柿の種類は？
柿の種類は主に「完全甘柿」「不完全甘柿」「渋柿」の3種類に分かれます。ここでは、それぞれの特徴と品種を紹介します。
甘柿
甘柿は、口当たりがまろやかで渋みが少なく、甘さが強い柿のことを指します。代表的な品種は、「富有（ふゆう）」「太秋（たいしゅう）」「二郎（じろう）」「御所（ごしょ）」などが有名です。
不完全甘柿
不完全甘柿は、タネの量によって甘さと渋さが異なる柿のことを指します。代表的な品種は、「西村早生柿（にしむらわせかき）」「蓮台寺柿（れんだいじかき）」「禅寺丸（ぜんじまる）」などです。
渋柿
渋柿は、食べた時に渋みが強い柿のことです。基本的に甘柿にもタンニンが含まれていますが、熟してくるとタンニンが水に溶けやすい「水溶性」から「不溶性」へ変化し、口に入れても甘みが強くなります。一方、渋柿のタンニンは収穫しても水溶性のままなので、食べた時に渋みを感じます。
生産量が多い柿品種ランキング
日本で最も生産量が多い柿の品種は、「富有」です。和歌山県や奈良県をはじめ、日本全国で作られています。次いで生産量が多いのは、「刀根早生（とねわせ）」「平核無（ひらたねなし）」です。これら3つの品種は、日本の中でも代表的な柿の品種です。
柿の主な産地
柿の主な産地は、和歌山県・奈良県・福岡県・岐阜県です。この土地の特徴は、柿が育ちやすい「日照時間が長い」「気温が高い」「水はけの良い土地」のポイントをおさえていることです。他の都道府県でも柿を育てられていますが、このポイントをおさえることで、様々な品種の柿や、より美味しい柿が育てられます。
【2023年版】柿の人気品種・銘柄とその特徴
ここでは、柿の人気の品種や特徴を詳しく解説します。
刀根早生（とねわせ）
刀根早生は、タネがなく、四角い形をした柿です。皮は鮮やかなオレンジ色で、固さと柔らかさのバランスが良い食感が楽しめます。渋みより甘さが強いのが特徴です。旬は10月ごろです。
富有（ふゆう）
富有は、光沢とツヤがある皮に覆われた完全甘柿です。柔らかい食感が特徴で、一口食べると甘い果汁がじわっとあふれます。富有は日本で最も多く作られている品種でもあります。10月〜11月ごろが旬です。
平核無（ひらたねなし）
平核無は名前の通りタネがなく、食べやすいのが特徴です。不完全渋柿のため渋抜きをしますが、程よい甘さと果汁が多いので、食べやすいのが魅力です。また、食感も固さと柔らかさのバランスがちょうど良いので、サクッと食べたい柿を探している人におすすめです。10月〜12月までが旬です。
太秋（たいしゅう）
太秋は、サイズが大きく、ずっしりとした重さがある柿です。食べ応えがある柿を探している人におすすめです。タネの少なさと、糖度が高いのも魅力ですが’、シャキシャキとした食感も楽しめます。10〜11月ごろがです。
四ツ溝（よつみぞ）
四ツ溝は、小ぶりなサイズと先端が尖ったハートのような形が特徴の柿です。渋抜きすると食べやすい程よい甘さになります。タネが少ないので、食べやすいだけでなく、歯触りも良いのが特徴です。旬は11月です。
次郎柿（じろうかき）
次郎柿は、四角に近い形をしており、皮が鮮やかなオレンジ色をしています。カリッとした食感なので、固めの柿が好きな人におすすめです。タネが少なく、糖度が高いので食べやすいのも魅力。旬は10月〜11月です。
西村早生（にしむらわせ）
西村早生は、果肉に黒っぽいゴマのような模様が入るのが特徴です。甘すぎず固さがある柿です。柿は食べたいけど、甘すぎるのが苦手な人に向いています。9〜10月ごろが食べ頃です。
御所（ごしょ）
御所は、江戸時代ごろから生産されており、宮中に献上された柿でもあります。小さめのサイズで、糖度が高いのが特徴です。果肉は粘り気があるので、食べ応えがあります。11月〜12月ごろが旬です。
紀の川柿（きのかわ）
紀の川は、木になった状態で渋抜きをしています。手間がかかる分、高額で取引されているケースが多いです。実が大きく、甘さが強いのが特徴で、果実に黒いごまのような模様がついています。旬は10月〜11月ごろです。
筆柿（ふでがき）
筆柿は、先端が細く、尖ったような形の柿です。タネは多いですが、コクと程よい甘さなので食べやすいのが特徴です。9月〜11月ごろが旬です。
まとめ
今回は、柿の種類や人気の品種について解説しました。柿は品種によって甘さや渋さのバランスや食感に違いがあります。具体的に食べたい品種の柿がなければ、自分が好きな味や食感で選ぶと良いでしょう。記事を参考に自分の好きな品種の柿を見つけてみてください。
参考サイト
