干し柿のよくある害虫と駆除方法
まず、干し柿につく害虫と駆除方法について解説します。
コバエ(ショウジョウバエ)
コバエは、多くの食べ物や食べカスを放置すると発生します。干し柿の場合、熟すことで匂いに釣られ集まってきます。もし、対策せずに放置すると、最悪の場合干し柿に卵を産み付けられてウジ虫が湧いてしまうことも。そのため、コバエを対策するなら防虫ネットを被せるか、コバエが発生しにくい秋や冬に作るのがおすすめです。
コバエが発生してしまい、駆除したいなら、置くだけでコバエを殺虫してくれる薬剤がおすすめです。自分の住んでいる環境に合わせて使い分けてください。
うじ虫
コバエを放置することで柿に卵を産み、ウジ虫が発生するケースもあります。この場合、「干し柿を食べようと思ってカットしたら、中からウジ虫が出てきた…」という最悪な状態にならないためにも、コバエが発生した段階からこまめに駆除する必要があります。
干し柿のよくある病気と対策方法
干し柿を作る上で知っておきたいのは「カビ」です。ここでは、干し柿に発生しがちなカビの特徴と対策を解説します。
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※2024年8月のデータ白カビ
干し柿には白カビが発生することがあります。柿は乾燥させるとブドウ糖の結晶ができます。しかし、白カビと似ているため、食べてみたら腹痛を起こしてしまったという問題が起こる可能性があります。白カビは生えるとフサフサとした毛のような見た目をしています。一方、ブドウ糖は白っぽくてサラサラしているので、見た目を良く観察してみてください。
カビが生えないようにするには、「風通しの良い場所で干す」「雨や湿度が高い日は室内に移動する」「柿同士が重ならないように干す」の3点に注意すると、カビを防げます。もし、カビが生えてしまったら、食べずにすぐ処分してください。
青カビ
青カビも白カビと同様に、湿度な高い場所で発生します。見た目が青っぽいので、もし干し柿の色が青くなっていたら青カビが生えている状態です。
これを防ぐには、白カビの時と同様に「柿同士を離して干し、風通しの良い場所を作る」ことを意識してください。青カビを食べてしまうと腹痛を引き起こすので、見つけたらそのまま処分しましょう。
干し柿を病害虫から守るポイント
干し柿で注意したいのは、「カビ」「コバエ」の2点です。そのため、カビが生えやすい6月の梅雨の時期は、室内で干すようにしましょう。もし干し柿にカビが生えてしまった場合、湿度が高すぎる可能性があるため、風通しを良くするために柿どうしの間隔を開けて干すなど、環境を整えることが大切です。
また、コバエが活動するのが暖かい季節なので、4〜8月頃は干し柿を作るのを避けましょう。なお、コバエがたかるの原因として、干し柿を作る工程で皮を剥いた際の果汁の匂いや、干し柿が熟すことで発生するアルコールなどが挙げられます。できるだけコバエの発生を防ぐために、干す期間が短く済む小さめの柿を選ぶ、果汁が垂れないように皮を少し残すなどの対策が有効です。もし、干し柿にコバエがたかってきた際は、速やかに薬剤で駆除しましょう。
まとめ
今回は、干し柿の病害虫について解説しました。干し柿作りで注意したいのは、カビとコバエの2点です。しかし、干し柿を作る時期をずらしたり、環境を整えることで病気や害虫は防げます。
この記事を参考に、ぜひ自宅で美味しい干し柿を作ってみてください◎