バナナの食べ頃とは?
バナナの食べ頃を見分けるには、色や皮、シュガースポットの有無などで判断できますが、自分好みの甘さや食感を見つけて、その頃合いに食べるとベストな美味しさを味わえます。
バナナの色で糖度を判断する方法
日本に流通してるバナナのほとんどは海外から輸入したバナナです。バナナが日本へやってきた時はオールグリーンの状態で色は緑色。その後保存されて黄緑色のハーフイエロウの状態(レモン色に近い色)になると、小売店へ出荷されます。ハーフイエロウの状態で糖度は6~12度。全体が黄色に染まり始め、両端が薄い緑色のグリーンチップはまだ少し甘さが足りなく、糖度は10~18度程度です。全体が黄色になった状態は糖度19~22度。シュガースポットがある状態(スター)は見た目こそ悪くなりますが、最も甘く糖度は21~24度にまで上がります。
バナナの色で固さを判断する方法
数字だと分かりにくいかもしれませんが、バナナの固さを数字で表すと以下のようになります。
- オールグリーン・・・平均硬度4.6kg/㎠
- ハーフグリーン・・・平均高度が1.0kg/㎠
- ハーフイエロー・・・平均高度は0.9kg㎠
- フルイエロー・・・平均高度は0.5kg/㎠
固いほうが好みの人はハーフイエローの頃に食べきった方がいいですし、柔らかすぎず甘いのがいいと思う人はフルイエローになる前、柔らかくて十分な甘さが欲しいと思う人はシュガースポットがあらわれたスターの状態まで追熟してから食べてください。
シュガースポットのバナナを長持ちさせる方法
バナナが一番甘くなる食べ頃はシュガースポットがあらわれた時です。でも、房で購入した場合、全てのバナナにシュガースポットがあらわれてから食べだすと、最後まで美味しく食べられないかもしれません。そんな時は、バナナを房から外して1本1本ラップで包みます。シュガースポットがある状態で野菜室で保存すれば美味しい状態で長持ちさせられます。
バナナの栄養価と効果とは?
バナナには栄養が豊富に含まれていると一度は耳にしたことがあると思いますが、どの栄養が何に効果があるのかまでご存じでしょうか?バナナに含まれる主な栄養素は、ビタミンやミネラル、カリウム、糖質、食物繊維などがバランス良く含まれています。
人気ランキング
※2024年8月のデータビタミンB1
ビタミンB1は水溶性のビタミンなので調理すると損失が大きい栄養素ですが、バナナは生で食べられるので栄養をそのまま取り入れることができます。B1は疲労回復や中枢神経、末梢神経の働きを正常に保つ役割があります。
ビタミンB2
脂質の代謝を助ける役割と、発育のビタミンとも言われ体の成長や髪や皮膚などの形成にも関わる栄養です。熱には強いのですが水に溶ける性質があります。
カリウム
バナナはカリウムを豊富に含んでおり、ニンジンやゴボウなどよりもカリウム含有量は高くなります。カリウムはナトリウム(塩分)の排出を助ける役割があり、高血圧やむくみの解消に役立ちます。
糖類
バナナに含まれる糖質はブドウ糖や果糖、ショ糖など、様々な種類の糖質を含んでいます。血糖値が急激に上昇するのを防いだり、集中力アップの効果も期待できます。
アミノ酸
バナナには必須アミノ酸のひとつ、トリプトファンを含むため良質な睡眠が期待できます。トリプトファンは神経伝達物質のセロトニンの材料になります。セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれ、その効果は睡眠の促進やリラックスを促す効果があります。バナナを夜に食べると質の良い睡眠を取ることに役立ちます。
バナナの保存方法
バナナは常温で保存し、好みの甘さや食感になるまで保存するのがおすすめです。その場合、保存する温度に合わせて適切に保存すると美味しさが長持ちします。
バナナの正しい保存方法
バナナは熱帯の果物なので寒くなる場所が苦手です。13℃以下になる場所に保存せず、リビングなどで常温で保存するのが最適です。房の状態で保存すると自ら発生させるエチレンガスの効果で隣り合うバナナ同士が成熟を促し、熟すのを早めてしまいます。長持ちさせたい場合はバナナを房から1本1本切り離して保存しましょう。
冬のバナナの保存方法
室温が低くなる冬場は追熟が進みづらく、食べ頃になるまでに時間がかかります。冬のバナナの保管は、バナナを袋から出し、新聞紙や厚手のタオルで包んだあと、バナナをビニール袋に入れることで追熟が促進されます。保管には人が出入りするリビングなどで保存します。
まとめ
シュガースポットがあらわれた頃が最も甘く美味しいとされていますが、人によっては甘すぎて柔らかいバナナより、少し固くて甘みが少ないほうが好きな人もいますよね。バナナの食べ頃は自分が好きな固さと甘さを見つけ、その時のバナナの状態に合わせて食べることが一番の食べ頃と言えます。今回ご紹介した内容を踏まえ、お好きな食べ頃の瞬間を探してくださいね!