ナスはカリウムを含む野菜?!腎臓に良い食事法

ナスはカリウムを含む野菜?!腎臓に良い食事法

健康を意識するとき、私たちの食生活に目がむけます。特に、カリウムは私たちの生命維持に必要なミネラルの一つで、心臓や筋肉の働きを正常に保つために必要です。しかし、カリウムを多く含む食品の摂取が多いと、腎臓がその余分を排出できず、体内にカリウムが蓄積してしまうこともあります。 そこで、今回注目するのが野菜の中でも特にカリウムを多く含むとされる「ナス」です。調理方法や品種により異なりますが、一般的にナス100gあたりには約220mgのカリウムが含まれています。この量は他の野菜と比較しても高めです。 本稿では、ナスのカリウム含有量について詳しく説明し、腎臓に良い食事法を提案します。また、ナス以外にもカリウムが豊富な野菜についても触れていきます。

ナスのカリウム含有量

ナスはカリウムが多い野菜?

ナスのカリウム含有量について詳しく見ていきましょう。ナスは野菜の中でも特別にカリウムが高い食材ではありませんが、ほどよいカリウムを含んでいます。ナス100gあたりのカリウム含有量は、生であれば220mg、ゆでた状態で180mg、油で炒めた場合は290mgとなります。これらの数値は日本食品標準成分表2015年版(七訂)より引用したものです。

ただし、注意点としてナスの摂取量によっては、カリウムを多く摂りすぎる可能性もあります。特に透析患者さんなどはカリウムの摂取に注意が必要とされています。

次に、ナス以外の野菜との比較を行うことで、ナスのカリウム含有量をさらに理解しやすくします。

山形 特産品 通販

ナスよりもカリウムが多い野菜は?

ナスは一般的にはカリウム含有量が中程度の野菜とされています。100gあたり約220mgのカリウムを含んでいます。ナスよりもカリウム含有量が多い野菜も存在します。例えば、ほうれん草やネギ、トマト、玉ねぎなどは、ナスよりも多くのカリウムを含んでいます。また、あずきに至っては特にカリウム含有量が多いとされており、なんと100gあたり約1300mgものカリウムが含まれています。

しかし、あまりにもカリウム含有量が多い食材は、腎臓の機能が低下している人には摂取量に注意が必要です。摂取量が多すぎると高カリウム血症を引き起こす可能性があります。

以上の情報は、各食材のカリウム含有量を比較した結果であり、食事のバランスや健康状態によって適切な摂取量は変わります。あくまで参考の一つとして活用しましょう。

カリウムが腎臓に良い理由

カリウムが体にどのような影響を及ぼすのか

カリウムは体内の電解質バランスを整える役割を果たしています。神経伝達や筋肉の収縮に重要な役割をもち、特に心臓のリズムを整える働きがあります。そのため、カリウムが不足すると、筋肉のけいれんや倦怠感などの症状が現れることがあります。

また、カリウムには体内のナトリウム排出を助ける働きもあり、高血圧予防に有効とされています。逆に、カリウムが過剰になると、筋力低下や不整脈などの症状を引き起こす可能性もあります。そのため、適切なカリウム摂取が求められます。

ただし、腎臓機能が低下している人は、体内のカリウム排出が滞りやすいため、摂取量には注意が必要です。以上のことから、カリウムは体の健康維持に欠かせないミネラルであると言えます。

カリウムが多い食事が腎臓にどう良いのか

カリウムは、私たちの体に必要なミネラルの一つです。特に、心臓や筋肉の働きを正常に保つために重要な役割を果たします。また、体内の水分バランスを調整し、血圧を下げる効果もあります。これらの機能は腎臓の健康に直結しています。

腎臓は、私たちの体内で血液を浄化し、体内の水分とミネラルのバランスを調節する役割を担っています。カリウムが多い食事をとることで、これらの腎臓の働きをサポートすることができます。しかし、摂取量には注意が必要で、過剰に摂取すると腎臓に負担をかける可能性もあるため、適度な摂取が求められます。

ナスを食べるときの注意点

ナスを水にさらすとカリウムは流れ出るのか

多くの方が調理上、ナスを水にさらす行為を行いますが、実はこれによってカリウムが流れ出るか疑問に思う方もいるでしょう。しかし、実際にはナスを水にさらしても、カリウムはほとんど流れ出ません。なぜなら、カリウムは水溶性ながら細胞膜の内側に存在するため、短時間の水漬けでは流れ出ることがないからです。したがって、ナスのカリウムを気にせずに食事に取り入れることが可能です。ただし、ナス自体のカリウム含有量はそれほど高くはないため、適度な摂取が推奨されます。

ナスの調理法によるカリウム含有量の違い

ナスのカリウム含有量は調理方法によって大きく変わります。生のナス100gあたりのカリウム含有量は220mgとなりますが、これがゆでると180mg、油いためると290mgとなります。これらの数値から、ナスのカリウムは調理によってある程度流れ出ること、特に水分とともに煮るとカリウムが減少する一方で、油で炒めるとカリウムが増えることが読み取れます。ナスを食べる際には、カリウムの摂取量を調整するため、これらの調理法を適切に選ぶことが必要となります。

ナスを用いた腎臓に良いメニュー3選

  • ナスのグリル:オーブンやグリルで焼くだけのシンプルなメニューです。ナスのカリウムは加熱に強いので、ほとんど失われません。
  • ナスと豆腐のミソ煮:カリウムが豊富なナスと低カリウムの豆腐を組み合わせることで、バランスの良い食事になります。
  • ナスのマリネ:オリーブオイルと酢で味付けしたナスのマリネは、さっぱりとした味わいで、カリウムを適量摂取できるメニューです。

これらのメニューは、ナスのカリウムを活かすために、水にさらすことなく調理します。ただし、透析患者さんなどカリウムの摂取量に制限がある方は、一日に中ナス1本(80g)程度が目安です。

まとめ

この記事では、ナスのカリウム含有量や、カリウムが腎臓に良い理由、ナスを食べる際の注意点などについて詳しく見てきました。ナスはカリウムを多く含む野菜の一つですが、特別にカリウムが多いわけではありません。また、ナスを水にさらすとカリウムが流れ出ることがありますので、調理法に注意が必要です。しかし、カリウムは腎臓の健康にとって重要な成分であり、適量を摂取することは大切です。ナスを用いた腎臓に良いメニューも紹介しましたので、ぜひ試してみてください。

なす を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中で注目されるようになった中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

山形 特産品 通販

SHARE

Xシェアボタン facebookシェアボタン lineシェアボタン ポケットシェアボタン はてなブックマークシェアボタン noteシェアボタン

関連する記事

栄養に関する記事

ナスに関する記事

人気の記事