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果物手帖
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とちあいか

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特徴

「とちあいか」の果実はやや大粒の円錐形で、ガク(ヘタの部分)の付け根が少し窪んだ形になる傾向があり、縦半分に切った断面がハート形になっています。果皮表面は光沢のある濃いめの赤で、中の果肉は薄い赤に、種から果芯に向けて白い筋が入っていて、「とちおとめ」とよく似ています。果肉は比較的粒硬めで輸送性や棚持ちが良いようです。酸味がほとんどなく、甘さをダイレクトに感られ、大粒なので食べ応えも抜群です。断面のハート型は写真映えもするので、特別な日のケーキのトッピングにもおすすめです。

旬の時期

「とちあいか」は促成栽培向け品種で、10月下旬から出荷が可能とされています。収穫最盛期の旬は12月から3月にかけてとなります。

食感もやや硬めで、酸味が少なく甘味が強いのが特徴となっています。

歴史

「とちあいか」は栃木県農業試験場いちご研究所によって2011年度に、同所育成品種である「栃木32号」と「09-48-5」を交配し、その実生から選抜育成されたイチゴです。2018年に「栃木i37号」として種苗法に基づく登録が申請され2021年現在審査中となっている新品種です。「とちあいか」は栃木県としては10番目のオリジナル品種となります。品種登録を待たず2019年より生産出荷が始まっていますが、その時点では名称が決まっておらず、「栃木i37号」として出荷されています。2020年に名称が「とちあいか」と決まり、その年の10月から都市部に向けて出荷が始まりました。名称は、「愛」される「とち」ぎの「果」実になってもらいたいという願いが込められているそうです。

産地

「とちあいか」は栃木県オリジナル品種として県内でのみ栽培出荷されています。

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