ナスの保存は冷蔵庫で大丈夫?保存や栽培で低温障害を起こさない方法をご紹介!

ナスの保存は冷蔵庫で大丈夫?保存や栽培で低温障害を起こさない方法をご紹介!

なすを購入した際、とりあえず冷凍庫に入れるという人が多いのではないでしょうか。しかしなすは低温障害を起こしやすく、何も工夫せず冷蔵庫に入れておくのは、あまりおすすめできません。 そこで今回は、なすが低温障害を起こす原因や対策について解説します!保存方法だけでなく、家庭菜園でなすを育てている人向けに、栽培過程で低温障害を起こさないポイントも合わせて紹介するのでぜひ参考にしてくださいね◎

なすの低温障害とは?

低温障害とは、野菜や果物などの農作物が寒さによって傷んでしまうことを指します。症状は品目によって異なりますが、なすの他にもトマトやオクラといった夏野菜は低温障害を起こしやすいといわれています。

なすが低温障害を起こすと、皮の表面がところどころへこんだり、種が黒ずむなどの症状が現れます。温度が低く乾燥している冷蔵庫は、菌の繁殖やカビの発生を抑えることができ、鮮度を長持ちさせられるイメージがありますが、なすなど寒さに弱い野菜を保存する際は、低温障害を起こさないよう工夫が必要です。

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冷蔵庫でなすが低温障害に?おすすめの保存方法

なすは寒さに弱く低温障害を起こしやすい反面、暑さや湿気に強いため、常温で保存することができます。また水分を多く含んだなすは、あまり冷凍に向かないイメージですが、冷凍することで果肉の細胞が壊れ、味が染み込みやすくなるというメリットも得られます◎

ここでは、なすを常温、冷蔵、冷凍で保存する方法について紹介します。それぞれやり方を工夫することで、低温障害を起こすことなく上手に保存することができますよ。

常温保存

なすを常温で保存する際は、以下のポイントをおさえましょう!

  • 1個ずつラップで包む
  • 室温を15℃以下に保つ
  • 3~4日以内に食べ切る

なすをラップに包んで常温保存することで、低温障害を起こすことなく、甘みやみずみずしさをキープできます◎ただし冷蔵や冷凍で保存するよりも日持ちが短くなるため、3~4日以内を目安に食べきるようにしましょう。

冷蔵保存

なすは5℃以下の温度で保存すると、低温障害を起こす可能性が高まるため、冷蔵庫の中でも温度が高めの野菜室で保存しましょう!なすを冷蔵保存する際のやり方は、以下の通りです。

  1. なすを1個ずつラップで包みます
  2. なす同士が重ならないよう保存袋に入れます
  3. 空気を抜きながら口を閉じたら野菜室に入れます

なすを冷蔵保存する際は、低温障害を起こさないよう冷やしすぎないことが大切◎1個ずつ丁寧にラップで包み、さらに保存袋に入れることで、冷気が直接当たるのを防ぐことができます。この方法で1週間程度は日持ちさせることができますよ。

冷凍保存

なすを冷凍すると1カ月ほど保存が可能になり、調理の時短にも繋がるため便利ですよ◎なすを冷凍保存する際のやり方は、以下の通りです。

  1. なすを洗い、しっかりと水気を拭き取ります
  2. ラップで包み、冷凍可能な保存袋に入れます
  3. 空気を抜きながら口を閉め、冷凍庫に入れます

ヘタは解凍した後に切り取れば良いので、そのまま冷凍してOK!また焼いたり揚げたり、一度加熱したなすも冷凍することができるので、なすをたくさん購入した際はぜひお試しください。

なすの冷凍保存について、より詳しいやり方やコツを知りたい人は、こちらの記事も合わせてチェックしてくださいね♪

なすは冷凍してOK?美味しさを逃さない保存のコツや活用レシピを紹介!

なすの栽培がうまくいかないのは低温障害が理由?

家庭菜園でなすを育てている人にとって、低温障害は起こりがちな問題です。ビニールハウスなどの設備で加温栽培していれば、低温障害を起こす可能性は極めて低いですが、露地栽培やプランター栽培では、生育環境や時期によって低温障害を起こすことがあります。

ここでは、栽培過程でなすが低温障害を起こす原因や対策について紹介するので、自宅でなすを育てている人や、これからなす栽培をはじめたいと思っている人はぜひチェックしてください。

ナスが低音障害を起こす原因

なすは、気温が10℃を下回る日が続くと低温障害を起こします。また肥料不足や土壌の水はけが悪いことも、低温障害の原因になることがあります。

低温障害を起こしたなすは葉に変形や変色が見られ、最終的に白っぽくなって枯れてしまいます。葉が枯れると株の生育が抑制され、実の収穫量や品質に大きく影響します。特に霜が降りるほど寒冷な地域では低温障害を起こしやすいため、冬の栽培管理に注意しましょう。

対策と注意点

なすは夏から秋にかけて収穫できる野菜で、22~30℃の温かい環境でよく育ちます。そのためなすの植え付けは5月中旬頃を目安に行い、水切れしないよう、こまめに水やりをしましょう。また肥料が不足すると、冬の寒さに耐えられず株が枯れてしまうこともあるため、植え付けから1カ月が経過したら2週間に1回のペースで与えていきましょう。

収穫を終えた株は、マルチングや敷き藁などの防寒対策を施しておきます。水やりに関しては、土壌が乾いていれば与える程度で大丈夫です。寒さが本格化する前に対策しておくことで低温障害を防ぎ、越冬の成功率がグッと上がりますよ。

なすの栽培手順やコツについて詳しく知りたい人は、こちらの記事も合わせてチェックしてくださいね♪

初心者でもできる!なすの栽培方法とコツを徹底解説

低温障害を起こしたなすは食べられる?

低温障害を起こしたなすは、カビや異臭がなければ問題なく食べることができます。ただし傷んでいるため、新鮮なものと比べると味や食感が落ちてしまいます。

そのため低温障害を起こしたなすは、煮びたしや味噌汁、天ぷらなどしっかりと加熱して食べるのがおすすめです。もし冷蔵庫の中で低温障害を起こしているなすを発見した際は、腐ってしまう前にできるだけ早く消費しきりましょう!

ナスを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、国内屈指の美味しいなすの産地としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、柔らかくとろけるような食感が人気のなす「くろべえ」など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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