じゃがいもの旬
スーパーでは年中じゃがいもが並んでいるので、いつでも手に入りますよね。じゃがいもは季節に左右されず、いつでも収穫できる野菜なのでしょうか?
九州では4~5月頃、北海道では10月頃が旬
じゃがいもの生産が多い地域は北海道と九州。全国の生産量のうち、四分の三が北海道で生産されています。温かい地方の九州では4~5月に旬を迎え、寒い地方の北海道では10月頃に旬を迎えます。
年中じゃがいもが販売されている理由
じゃがいもは、保存がきく野菜のため、味を落とさずに長持ちします。貯蔵設備が整った農家では、10℃前後に設定された湿度の低い冷暗所で保存することで、半年近く保存可能となっています。収穫されてから時間が経過しても、美味しい状態を維持できるため、じゃがいもはスーパーで年中販売されています。
皮が柔らかく、みずみずしい新じゃが
じゃがいもは年中美味しいとはいえ、旬を迎えた新じゃがの美味しさは格別です。
新じゃがとは
新じゃがとは、春に収穫されたばかりのじゃがいものことです。通常では、秋に収穫されるじゃがいもは、収穫後に貯蔵して熟成させますが、新じゃがは貯蔵・熟成期間を省いて収穫後すぐに出荷されたものです。新じゃがは、皮が柔らかく、みずみずしい食感が特徴です。
新じゃがが出回る時期
一般的なじゃがいもは秋口に収穫され、旬は10~11月です。じゃがいもは保存がきくので収穫してから貯蔵され、一年を通して市場に出回っています。これに対して「新じゃが」は収穫後に貯蔵することなくすぐ出荷され、旬は5~6月頃です。
新じゃがの保存
新じゃがは普通のじゃがいもより水分が多く、保存期間が通常より短くなります。じゃがいもは風通しがよく、湿気が少なくて日光や光があまりあたらない場所で保存します。気温が15℃を超えると芽が出やすくなるため、温度が高くなる場合は冷蔵庫の野菜室にいれます。じゃがいもは寒い場所が苦手ですので、野菜室に入れる際は、新聞紙などで1つずつ包んで、ポリ袋に入れて保存しましょう。
じゃがいもの食中毒に注意!
普段から食べているじゃがいもですが、自宅で栽培したじゃがいもを食べて食中毒になることがあります。スーパーなどで販売されているじゃがいもは、適切な栽培管理と保管がされているため毒素の濃度は低いのですが、家庭栽培などでの取り扱いには注意しましょう。毒素を多く含むじゃがいもを食べると、おう吐や腹痛を起こすことがあります。
家庭菜園で栽培したじゃがいもは以下のことに注意して保存してください。
- じゃがいもに光を当てない
- 大きく育てて、じゃがいもが熟してから収穫する
- 収穫後、じゃがいもに傷をつけない
- 芽とその周辺や、緑色の部分は除く
- 濃度をより下げるのなら、しっかりと皮をむく
- 苦みやえぐみがあると感じたら食べない
じゃがいもの美味しい食べ方
じゃがいもにも種類があり、有名な品種ではメークインや男爵イモです。この2つの大きな違いは、でんぷんが多い粉質タイプと、でんぷんが少ない粘質タイプです。粉質タイプの代表格が男爵、粘質タイプの代表格がメークインとなります。
粉質タイプの男爵イモは、茹でると柔らかくなり、口に入れると粉になってほどける柔らかさが特徴で、メークインは茹でても煮崩れしにくい特徴があります。男爵はコロッケやポテトサラダ、肉じゃがに適し、メークインはカレーやシチュー、フライドポテトや炒めものに適しています。
レンジで簡単!新じゃがのじゃがバター
材料 (1人分)
- 新じゃがいも・・・1個
- バター・・・7g
作り方
- (準備)新じゃがいもを皮をむかずによく洗い、芽があれば取る。バターは冷蔵庫から出しておく。
- 水気を切らずにラップでくるんで電子レンジで3分間、ひっくり返して2分間、計5分間加熱する(出力700Wの場合)。
- 火傷しないようミトンや菜箸などで取り出してラップを外し、包丁で十字に切れ込みを入れる。
- バターをのせれば完成。
メークインのグラタン
材料(二人分)
- メークイン・・・3個
- バター・・・40g
- 玉ねぎ・・・2分の1個
- ベーコン・・・4枚
- 小麦粉・・・大さじ4
- 豆乳・・・500㏄
- コンソメ・・・大さじ1
- ピザ用チーズ・・・適量
- パセリ・・・飾り用
作り方
- 洗って皮をむいたメークインを4㎜程度に切り、串が通るまで茹で、ザルにあげておく。
- フライパンにバターを溶かし、玉ねぎをしんなりするまで炒める。ベーコンを加えさらに炒める。
- ベーコンに火が通ったら全体に小麦粉をまぶし混ぜる。
- 豆乳を3回くらいに分けながら、中火でトロミがつくまで火にかけ、コンソメで味付け。
- 耐熱皿に1のメークインを並べる
- 4のソースをメークインが隠れるように長し、上から並べてソースを流す。
- 6の工程を2~3回繰り返してチーズをのせてグラタン機能で焦げ目がつくまで焼く。
- 最後にパセリをふれば完成。
まとめ
じゃがいもの食べ頃、新じゃがが出回る時期は春です。皮が薄くてみずみずしい美味しさは、この時期だけのお楽しみです。電子レンジで調理して、バターをのせて食べるだけと調理も簡単なので、手軽にできるじゃがバターで新じゃがの美味しさを、ぜひ味わってください!