アブラムシ
黄緑色や黒色で、1〜3㎜の小さな虫です。寄生すると葉や莢から汁を吸ってエダマメの生育を阻害します。アブラムシは繁殖力が強く、大量に発生して密度が増すと葉が萎縮症状が見られるようになり、放置するとエダマメは枯死することもあります。また、モザイク病のウイルスを媒介することもあり注意が必要です。
対処法
飛来を防ぐために防虫ネットを張って予防しましょう。数が増えてしまった場合は、アブラムシと共存関係にあるアリを駆除したり、アブラムシが密集している葉や莢ごと除去したりすることで被害の拡大を防ぎましょう。
アザミウマ
幼虫と成虫の両方が見られ、黄色や黒色で体長は1〜2㎜です。エダマメから汁を吸います。花が枯れたり、葉に白い斑点が生じたりします。葉への食害が増えると葉全体が褐色になり、放置すると枯死してしまいます。
対処法
アザミウマが葉に産卵するのを防ぐために防虫ネットを張って予防しましょう。大量発生すると薬剤が行き届きにくくなるため、予防が大切です。
カメムシ
エダマメには薄緑色、緑色、褐色のカメムシが飛来します。汁を吸われると莢が落下したり、豆が奇形になったりします。カメムシに刺された跡は褐色に変化します。
対処法
防虫ネットで飛来を予防しましょう。使い方は防虫ネットの張り方とコツ・注意点!初心者向けに丁寧に解説をご覧ください。 数が少ないうちは一匹ずつ捕殺しましょう。
メイガ
エダマメに主に発生するのは「シロイチモジマダラメイガ」というメイガです。成虫が莢の表面に産卵し、ふ化すると幼虫が莢に入り込み豆を食害します。幼虫は白〜緑〜紫色で20㎜程度まで成長し、成虫は灰色で体長8㎜(開帳時は20㎜)程度です。夏の間に繰り返し発生します。
対処法
幼虫が莢に入ってしまうと対処できないため、産卵を防ぐために防虫ネットを張りましょう。農薬を使用する場合は、莢ができる頃に散布すると効果的です。
フタスジヒメハムシ
体長は約4㎜、黄色い体に2本の黒い線を持っているのが特徴の虫で、葉や莢を食害します。豆自体は食害しませんが、葉に穴をあけ、莢には黒い跡を残します。
対処法
落ちた葉は除去し、連作を避けましょう。見栄えが少し悪くなるだけなので、家庭菜園の場合は対策は必須ではありません。
おわりに
害虫は寄せ付けないことが大切ですが、ときには大量発生してしまうこともあります。 症状が広がり、被害部位を取り除くだけでは完治が難しい場合には農薬を使うことも有効です。本サイトの農薬データベースで対象農作物に「エダマメ」、適用病害虫に該当する害虫名を入力すると、害虫の防除に最適な薬剤を検索できます。併せてご参照ください。また、エダマメの栽培方法は家庭でのえだまめ育て方!種まきから収穫まで、初心者にわかりやすいえだまめの栽培工程を、病気については知っておくべきエダマメの病気と対処法をご覧ください。