日本酒の種類とその特徴

日本酒の種類とその特徴

日本酒は、その多様な品種と独自の風味で世界中でも愛されているお酒です。 この記事では、日本酒の品種に焦点をあて、それぞれの品種がどのような特徴を持っているか、どの料理と相性が良いのかについて探ります。日本酒の種類は無限にありますが、代表的なものをご紹介し、その素晴らしい世界に一歩踏み込んでみましょう。

日本酒の主要な品種

日本酒は米、米麹、水を原料として発酵させ、こして造った清酒のことを指します。さらに、清酒の中には純米、吟醸、本醸造の特定名称酒と、そうでないものに分類されます。

日本酒は銘柄が多いので、酒処により置いている品種やブランドがバラバラです。初心者からするとどの品種を選べばいいか迷うところ。ビールなら同じ品種を購入したり飲んだりできても、日本酒はそうはいきません。

好きな銘柄が無い場合は、日本酒の種類が分かっていれば好みの銘柄に近い日本酒を選ぶことができますよ。

純米酒

純米酒とは、米、米麹、水だけで造られている日本酒のことです。以前は、精米歩合70%以下(玄米の表層を重量にして30%以上削り取る)で造るという要件がありましたが、2004年1月1日からは精米歩合に関わらず、米と米麹、水だけを原料とした清酒であれば特定名称の純米酒の表示ができるようになりました。

純米酒は、吟醸酒や本醸造酒とは違い、醸造アルコールが含まれていません。純米酒の特徴は、ふくよかなお米の香りを味わえるところです。お米だけで造られているため、お米の旨味や甘みをそのまま感じることができます。

吟醸酒

吟醸酒は、醸造アルコールが添加されている日本酒のことです。米を重量にして4割以上(精米歩合は60%以下)に削った白米を原料とし、50%以下のものは大吟醸酒と呼ばれています。吟醸造りという製法で造られ、よりよく磨いたお米を通常より低い温度で長時間発酵させて造られています。

貯蔵アルコールを使用しないものは純米吟醸酒と呼ばれ、その中で大吟醸酒に当てはまるものを純米大吟醸酒と呼びます。吟醸酒の特徴は、フルーティーで華やかな香りがする吟醸香がすることです。

本醸造酒

本醸造酒は吟醸酒と同様に、醸造アルコールが添加されて造られる日本酒です。吟醸酒の精米歩合は60%以下でしたが、本醸造酒は70%以下と定められています。味のバランスを整えるために用いる醸造アルコールの添加量は、原料となる白米の総重量の10%未満とされ、普通酒に比べると少ない量となります。味の特徴は、香りが控えめなのでどのお料理にも合わせやすく、辛口でスッキリとした味わいです。

その他の日本酒の種類

通常の場合火入れのタイミングは貯蔵前と出荷前に一度ずつ行います。火入れは、殺菌効果や酒質を安定させるために行われます。この火入れを一度も行わずに出荷される日本酒は生酒と呼ばれ、生のまま貯蔵し、出荷前に一度だけ火入れをするのが生貯蔵酒と呼ばれます。また、貯蔵前に一度だけ火入れをするものは生詰と呼ばれています。

日本酒の種類にマッチするお料理

日本酒をより良く味わうためにも欠かせないのが料理です。日本酒と料理を合わせるときに大切なのは、味の調和と口の中のリフレッシュです。マッチングが合うと、料理とお酒の双方が美味しくなります。

純米酒に合う料理

純米酒はお米のふくよかな香りが特徴なので、白米との相性が良い料理を選ぶのがおすすめです。しっかりとした味付けの煮物料理や魚の煮付け、肉料理や野菜炒めなど。

吟醸酒に合う料理

吟醸酒はフルーティーな香りが広がり、爽快で爽やかな味わいが特徴です。純米酒とは違い、濃い味付けの料理ではなく、素材の味を活かしたあっさりとした味付けの料理と良く合います。あっさりとしているので、口の中を整える役割もあり、食前酒や食後酒として飲むのもおすすめです。吟醸酒に合うお料理は、お刺身やカルパッチョ、魚の塩焼きや山菜の天ぷらなどです。

本醸造や普通酒に合う料理

香りが控えめで辛口、清涼感がある味わいが特徴となる本醸造・普通酒は、幅広いお料理とのマッチングが楽しめます。あっさり系でも、濃厚でこってり系でも何でも合うのでどれを選べばいいか分からないときは、本醸造や普通種がおすすめです。

まとめ

日本酒の品種は多様で、それぞれが独自の魅力を持っています。あなたの好みや食事の際の楽しみを考えながら、日本酒の品種を選んでみてはいかがでしょうか。

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