栗の保存期間の目安は常温で1週間
栗は購入後、常温でも新聞紙に包んで冷暗所で保存すれば1週間程度もちますが、栗の保存は冷蔵保存か冷凍保存がおすすめです。硬い皮で包まれていますが、栗を購入してきた状態のまま常温で置いておくと、中の水分が蒸発して乾燥します。乾燥すると実の水分が減り、美味しさも減少します。
スーパーなどで売られている栗は基本的に処理していますが、栗の中から虫が出てくることもあります。栗拾いなどで持ち帰った栗は必ず虫止めの処理を行い、それでも心配な人は冷凍庫で保存すると安心です。
虫止めの方法と保存方法
栗の皮に黒く小さな斑点がある場合は卵を産んだ可能性が高く、穴が開いている場合は虫が外に出た跡です。
- ボールなどに栗がしっかりと水を被る程度の量を張り、半日程度放置します。
- 水に浮くものや穴が開いているものは虫に食べられているので捨てる。
- 80度のお湯に栗を入れて2分程度温めます。熱湯を使うと、卵も成虫も同時に処理できます。
- 栗を取り出してさまし、表面を乾燥させる。
- テーブルに新聞紙を広げ、その上に栗を並べて乾かす。ときどき転がすと乾きやすいです。
- 栗が完全に冷めて表面が乾いたら、ビニール袋などに入れて冷蔵庫へ。
- 冷蔵庫に入れた後、時々かき混ぜたり結露があれば拭く。濡れたままだとカビが発生します。
- 冷蔵庫で0℃で保存して、約1ヶ月経つと糖度が高くなり栗が甘くなります。
- そのまま食べてもいいですし、さらに保存する場合は冷凍庫へ。
冷蔵保存の目安とコツ
栗の保存には冷蔵庫の野菜室ではなく、温度の低いチルド室がおすすめです。皮なしで保存する場合の日持ちは3日ほど。剥いた栗は傷みやすいので、氷水に浸し何度か水を変えながら24時間以内に使い切ってください。浸している間は氷を溶かさないように注意しましょう。栗の皮が剥きにくいので生栗の購入を断念している人には、栗の皮むき専用のアイテムがおすすめです。包丁を使わず、慣れれば簡単に皮が剥けます。
冷凍保存の目安とコツ
栗は冷凍しても味や食感が変わりにくく、日持ちが長くなるためおすすめです。正しい方法で保存すると、美味しい状態で3ヶ月保存できます。栗の渋皮(内側の薄い皮)は生や茹でただけでは剥きにくいですが、冷凍後解凍すると鬼皮がやわらかくなり皮むきがスムーズに行えるようになります。
解凍した栗の皮の剥き方
渋皮を残して調理する場合は、解凍は10分程度で大丈夫です。切り込みを浅く入れて剥くと渋皮を残して鬼皮だけを剥くことができます。
- 冷凍した栗は常温で30分程度解凍する。
- 栗の水気を拭き、お尻部分に包丁で切り込みを入れる。
- 2でつけた切れ目に包丁を入れ、栗の頭方向へゆっくりと引っ張って皮を剥く。
大量消費レシピを活用しよう
旬の栗料理と言えば、栗ごはんに栗の甘露煮!まだ作ったことがない人は、ぜひこの機会にチャレンジしてくださいね!
栗ごはん
<材料>
- お米・・・二合
- 水・・・2合炊く時の水気持ち少しだけ多め
- 栗・・・約300gぐらい(だいたい20個ぐらい)
- お酒・・・大さじ 1
- みりん・・・大さじ1/2
- 塩・・・小さじ1弱
だし昆布・・・8cmぐらい
<作り方>
- 栗を剥き、材料を全部入れてスイッチを入れて炊くだけ。
- 炊きあがったら昆布を取り出す。
栗の甘露煮
<材料>
- 栗・・・400g
- 水・・・400cc
- 砂糖・・・250g
- クチナシの実・・・1個
- 塩・・・少々
<作り方>
- 冷凍栗が浸かるぐらい水とくちなしの実を入れ弱火で25分炊く(くちなしの実はお茶パックに入れて包丁の平でつぶす)。
- そのまま冷ます。
- 栗だけを取り出し鍋に並べて水と砂糖を入れ弱火で25分炊く最後に塩で味を整える。
- そのまま冷まして瓶に詰める。
まとめ
生の栗の皮を剥くのは一苦労ですが、一旦冷凍庫で保存した栗を解凍すると剥きやすくなるので試してくださいね。冷凍保存しても味や食感が損なわれることはほとんどありませんよ。秋だけの短い旬を目いっぱい楽しんでください!