特徴
「あまおう」はサイズが大きく20gを超える大粒のものが多く見られます。また他のイチゴと比べてやや濃い紅色をしているのも特徴です。見た目も丸みがあってかわいらしい形をしており、果肉はかためです。なんといっても溢れんばかりの果汁と濃厚な甘さが魅力のいちごで、見た目・味わい共にとても高レベルの品種です。その濃い甘さはスイーツとの相性も良く、そのままはもちろん、加工しても楽しめるのが嬉しいポイントです。
旬の時期
あまおうは12月頃から5月頃まで出回ります。産地は福岡県で、3月から4月頃が出荷のピークです。
味
果肉はかためで果汁が多く、甘味と酸味が調和して風味のよい味わいです。
歴史
「あまおう」は、福岡県農業総合試験場で育成され、2005年に登録されたイチゴです。品種名は「福岡S6号」といい、あまおうという愛称は登録商標です。福岡県ではそれまで「とよのか」が主力品種でしたが、着色の質が安定しないなどの理由から、より高品質なイチゴを目指して開発されました。あまおうの母親は「久留米53号」で、父親の「92-46」です。あまおうという名前は、県内での公募によって命名され、「赤い」「丸い」「大きい」「うまい」の頭文字を合わせたもので、「甘いイチゴの王様になれるように」との意味も込められているそうです。「博多あまおう」とも呼ばれます。
産地
2019年現在「あまおう」を栽培・販売できるのは、基本的に福岡県内の生産者だけに限られています。