、害虫からの被害を防ぐことができます。
摘芯
エダマメの葉は一つの枝ごとに、一枚の大きな葉を中心にして3枚単位で集まっています。この節ごとについている大きな葉が株全体で5枚ほどになったら、主枝の成長点に新たに出てくる芽を摘み取ります。
こうして主枝の新しい芽を摘み取ることで、必要以上に枝が伸びてしまって栄養が吸い取られてしまうことを防ぎ、より大きな枝豆を収穫できるようになります。定期的にチェックして、新たな成長点が出て来ていたら摘み取るようにしましょう。
開花時の水やり
エダマメは花が咲いたときに水が十分にないと受粉できなくなる恐れがあります。また、受粉できても鞘が小さくなることがあるため、開花後は水を切らさないようにしましょう。
ただし、エダマメは湿害に弱い側面もあるので少量ずつこまめに水やりをするとともに、土に直接やらずに葉の上から水をかけて、一度に多くの水が土に行かないようにするのがポイントです。
収穫
エダマメは枝が分かれている節に鞘が伸びてきます。鞘が膨らんできたら収穫の時期です。
芽切狭を使って鞘ごとに収穫していきます。大豆を若いころに収穫するのがエダマメなので、エダマメの収穫時期は7日ほどしかありません、実が硬くなってしまわないうちに早めの収穫を心掛けましょう。
おわりに
エダマメは比較的作りやすい作物で、肥料もそれほど必要ではないため家庭菜園でもおすすめの野菜です。寒冷紗などを使って害虫対策をしつつ、是非ご自宅でエダマメ栽培をしてみてください。
AGRIsのお役立ち情報では、家庭菜園におすすめの野菜を紹介した家庭菜園におすすめの8つの野菜!初心者でもお家で簡単に栽培できる野菜 の他、キュウリの栽培レシピ~プロ農家に学ぶ美味しいキュウリの育て方 ~などの栽培レシピ記事を紹介しています。そちらも是非参考にしてみてください。