トマトの栄養は?健康効果や食べ過ぎ、調理の注意点を紹介

トマトの栄養は?健康効果や食べ過ぎ、調理の注意点を紹介

トマトは、そのまま食べても料理に使っても美味しい野菜です。栄養もたくさん含まれていますが、どんな効果が期待できるのでしょうか。そこで今回は、トマトに含まれる栄養とその期待できる効果について解説します。また、食べすぎの個数やおすすめの食べ方についても紹介するので、合わせてチェックしてみてください。

トマトに含まれる栄養素と効能

ここでは、トマトに含まれる栄養素の効能について解説します。

抗酸化作用の効果のあるリコピン

リコピンは、トマトの赤色の成分です。抗酸化作用があり、シミやシワを予防してくれたり、免疫機能の維持を助けてくれます。また、老化を抑えてくれるので、アンチエイジングをしたい人にもおすすめの野菜です。

シミやシワを予防する効果のあるビタミンC

ビタミンCは、鉄分の吸収を助けたり、シミやしわを防止してくれるので、美容効果も期待できます。体内で生成できない栄養のため、トマトを食べることでビタミンCを摂取できます。

骨や歯を強くする効果のあるカルシウム

カルシウムは、骨や歯を強くしてくれる栄養素です。骨粗相症や高血圧を抑えてくれる効果が期待できます。カルシウムは男性も女性にも不足しがちな栄養素なので、積極的に摂取しましょう。

余分な塩分を体の外に出す効果のあるカリウム

カリウムは、体内の余分な塩分を体の外に出してくれる効果がある栄養素です。塩分を取りすぎるとむくんでしますが、カリウムはむくみを軽減してくれる効果が期待できます。

便秘解消を助けてくれる効果のある食物繊維

食物繊維は、便秘解消を助けてくれる栄養素です。腸内環境を整えてくれるだけでなく、血糖値の上昇を抑えてくれる効果も期待できます。ただし、食物繊維を取りすぎると、消化不良により、下痢や腹痛を引き起こす可能性があるので注意しましょう。

トマトは1日何個まで?食べ過ぎるとどうなる?

トマトを食べすぎるとどのような症状が出るのでしょうか。ここでは、1日にトマトを食べる目安や食べすぎた時に体に出る症状について解説します。

食べ過ぎの個数

トマトは生の場合1日1〜2個程度食べるのが良いとされています。そのため、3個以上食べてしまうと食べすぎと言えるでしょう。ただし、トマトのサイズや加熱したかどうかでも変わってくるので、あくまで参考程度に留めておきましょう。

食べすぎると・・・?!

ここでは、トマトを食べすぎると体にどんな症状が起こるのか解説します。

下痢や便秘になる

トマトは食物繊維が豊富に含まれているので、便秘解消を助けてくれます。ただし、食べすぎると消化不良で下痢や便秘になることがあるので注意しましょう。

肌がが黄色くなることも

トマトに含まれるリコピンにより、手や足の一部が黄色っぽくなることもあります。この症状は病気ではないため、時間が経てばもとに戻りますが、他の病気の症状に気がつかなくなるケースもあるので、食べ過ぎには注意しましょう。

体を冷やしてしまう

トマトは他の野菜に比べて水分量が多いのが特徴です。暑い季節や汗をかいた後などにはピッタリですが、食べすぎると体を冷やす原因にもなります。

トマトの健康効果を最大限に活かす!調理のNG

ここでは、トマトの健康効果を最大限に生かす方法と調理のNGについて解説します。

食べ方①皮ごと食べる

トマトの皮を嫌がる人も多いですが、リコピンやβカロテンが含まれています。そのため、トマトの健康効果を最大限に生かしたいなら、できるだけ皮は剥かずにそのまま食べた方がおすすめです。

食べ方②加熱したり、煮込んで食べる

トマトは生で食べた方が良いと思われますが、実は加熱したり煮込むのがおすすめです。リコピンは加熱することで体内への吸収率がアップします。サラダにして食べるより、焼いたり、煮込んでスープにするのが良いでしょう。

食べ方③早めに消費する

トマトは常温だとあまり日持ちしません。そのため、トマトを買ってきたら鮮度が高い状態で早めに消費を心がけましょう。もし、すぐに食べきれない場合は冷凍しましょう。

まとめ|トマトはこんな人におすすめの果物!

今回は、トマトの栄養について解説しました。抗酸化作用が期待できるリコピンやカリウム、食物繊維など栄養がたくさん含まれているので、積極的に食べたい野菜と言えます。また、生でそのまま食べるより、できるだけ加熱か煮込んで調理してから食べる方が、栄養を効率よく摂取できます。記事を参考にトマトを美味しく食べてみてください。

SHARE

Xシェアボタン facebookシェアボタン lineシェアボタン ポケットシェアボタン はてなブックマークシェアボタン noteシェアボタン
鈴木 亜子

鈴木 亜子 Suzuki Ako

管理栄養士

管理栄養士。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病どさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、健康に関わる分野の記事執筆などを行う。

関連する記事

栄養に関する記事

トマトに関する記事

人気の記事