特徴
「珠姫」の果実は肩が丸く卵円形で、平均果重30グラム以上と大粒のいちごです。大きいものでは90gを超えるものも確認されており、キウイフルーツと同じほどの大きさになります。果皮、果肉共にオレンジ色がかった赤色をしています。
旬の時期
「珠姫」の収穫時期は他のいちごとほぼ同じで、12月初旬頃から始まり5月上旬頃までとなっています。
味
酸味が少なくさっぱりとした甘みのイチゴです。
歴史
「珠姫」は奈良県が2014年に118通りの組合せで交配して得られた約3,400株の実生から選抜された育成したオリジナルイチゴ品種である。最終的に「珠姫」として登録出願されました。2014年に奈良県農業研究開発センターにおいて、育成した「系統22-19-1」(「さちのか」と「とちおとめ」の交配から得られた実生株)に「まりひめ」 を交配させました。2014年9月から2015年3月まで促成栽培に供して生育良好な株を選抜し、その中の1個体を「系統 26-87-1」とし2019年「奈良9号(仮称)」として県内のイチゴ農家において現地栽培試験が行われました。2019年に品種登録出願、出願公表していますが登録には至っていません。
産地
「珠姫」は奈良県が育成したオリジナル品種で、奈良県内でしか栽培することはできません。2019年の時点では奈良県内の37の生産者・法人が栽培出荷しているとのことです。