干し柿の栄養は?健康効果や食べ過ぎ、調理の注意点を紹介

干し柿の栄養は?健康効果や食べ過ぎ、調理の注意点を紹介

秋の寒い季節になると食べたくなる干し柿。食べると甘くて美味しいだけでなく、たっぷり栄養が含まれています。しかし、あまり食べ慣れてないと「どんな栄養や効果があるの?」「食べすぎてしまっても大丈夫?」などわからないことも多いですよね。そこで今回は、干し柿に含まれる栄養と1日に食べる目安について解説します。栄養を生かす食べ方についても解説するので、最後までチェックしてみてください。

干し柿に含まれる栄養素と効能

干し柿には、主に5つの栄養素や成分が含まれています。

  • 二日酔いの予防に役立つ「タンニン」
  • 皮膚・粘膜の健康維持に関わる「βカロテン」
  • 便秘解消が期待できる「食物繊維」
  • 塩分の取りすぎを調節する「カリウム」

それぞれ詳しく解説します。

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二日酔いの予防に役立つ「タンニン」

タンニンは、胃の粘膜を保護し二日酔いの予防に役立つ成分です。お酒を飲む前に干し柿を食べると、アルコールの吸収をゆっくりにしてくれたり二日酔いの症状の一つである胃もたれを和らげたりしてくれるでしょう。また、タンニンには細胞の老化や体内の脂質の酸化を防ぐ「抗酸化作用」もあります。

皮膚・粘膜の健康維持に関わる「βカロテン」

βカロテンは、体内でビタミンAに変換されて、体の粘膜や皮膚の健康を保つのに役立つ栄養素です。タンニンと同じく抗酸化作用もあるので、老化防止の効果も期待できます。

便秘解消が期待できるを助けてくれる効果のある「食物繊維」

干し柿は、便秘解消を助けてくれる食物繊維が豊富に含まれています。便秘は放置すると腹痛や病気を引き起こしてしまう可能性があるため、予防や改善のための対策が必要です。食物繊維の豊富な野菜や海藻類とともに、干し柿を食べることで便秘の解消に役立つ可能性があります。

塩分の取りすぎを調節する「カリウム」

カリウムは、体内の塩分を外に排出してくれる働きがあります。そのため、日頃から塩分を摂りすぎている場合は、積極的に摂取することで高血圧やむくみの改善につながる可能性が高まります。

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干し柿は1日何個まで?食べ過ぎるとどうなる?

干し柿はついついたくさん食べてしまいますが、1日に食べる目安はどれくらいなのでしょうか。ここでは、干し柿の目安量や食べすぎてしまった場合に発症する可能性がある症状について解説します。

食べ過ぎの個数

大きさにもよりますが、干し柿の1日の摂取目安は1〜2個程度と考えておくと良いでしょう。干し柿には糖質が多く含まれており、食べ過ぎるとカロリーオーバーを招き、肥満などにつながる恐れもありますが、体への悪影響はそれだけではありません。柿の食べ過ぎによるその他の悪影響はこの後ご紹介します。

食べすぎると・・・?!

干し柿を食べすぎると下記のような症状が出ます。

  • 胃石になる
  • 便秘になる
  • 下痢になる

それぞれ詳しく解説します。

胃石(いせき)になる

干し柿を食べすぎると、胃のなかに胃石(いせき)ができる可能性があります。胃石とは、柿に含まれるタンニンが胃酸と反応し、胃の中に石のような固まりできてしまうことです。胃石ができてしまうと腹痛や吐き気のほか、胃の粘膜を傷つけて出血を引き起こしたり、腸閉塞になったりするリスクも。適量に食べる分には問題ありませんが、食べ過ぎには十分注意しましょう。

便秘になる

柿に含まれる食物繊維やタンニンの影響により、食べ過ぎると便秘を引き起こすことがあります。食物繊維は便秘解消を助けてくれる成分ですが、摂り過ぎるとタンニンの効果と相まって、便秘の症状が悪化する恐れもあります。

下痢になる

便秘と同様、干し柿を大量に食べすぎるとうまく消化しきれず下痢になってしまう可能性もあります。生の柿と同じように干し柿には水溶性食物繊維「ペクチン」が豊富です。水溶性食物繊維は便を軟らかくする作用がありますが、摂りすぎは下痢を引き起こす原因となってしまいます。

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干し柿の健康効果を最大限に活かす!調理のNG

干し柿の健康効果を最大限に生かすためには、いくつか気を付ける点があります。ここでは、干し柿の栄養を損なわないための食べ方について解説します。

食べ方①買ってきてできるだけすぐ食べる

干し柿は冷蔵や冷凍すれば、比較的長期間保存可能です。しかし、含まれる栄養素を効率よく、かつ美味しく食べるには手に入ったら早めに食べるのがおすすめ。食べきれない分は冷蔵保存や冷凍保存も有効ですが、なるべく賞味期限内に美味しく食べ切りましょう。

食べ方②加熱せずにそのまま食べる

干し柿は、お菓子作りや料理にも使えます。しかし、なかには加熱すると損失してしまう栄養素も栄養素もあります。できるだけ干し柿に含まれる栄養を体内に取り込みたいなら、加熱調理せずにそのままの状態で食べるのがおすすめです。

食べ方③過剰に食べすぎない

干し柿にはさまざまな栄養が含まれているうえ、甘くて食べやすいことから、ついつい食べすぎてしまう人も多いかもしれません。しかし、胃石や便秘、下痢などの症状を引き起こしてしまうデメリットもあります。干し柿の健康効果を最大限に生かすためには、過剰に食べすぎず、適量食べるように注意しましょう。

まとめ|干し柿はこんな人におすすめの食べ物!

干し柿は、βカロテンやカリウム、食物繊維など多くの栄養が含まれており、健康維持や女性に嬉しい効果がいっぱいあります。そのため、健康や美容に気をつかいたい方におすすめの食べ物です。また、二日酔い防止にもなるタンニンも含まれているので、お酒をよく飲む人にもおすすめです。

記事を参考に、栄養がたっぷり入った美味しい干し柿を食べてみてください。

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鈴木 亜子

鈴木 亜子 Suzuki Ako

管理栄養士

管理栄養士。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病どさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、健康に関わる分野の記事執筆などを行う。

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