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とっておき

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特徴

「とっておき」は鳥取県が冬場の低温で日照時間が少ない山陰という立地においても多収・高品質なイチゴをと「章姫」をもとに独自で開発したオリジナル品種です。果実が大きく、底部が豊艶な円錐形をしています。果皮色は橙赤~濃赤色で艶があり、そう果の落ち込みは中くらいです。また果肉の色は果芯も含めほぼ真っ白(冬場は果肉に赤みがやや入る)で硬く、春先の果実軟化も少ないとされています。甘さは強いですが、くどさのない甘さで上品な味わいです。果肉は緻密で食べ応えがあり、適度な酸味も感じられて手が止まらなくなる美味しさです。

旬の時期

「とっておき」は促成栽培に向いた品種で、早いものは11月下旬ごろから収穫が始まります。その後5月一杯くらいまで続きますが、「とっておき」の特性として、早い時期の収量が多くなる傾向があり、美味しい旬の時期は12月下旬から3月中旬頃までとなります。

華やかな香りで、甘みがすっきりしていて上品で、ほどよい酸味で濃厚な味わいです。また果肉がかためで緻密なため、食べ応えがあります。

歴史

「とっておき」は鳥取県園芸試験場 野菜研究室が「章姫」を交配親として交配育成した外観が優れる「E0836-12」と、同じく「章姫」を交配親として交配育成した高糖度で食味が良く早期収量が高い「F0851-24」の2系統を、2006(平成18)年に交配し、得られた実生から選抜育成したものです。つまり「章姫」の子供どうしを交配して出来た「章姫」の孫品種という事になります。名称には、「“とっ”とり県産をアピール、 特別な美味しさを日常生活の中で!」という思いが込められているそうです。開発に20年の歳月をかけた、満を持して登場したイチゴです。

産地

「とっておき」は鳥取県オリジナル品種のイチゴで、鳥取県内でのみ栽培出荷されています。

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