あんずの病害虫一覧と対策方針、家庭菜園での注意点

あんずの病害虫一覧と対策方針、家庭菜園での注意点

あんずは、酸味が強くてさっぱりとした味わいの果物です。栽培して収穫するまで3〜4年程度かかるので、長期間病害虫に気を付ける必要があります。ただし、あまり育て慣れてないと、「どんな病気や害虫に気をつければ良いの?」「防ぐ方法や駆除するには?」などわからないことが多いですよね。そこで今回は、あんずの病害虫とその対処方法について解説します。

病害虫のパターンを知って、適切に防除しよう!

まず、あんずがかかる病気や害虫について、それぞれ詳しく解説します。

あんずのよくある病気と対策方法

ここでは、あんずがかかる病気について解説します。

黒星病

黒星病は、葉っぱに黒っぽい斑点ができ、徐々に黄色く変色して枯れてしまう病気です。枝や実の部分にも感染するので、早めに対処が必要です。また、感染した葉っぱに雨が跳ね返り、健康な葉っぱに感染してしまう可能性もあります。黒星病は治せないため、病気にかかった部分を取り除くしかありません。そのため、黒星病の予防薬を使うか、できるだけ質だが高くならないように注意しましょう。

灰星病病

灰星病は、主に花や実に発症する病気です。斑点模様が出てきて一気に広がります。枝にも感染して徐々に全体に広がるので、被害を最小限にするためにも早めに対処が必要です。感染した場合は、カットするしかありませんが、予防するならGFベンレート水和剤水和剤などの薬剤を使用してください。

胴枯病

胴枯病(どうがれびょう)は、主に気に発生する病気です。放置すると黒褐色に変化し、亀裂が入ったり、枯れてしまいます。胴枯病は、水捌けが悪い場合に発症しやすくなります。そのため、雨が降った日は特に気をつけてチェックしてください。GFベンレート水和剤

などの薬剤を使用してください。

かいよう病

かいよう病は、葉っぱや枝、茎、実に影響が出る病気です。発症すると、オレンジ色っぽい斑点模様が出てきます。かいよう病は、強風によって葉っぱが擦れたり、傷から雨水が入ってくるのが原因です。これを防ぐには、防風ネットを使うのもおすすめです。かいよう病を発症してしまったら、枝をカットし、カスミンボルドーなどの薬剤を使用してください。

あんずのよくある害虫と駆除方法

ここでは、あんずに発生する害虫について解説します。

アブラムシ

アブラムシは、葉っぱや茎にくっついて汁を吸うので、駆除せずに放置すると植物がうまく育たなくなります。また、アブラムシのフンは、すす病を引き起こす可能性があります。アミノ酸によってくるだけでなく、じめじめした日当たりが良くない場所でも発生するので、注意してください。駆除するには、薬剤を使用するのが一番手っ取り早いですが、てんとう虫などの天敵用意して駆除する方法もあります。

ハマキムシ

ハマキムシは、名前の通り葉っぱを丸めてその中に住み着く害虫です。新芽など葉っぱを食べるので、駆除しないとボロボロになったり、光合成ができなくなります。ハマキムシが成長と被害が大きくなるので、幼虫の段階で早めに駆除するのが望ましいでしょう。防虫ネットを使うとハマキムシの卵を産みつけられる前に防げますが、もし発生してしまったら、卵がついた部分ごと取り除いて駆除してください。薬剤で駆除するなら、オルトランなどのを使用してください。

コスカシバ

コスカシバは、樹皮下に入り込んで食べて、枯れさせてしまう害虫です。早めに発見しないと幼虫からサイズがおおきくなり、被害が拡大します。表皮にフンがついているとコスカシバがいる可能性があるので、削って取り出し、駆除してください。

カイガラムシ

カイガラムシは、幹や茎から養分を吸って枯れさせてしまう害虫です。サイズが小さく、風邪で飛んできます。温かい環境を好むので、基本的に1年を通して対策が必要です。カイガラムシは、空に覆われているため駆除する場合はポイントが必要です。卵や成虫はトングなどで取り除き、幼虫は殺虫剤で駆除しましょう。

症状別!原因と対策

ここでは、あんずを栽培する際に、症状別に対策を解説します。

花が咲かない

花が咲かないのは、日照時間が少ない可能性があります。剪定をして全体的に日が当たるように手入れをしましょう。また、剪定する際に花芽がついた部分を切り落とさないように注意しましょう。

実がならない

実がならないのは、前年度に実をたくさんつけてしまった可能性があります。これは隔年結果と言われる現象で、翌年にはまた実をつけるようになります。隔年結果を防ぐためには、摘蕾をして収穫量を調整しましょう。

あんずの防除歴とポイント

あんずの防除歴は下記の通りです。収穫できるようになるまで、3〜4年かかるので、様子をみながら薬剤を使用して病気や害虫を防ぎましょう。

病害虫 薬剤
4月 黒星病/灰星病/アブラムシ 黒星病:GFオルトランC/灰星病:ロブラール水和剤/アブラムシ:スミチオン乳剤
5月 黒星病/灰星病/アブラムシ/ハマキムシ/コスカシバ 黒星病:GFオルトランC/灰星病:ロブラール水和剤/アブラムシ:スミチオン乳剤/ハマキムシ:オルトラン/コスカシバ:スミチオン乳剤
6月 黒星病/アブラムシ/ハマキムシ 黒星病:GFオルトランC/アブラムシ:スミチオン乳剤/ハマキムシ:オルトラン
7月 黒星病/アブラムシ/ハマキムシ アブラムシ:スミチオン乳剤/ハマキムシ:オルトラン
8月 黒星病/アブラムシ/ハマキムシ 灰星病:ロブラール水和剤/アブラムシ:スミチオン乳剤/ハマキムシ:オルトラン

まとめ

今回は、あんずの病害虫について解説しました。あんずは葉っぱだけでなく、果実に害がある病害虫が多くいます。また、栽培期間が長いため、長期的な対策が必要です。記事を参考に美味しくあんずを育ててみてください。

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