長芋の栄養は?健康効果や食べ過ぎ、調理の注意点を紹介

長芋の栄養は?健康効果や食べ過ぎ、調理の注意点を紹介

長芋は、幅広い料理に使える万能な野菜です。使い方次第でメイン料理にも副菜にもなりますが、栄養はどれくらいあるのでしょうか。そこで今回は、長芋にはどのような栄養や期待できる効能があるのかを詳しく解説します。合わせて、食べすぎの目安や体に起こる可能性がある症状まで紹介するので、ぜひ、最後までチェックしてみてください。 

長芋に含まれる栄養素と効能

まず、長芋に含まれる栄養と期待できる効能について解説します。

体内の余分な塩分を体の外に排出する効果のある「カリウム」

カリウムは、体内の余分な塩分を体の外に排出してくれる栄養素です。塩分を取りすぎるとむくみやすくなりますが、カリウムを取り入れるとむくみを防げます。長芋には、カリウムが多く含まれているので、カリウムを積極的に摂取したい人におすすめです。

疲労回復を助ける効果のある「ビタミンB1」

ビタミンB1は、ブドウ糖をエネルギーに変換してくれる栄養素です。疲労回復を助けてくれる効果が期待できます。ビタミンB1は、主に肉や魚に含まれていますが、長芋からも摂取できます。

便秘解消を助けてくれる効果のある「食物繊維」

食物繊維は、便秘解消を助けてくれる栄養素です。他にも脂質やナトリウムを体の外に排出してくれます。ただし、食物繊維を摂りすぎると消化不良により、腹痛や下痢を引き起こしてしまうこともあるので注意しましょう。

胃腸を保護してくれる効果のある「ムチン」

ムチンは、長芋の粘りに含まれる栄養素です。胃腸を保護してくれるだけでなく、ドライアイを防いだり、免疫力をアップさせてくれる効果も期待できます。

シミやシワを予防する効果のある「ビタミンC」

ビタミンCは、メラニンの生成を抑えて、シミやシワを予防してくれる栄養素です。他にも鉄分の吸収を助けてくれます。ビタミンCは体内で生成できないので、摂取するにはビタミンCを含む野菜や果物を食べるのがおすすめです。

長芋は1日何個まで?食べ過ぎるとどうなる?

次に、長芋は1日に何個まで食べて良いか解説します。

食べ過ぎの個数

長芋の摂取目安は100g程度が良いとされています。そのため、この量を大幅に超えてしまうと体に不調が出てしまう可能性もあるので、十分に注意しましょう。もし、長芋を毎日食べたい場合は、適量食べることを意識してください。

食べすぎると・・・?!

最後に、長芋をたくさん食べると体にはどんな症状が出るのか解説します。

便秘や下痢になる

長芋を食べすぎると、消化不良により下痢や便秘になってしまう可能性があります。適量食べる分には問題ありませんが、食べすぎないように注意しましょう。

カロリーオーバーする 

長芋は、他の野菜に比べて少しカロリーが高いです。特にすりおろして食べると固形の時より食べやすいので食べすぎないように気をつけましょう。

アレルギーになることも

山芋を食べると、吐き気や体調不良、喉の痛みなどの食物アレルギーが出ることがあります。元々アレルギーを持っていなくても自己判断で解決せず、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

長芋の健康効果を最大限に活かす!調理のNG

最後に、長芋の健康効果を最大限に活かす方法や、調理のNG項目について解説します。

食べ方①できるだけすりおろして生で食べる

長芋に含まれる栄養の一部は、加熱すると損なわれることがあります。そのため、長芋の栄養を効率よく摂取したいなら加熱調理せずに、すりおろした状態で食べるのがおすすめです。

食べ方②皮ごと食べる

長芋の皮は薄いため、剥かずに食べることができます。皮にも栄養があるので、もし抵抗がなければそのまま食べるのがおすすめです。ただし、皮ごと食べる場合は、土や汚れをしっかり落としましょう。

食べ方③カットした長芋はできるだけ早く食べ切る

カットした長芋は1週間程度しか持ちません。時間が経つと鮮度も味も落ちるので、早めに消費することを心掛けましょう。すぐ食べきれない場合は、冷蔵保存ではなく、冷凍保存するのも一つの手です。

まとめ|長芋はこんな人におすすめの果物!

今回は、長芋に含まれる栄養や期待できる効果について解説しました。疲労回復を助けてくれるビタミンB1のほかに、女性に嬉しい効果がある栄養素も含まれています。ただし、加熱するとビタミンB1などの栄養が損なわれてしまうこともあるので、栄養効果を最大限に生かしたいなら、すりおろして食べるのがおすすめです。記事を参考に、長芋を美味しく食べてみてください。

SHARE

Xシェアボタン facebookシェアボタン lineシェアボタン ポケットシェアボタン はてなブックマークシェアボタン noteシェアボタン
鈴木 亜子

鈴木 亜子 Suzuki Ako

管理栄養士

管理栄養士。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病どさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、健康に関わる分野の記事執筆などを行う。

関連する記事

栄養に関する記事

野菜に関する記事

人気の記事