セロリアックを病気から守る!知っておくべきセロリアックの病気4つとその対策

セロリアックを病気から守る!知っておくべきセロリアックの病気4つとその対策

「根セロリ」「カブラミツバ」とも呼ばれるセロリの仲間、セロリアック。火を通すと甘くなる、ヨーロッパ原産の野菜です。今回は、セロリアック栽培で注意したい4つの病気とその予防・対策法をご紹介します。

はじめに

セロリアックは、肥大化した根を食用にするセロリの仲間の野菜です。「根セロリ」「カブラミツバ」とも呼ばれ、焼いたり茹でたりと火を通すことによって甘味が増します。

セロリアックを育てる際には、地上部だけでなく地下部も健康に育つかどうかが栽培のカギを握ります。
今回は、セロリアックがかかりやすい病気とその予防法・対処法をご紹介します。

セロリアック栽培で注意したい病気

萎黄病

セロリアックの萎黄病は、Fusarium oxysporumというフザリウム属菌のカビが原因となって発生します。
発病の初期には葉が黄化し、やがて葉脈が壊疽して葉に水分を供給できなくなって枯死にいたります。葉が黄化している場合には根にも症状が現れていることが多く、根部を切断すると道管の部分が褐色に変色している様子が観察されます。

土壌中に残存する原因菌が発病を引き起こします。種子から感染することもあります。
感染が起こった畑を機械で耕した場合、消毒をせずに他の畑で同じ機械を使用することによっても感染が拡大するため、機械の使用後には消毒を行うよう心がけましょう。

予防法・対処法

感染した葉や茎は早期に除去し、畑の外で処分します。また、一度感染が確認された土壌では連作を避けましょう。
種子による伝染を防ぐため、育苗を行う際には消毒された種子を用いましょう。抵抗性のある品種を選択することも効果的です。

斑点病

斑点病は、別名「黒斑病」や「褐斑病」と呼ばれることもあります。セロリアックの斑点病はCercospora apiiというカビが原因となって発生します。

発病の初期には、株の下の方の葉に黒色~褐色の斑点が観察されます。種子、及び風によって胞子が飛ばされることで感染が拡大します。また、感染した個体の残渣が土壌中に残っている場合にも発病に至ることもあります。

対処法

発病した葉から感染が広がるため、感染した葉は早めに除去しましょう。また、肥料切れにより被害が助長されるため、施肥管理には十分注意します。
さらに、多湿条件で発生しやすいため、水はけをよく保つように心がけましょう。

モザイク病

モザイク病は、ウイルスがアブラムシに媒介されることで発生する病気です。
葉に白色~淡黄褐色のモザイク状の病斑が生じ、病斑がない緑色の部分が盛り上がって歪んだ形状になります。放置しておくと、果実にも感染が拡大して中が空洞になったり肉質が変化して繊維分が目立つようになったりします。

モザイク病はアブラムシによって媒介されるだけでなく、発病した茎や葉から分泌される汁液によっても感染が拡大することが知られています。モザイク病はセロリアック以外にも多数の作物に感染しうる病気のため、他の作物からの伝染にも注意が必要です。

予防法・対処法

育苗期をはじめ、アブラムシが多く発生する時期には寒冷紗を利用してアブラムシから苗を保護しましょう。また、定植後は銀色のマルチを使用してアブラムシの飛来を防ぐとよいでしょう。

発病した葉はすぐに除去するとともに、被害を受けた株に触った後はきちんと消毒するまで他の株には触らないようにしましょう。

葉枯病

葉枯病はSeptoria apiicolaというカビ(糸状菌)によって引き起こされる病気です。5月中旬以降に株の頭頂部の新芽を中心に感染します。
初期には小さな白色の病斑ができ、症状が進行するにしたがって葉脈に沿って大きくなっていきます。放置しておくと、病斑上に黒色の小さな斑点が見られるようになり、病斑部は黒褐色に変色して枯死します。

葉枯病は、成長しきった葉においては感染が見られない病気です。日焼け病とも症状が似ていますが、葉枯病では病斑の中心に小さな黒色斑点が生じることから見分けることができます。

予防法・対処法

発病した株は除去して畑の外で処分し、残渣が残らないように注意しましょう。また、多湿な環境で発生が助長されるため、畑の水はけをよく保つことが大切です。

セロリアックを健康に育てるために

風通しがよい環境で、施肥管理や水やりに注意しながら栽培を行うことが、セロリアックを健康に育てるための基本です。万が一病気に感染した場合には、病状に合わせて適切に葉の除去や株の抜き取りを行ってください。

害虫による食害が病気の感染をもたらす場合も少なくありません。セロリアックに発生しやすい害虫については、こちらの記事をご覧ください。

セロリアックを健康に育てて、ちょっと珍しい野菜づくりを楽しみましょう。

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