ネギ好きな方必見!ネギが一番美味しくなる本当の旬と日本のネギの種類

ネギ好きな方必見!ネギが一番美味しくなる本当の旬と日本のネギの種類

ネギが大好き!という方は少なからずおられるのではないでしょうか。そんなネギ好きの皆さま、ネギの旬や種類について詳しく知っていますか?今回は、ネギが一番美味しくなるネギの旬と、日本で食べられているネギの種類についてご紹介します。

ネギの旬はいつ?

ネギの原産地は、中国西部から中央アジアにかけてのアルタイ地方、バイカル地方付近だと言われています。中国には有史以前に伝わって華北や東北地方を中心に栽培されていたとされており、紀元前の文献である『山海経』や『礼記』にも「葱」の文字で登場しています。

日本においても、『日本書紀』の5世紀についての記述で「秋葱(あきぎ)」という名で登場しています。8世紀にはすでに伝わっていたと考えられており、江戸時代には日本各地で栽培されていました。

現在は一年を通していつでも買うことができるネギですが、上述のように比較的寒い高地が原産のため、日本では冬が旬にあたります。具体的には11月~2月と言われており、この時期になると出荷量も増えます。

特に12月はひと月で約5万トンが取引きされます。寒さにあたって風味を増した冬のネギは太くて柔らかく、味が乗って良質です。

ネギの種類

一般的にネギの種類は大きく分けて2種類あり、主に関東地方で好まれてきた白ネギと、関西地方で好まれてきた青ネギとに分類されます。

白ネギとは主に白い部分を食べる根深ネギのことで、長ネギとも呼ばれます。栽培時に葉先が出てくるのに合わせて土寄せを行い、白くて柔らかい部分が長くなるように育てます。
一方の青ネギは「葉ネギ」とも呼ばれ、全体的に細く、緑色の葉の部分が長くなるように育てられます。青ネギは寒さに弱いため、かつては西日本で主に流通していました。

しかし、ハウス栽培が広がったことで現在では東日本でも青ネギが栽培されるようになり、地域による嗜好の違いはほとんどなくなっています。

続いて、白ネギの代表的な品種である加賀ネギと千住ネギ、ならびに青ネギの代表的な品種である九条ネギと万能ネギについて詳しくご紹介します。

千住ネギ

一般にスーパーに並んでいる白ネギ(長ネギ)が千住ネギです。今では全国各地で作られていますが、江戸時代には千住(現在の足立区周辺)でのみ栽培されていて、江戸野菜のひとつに数えられていました。

下仁田ネギ

群馬県下仁田町の特産で「上州一本ネギ」「殿様ネギ」などとも言われます。太くて短い白ネギで、白い部分だけを料理に使います。

生では食べられないほど辛味が強い一方、熱を通すと特有の甘味がでてくるため、鍋物や煮物の具材として好まれます。

ほかの地域では栽培が難しく、かつ採れる時期も短いため、市場に出まわる量は多くありません。そのため、贈答品として扱われることもあります。

九条ネギ

京都の九条村(現在の京都市下京区)を中心に栽培されてきた伝統的な青ネギです。色が濃く太めの「九条太」と浅黄色でやや細い「九条細」の二種類があります。柔らかくて食味がよく、葉の内部にぬめりがあり、和え物や薬味、鍋物などに適しています。

秋に種を撒いて春に植え替えをし、夏にはいったん株を掘りだして1ヶ月間天日で乾燥させます。その後、また植え付けをして晩秋に収穫するというのが伝統的な栽培方法だそうですが、非常に手間がかかるため、現在この方法で育てられたネギは非常に希少価値が高いものとして扱われています。

万能ネギ

青ネギの一種として非常に有名な万能ネギですが、これは品種ではなく登録商標で、福岡県のJA筑前あさくらで生産された青ネギのことを指しています。

特有の風味と日持ちの長さが特徴で人気が高く、生のまま薬味にしたり、煮物や炒め物に使われたりと様々な料理に活用されています。

おわりに

現在は年間を通して手に入るネギですが、旬の時期が一番おいしいのはどの野菜にも共通しています。ネギの旬や種類に注目すると、日々の買い物や料理がより楽しくなることでしょう。

ネギは日本の食卓に欠かせない野菜として家庭菜園でも人気が高い作物です。こちらの記事では、ネギの育て方についてご紹介しています。併せてご参照ください。

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