はじめに
ラッカセイは茹でても炒っても食べることができ、ピーナッツバターにして楽しむこともできる、人気の高い豆類の作物です。
ラッカセイは虫にとっても魅力的で、栽培していると様々な害虫が集まってきます。今回はラッカセイに発生する害虫とその対処方法について紹介していきます。
アブラムシ
体長が1㎜~2㎜ほどの小さな虫で、ラッカセイに限らず一年を通して様々な野菜で発生します。葉の裏から吸汁するため、葉の成長が阻害されて落葉に至ることもあります。
短期間で急速に増殖することがあるので、発生状況をこまめに確認しましょう。また、モザイク病を媒介するため、きちんと予防することが重要です。
体長が1㎜~2㎜ほどの小さな虫で、ラッカセイに限らず一年を通して様々な野菜で発生します。葉の裏から吸汁するため、葉の成長が阻害されて落葉に至ることもあります。 短期間で急速に増殖することがあるので、発生状況をこまめに確認しましょう。また、モザイク病を媒介するため、きちんと予防することが重要です。
飛来を防ぐために防虫ネットをかけましょう。アブラムシが通れないくらい目の細かいものを選ぶようにします。
アブラムシを捕殺する際にはテープや歯ブラシなどが便利ですが、アブラムシは体が小さく数が多いため、完全に捕りきるのは困難です。被害が広がってしまった場合には葉ごと処分するか、薬剤を散布しましょう。
ハダニ
ハダニは体長0.5㎜程度の小さな虫で、アブラムシと同様に葉の裏から吸汁して、白いかすり傷状の斑点を残します。放置すると斑点は次第に葉全体に広がり、褐変して葉が枯死してしまいます。
防除方法
周りの雑草が発生源となることが多いため、雑草管理は怠らないようにしましょう。被害を受けたときは薬剤を散布して対処します。
コガネムシ
コガネムシは、成虫と幼虫の両方が食害を引き起こします。成虫は葉脈を残して葉を食害して株の成長を妨げ、幼虫は根およびさやを食害して枯死に至らせることもあるため、ラッカセイ栽培にとって非常に厄介な害虫といえます。成虫は7〜8月に特に多く発生して産卵するため、幼虫による被害は少し遅れて出てきます。
防除方法
幼虫は越冬するため、播種や定植の前に土壌に薬剤を混ぜておき、発生を予防しましょう。成虫を見つけたら1匹ずつ捕殺します。
タネバエ
タネバエは気温が低い時期によく発生する害虫で、幼虫の体長は2〜5㎜程度です。発芽前の種子や発芽直後の茎や根を食害し、枯死させてしまいます。未分解の有機物が土壌中に残っていると発生しやすくなります。
防除方法
有機物を土にすき込む場合は、分解が終わってから播種しましょう。土に薬剤をまいておくのも有効です。発生してしまった場合は、食害を受けた株を処分します。
おわりに
ラッカセイに発生する害虫と防除方法を紹介しました。害虫の予防と発生時の対処には農薬が必要になることも少なくありません。本サイトの農薬データベース(対象農作物にらっかせい、適用病害虫に害虫名を入力してください)も参考にしながら適切な防除をおこないましょう。