洋梨は妊婦や乳児が食べても大丈夫?注意点や簡単アレンジレシピも紹介

洋梨は妊婦や乳児が食べても大丈夫?注意点や簡単アレンジレシピも紹介

なめらかな口当たりとたっぷりの果汁で、世代問わず人気の果物「洋梨」。洋梨の旬が到来するのを、待ち望んでいる方も多いでしょう。そんな洋梨は、妊婦や乳児が食べても問題はないのでしょうか。 この記事では、妊婦や乳児が洋梨を食べる際に知っておきたいことなどについて解説します。妊娠中や子育て中の方は、ぜひチェックしてくださいね

洋梨は妊婦さんNG?推奨?

結論からいうと、妊婦さんが洋梨を食べても問題ありません。妊娠中に洋梨を食べることで、母体や胎児に悪影響を及ぼすことはないのです。

むしろ洋梨には妊婦さんはもちろんのこと、人体に必須の栄養素がしっかり含まれています。

洋梨が妊婦に推奨される理由

洋梨にはエネルギー源となる糖質をはじめ食物繊維やカリウムなどが含まれています。

これまでお通じに全く問題なかった方でも、妊娠したら便秘に悩まされるようになったというケースも多いようです。洋梨に含まれる食物繊維は整腸作用があることで知られる栄養素。妊婦さんも積極的に摂取しておくと健康管理に役立つでしょう。

また妊婦さんにとっては血圧の管理も重要。食塩の主成分ナトリウムの排泄に関わり、塩分の摂り過ぎを調節してくれるカリウムも十分に摂取しておきたい栄養素です。

さらに洋梨には虫歯の原因を作らない糖質の一種ソルビトールも含まれています。妊娠中は唾液の性状が変化し、むし歯や歯周病のリスクが高まります。おやつに食べている砂糖入りの甘いお菓子を洋梨に置き換えることで、口内環境の整備に役立つ可能性があります。もちろん食後の歯磨きも忘れないようにしてくださいね。

洋梨は1日何個まで食べて良いの?

妊婦さんも積極的に摂取したい栄養素が含まれる洋梨ですが、1日1個〜1.5個までを目安に食べるようにしましょう。

洋梨のカロリーや糖質含有量は他の果物と比較して特別多いわけではありませんが、食べ過ぎはカロリーオーバーにつながる可能性があります。

中くらいのサイズの洋梨は1個あたり250gほどで、皮や芯を取り除けば食べられる部分は200g程度です。

妊娠中の果物の1日当たりの摂取目安量は妊娠初期で200g、中〜後期で300gとされているため、洋梨は1日1〜1.5個までを目安にするのが良いでしょう。

乳児に洋梨は食べさせても大丈夫?

子育て中の方の中には、赤ちゃんに洋梨を食べさせても大丈夫なのか気になっている方もいらっしゃるでしょう。

結論としては、乳児に洋梨を食べさせても問題ありません。

完熟した洋梨は柔らかくて甘さも十分。赤ちゃんと一緒に旬の美味しい洋梨を味わうのも楽しいですね。

乳児に洋梨は食べさせても大丈夫?

洋梨を食べさせられるようになるのは、離乳食が開始となる生後5~6カ月頃です。洋梨はアレルギーを起こしやすい果物ではありませんが、まれに症状が現れることがあります。

症状が出た場合にすぐに受診できるよう、かかりつけの小児科医の休診日や受付時間を考慮したうえで食べさせると安心です。

離乳食の各段階での食べさせ方

離乳食初期の乳児が初めて洋梨を食べる際は、皮と芯を取り除きすりつぶした果肉を電子レンジで加熱し、お湯で少し薄めてから食べさせてみてください。その後は体調に問題がなければ、生のまま薄めずに食べさせても良いでしょう。

食べさせる量は、1日1回離乳食用スプーン1杯からはじめます。

各段階の形態や食べさせる量は以下のとおりです。中期以降は特に完熟の柔らかい洋梨を使用するようにしましょう。食べさせる量は、野菜と果物を合わせた1日分の目安です。

  • 離乳食初期(5〜6カ月):なめらかにすりつぶす(段階を踏んで5〜15g)
  • 離乳食中期(7〜8ヶ月頃):粗くつぶしたり細かく刻んだりする(20〜30g)
  • 離乳食後期(9〜11ヶ月):5mm角ほどの粗刻み(30〜40g)
  • 離乳食完了期(12〜18ヶ月):1cmほどの角切り(40〜50g)

上記の形態や量は、あくまでも目安となります。赤ちゃんの体調や機嫌などに合わせて無理のないよう食べさせてみてくださいね。

妊婦・産後時期でも簡単!アレンジレシピ

ここでは、妊娠中や産後でも手軽に作れて美味しい洋梨のレシピをご紹介します。離乳食を開始したばかりの乳児に適したレシピもありますので、ぜひ参考にしてください。

電子レンジで簡単!洋梨のコンポート

電子レンジで手軽に作れる洋梨のコンポート。そのまま食べたり、ヨーグルトなどに添えてアレンジしたりするのもおすすめです。

【材料】

  • 洋梨:1個
  • 水:200ml
  • グラニュー糖:100g
  • レモン汁:小さじ1

【作り方】

  1. 洋梨を半分に切り、皮を剥いて芯を取り除きます
  2. 耐熱ボウルに洋梨と、水、グラニュー糖、レモン汁を入れます
  3. ラップをかけ、洋梨に火が通るまで電子レンジで加熱し(600Wで3分ほど)ます
  4. 粗熱が取れたら冷蔵庫で1時間ほど冷やします
  5. 食欲にムラがある妊娠中や何かと忙しい産後の朝食やおやつにピッタリ。エネルギー補給にも役立ちます。

すっきり飲める!洋梨のスムージー

洋梨とヨーグルトが好相性!甘さと酸味のバランスが良く、ゴクゴク飲めそうなスムージーです。

【材料】

  • 洋梨:1/2個
  • プレーンヨーグルト:150mL
  • はちみつまたは砂糖:小さじ2
  • 水:適量

【作り方】

  1. 皮と芯を取り除いた洋梨を一口大にカットします
  2. 洋梨、プレーンヨーグルト、はちみつ(砂糖)、水をミキサーなどにかけます
  3. なめらかになるまでかくはんします
  4. 妊娠中や産後に便秘に悩まされる方も多いようです。洋梨の食物繊維とヨーグルトで、お通じにも効果がありそうですね。

離乳食初期からOK!洋梨ペースト

洋梨のペーストなら、生後5〜6ヶ月頃から食べられます。

【材料】(作りやすい分量)

  • 洋梨:1/4個(約50g)

【作り方】

  1. 洋梨の皮をむき、果肉をすりおろします
  2. 耐熱容器に入れ、ふんわりとラップをして電子レンジ加熱します(600Wで1分ほど)

加熱する際は、必ずフツフツと沸とうしているか確認しましょう。粗熱を取った後、小分けにして冷凍保存しておけばとっても便利。1週間ほど日持ちしますが、なるべく早めに食べ切りましょう。

離乳食中期のモグモグ期に!洋梨トマトのサラダ

もぐもぐできるようになってくる離乳食中期には、食べられる食材と合わせたサラダもおすすめです。

【材料】

  • 洋梨:10g
  • トマト:10g
  • キャベツ:10g

【作り方】

  1. 洋梨とトマトは皮をむき、種などを取りのぞき細かく刻みます
  2. キャベツは柔らかくゆで、軽く水気を絞り細かく刻みます
  3. 1,2を混ぜ合わせます

離乳食中期は、食べられる食材がぐんと増える時期。いろいろな味や食感を経験させてあげましょう。ただし、初めての食材は1日1回少量から始めることを忘れないようにしてくださいね。

まとめ

妊娠中の方や乳児も洋梨を食べることに問題はありません。洋梨に含まれる食物繊維やカリウムなどは、妊婦さんや赤ちゃんの健康維持に欠かせません。どちらも目安量の範囲内で積極的に取り入れてみましょう。旬の美味しい洋梨を、親子で楽しんでくださいね。


【参考サイト】

妊娠と口の中の変化(鎌ヶ谷市)
妊産婦のための食事バランスガイド
授乳・離乳の支援ガイ(「授乳・離乳の支援ガイド」改定に関する研究会)

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