ウリハムシ
ウリハムシは、夏頃に近隣の畑などから飛来する、体長2㎜~10㎜ほどの小さな虫です。ウリハムシによる被害を受け続けると、次第に葉がボロボロになっていきます。
ウリハムシの成虫は丸い小さな穴や筋を残しながら葉や果実を食い荒らすため、その周りが少しずつ枯れていきます。また、数が増えると葉っぱがほとんどなくなってしまうほどの食害となります。さらに、幼虫も根や茎を食い荒らします。
予防・対処法
ウリハムシは天敵がいないため、直接捕まえる方法が最も効果があります。回転しながら落下するという特性や、早朝などの気温が低い時間帯に動きが鈍くなる性質を利用してください。
アブラムシ
様々な作物に発生するアブラムシは、ズッキーニ栽培においても発生する可能性があります。アブラムシは小さな黄色や黒色の虫で、高い繁殖力を持っており一度に大量に発生します。
主に葉の裏に群生して吸汁し、葉の萎縮や生育阻害を引き起こします。またウイルス性の病気を媒介したり、アリを誘引したりします。
予防・対処法
アブラムシを駆除するためにテントウムシを利用する方法があります。テントウムシは1匹あたり10~100匹ほどのアブラムシを捕食すると言われており、ビニールハウスをはじめ、テントウムシが逃げにくい環境の中でアブラムシを駆除したいときにおすすめです。
また、アブラムシと共存関係にあるアリを駆逐することでアブラムシを減らす方法もあります。アリはアブラムシと共存関係にあるため、アリを取り除くことで、アブラムシの数を減らすことができる可能性があります。
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オオタバコガ
オオタバコガは蛾の一種で、幼虫が植物に被害をもたらします。幼虫の体表には細い毛が生えており、1匹だけでも次から次へと果実に被害をもたらします。
また、雌1匹あたりの産卵数は、オオタバコガでは1,000~2,000個、タバコガでは500~600個ほどといわれており、とても繁殖力が強い害虫です。5㎜程度の穴をあけてズッキーニの内部に潜り込み、食害を引き起こします。
防除方法
日頃から、卵が産みつけられていないかをよく観察しましょう。防虫ネットを用いて成虫の産卵を防ぐこともできます。
ハモグリバエ
ナモグリバエやマメハモグリバエといった種類がいます。4月や8月から9月に多く見られます。体長3㎜以下の小さな虫で、葉の中で生息します。葉の中を食べながら進んでいくので、食害を受けた葉には白いペンで書いたような跡がつきます。
防除方法
葉を挟むようにして指で潰すことができます。また、食害された葉を取り除けば、他の葉へ広がることはありません。
ヨトウムシ
夜間に株間から出てきて植物を食い荒らします。幼虫が葉表の薄皮を残して食べ進み、次第に他の部位にも広がって食害をもたらすようになります。ヨトウムシが幼苗期に多発すると、葉の成長が止まってしまいます。
防除方法
ヨトウムシは葉の裏に大量に卵を産み付けるため、日ごろから葉裏を観察し、卵を見つけたらふ化しないうちに葉ごと処分しましょう。また、成長すると昼間は土の中に隠れているため、被害が出ているのに見つからない場合は土の中を探して駆除しましょう。
おわりに
ズッキーニに発生する害虫とその予防法を中心に紹介してきました。しかし、それでも害虫が発生した時、特に大量に発生してしまった場合には、農薬を使った対処が必要になってきます。本ページの農薬データベース(対象農作物にズッキーニ、適用病害虫に害虫名を入力してください)も参考にしながら適切な方法で駆除を行ってください。