アズキを病気から守る!知っておくべきアズキの5つの病気と対処法まとめ

アズキを病気から守る!知っておくべきアズキの5つの病気と対処法まとめ

アズキ栽培では他の作物と同じように様々な病気が発生します。今回の記事では、せっかくのアズキが病気で枯れてしまわないように、予防法と対処法を解説しています。

はじめに

マメ科の作物であるアズキは、赤飯や和菓子の材料として使われるだけでなく、枕やカイロに詰めるなど、食用以外にも利用することができます。

そんな便利なアズキですが、栽培中に病気による被害を受けてしまうことも少なくありません。今回は、アズキに発生しやすい病気と対処法を解説します。

アズキ栽培で注意したい病気

うどんこ病

うどんこ病に感染すると、葉に白い粉をまき散らしたような斑点が現れます。白は太陽の光を反射するため、斑点が広がると葉の光合成が妨げられて成長が止まってしまいます。

うどんこ病は乾燥時に発生しやすくなります。ただし、カビの胞子は雨が当たることにより飛散して拡大するため、雨が降るたびに繁殖して患部が広がり、対処がますます難しくなっていきます。

予防法・対処法

発病した株は除去し、圃場の外で焼却・埋却をおこないましょう。また、原因菌は土壌中に残存するため、うどんこ病が発生した土壌では消毒を徹底します。
密植を避けて風通しが良い状態を保つことが大切です。

灰色カビ病

灰色カビ病は、「ボトリティス菌」という風によって飛散する糸状菌が原因となる病気です。葉や茎、さやに水浸状の病斑が現れ、時間が経過すると灰白色〜褐色のカビが生じます。また、カビが茎の内部に及ぶと水を吸い上げられなくなり、上部の枯死につながることもあります。

予防・対処法

葉が茂りすぎていたり風通しが悪かったりすると、湿気が溜まって胞子が拡散しやすくなります。できるだけ風通しの良い場所で、株間をあけて栽培しましょう。

萎凋病

萎凋病に感染すると、初期には葉に水浸状の病斑が現れます。次第に葉が縮んできたり、葉脈が壊疽したりします。播種から1ヶ月後くらいの頃に発生しやすくなる病気です。

予防法・対処法

連作が主な原因となるため、アズキを同じ畑で栽培する場合は3〜4年の間隔をあけて予防します。種子に感染していることもあるため、消毒済みの種子を選びましょう。また、抵抗性のある品種が販売されている場合はそちらを使用しましょう。
萎凋病が発生してしまった場合は株ごと処分します。

茎腐細菌病

茎腐細菌病に感染すると、葉脈に沿って病斑が現れたり、葉が周縁部から枯死したりします。進行すると茎に病斑が広がり、株ごと立ち枯れてしまいます。

予防法・対処法

萎凋病と同様に種子から伝染するため、消毒済みの種子を選びます。発病してしまった場合は、残渣が土壌中に残らないように処分します。

モザイク病

モザイク病は、アブラムシがウイルスを媒介することで発生する病気です。 葉に白色~淡黄褐色の病斑が生じます。生育初期に感染すると、成長が阻害されて枯死にいたる場合もあります。

予防法・対処法

防虫ネットや寒冷紗を使ってアブラムシの飛来を予防します。発症した株は抜き取り、圃場の外で処分しましょう。

モザイク病はアブラムシによって媒介されるだけでなく、発病した茎や葉から分泌される汁液によっても感染が拡大することが知られています。ウイルスのタイプは異なる場合がありますが、アズキ以外にも多数の作物で発生する病気のため、他の作物からの伝染にも注意が必要です。

アズキを健康に育てるために

病気だけではなく、害虫によってアズキの成長が悪くなったり、枯れてしまうことがあります。アズキに発生しやすい害虫については、こちらの記事をご覧ください。

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