特徴
「シナノゴールド」は長野県のオリジナル品種で、「リンゴ3兄弟」のひとつとされています。大きさは350g程度と大きく、表皮は黄緑から熟すと黄色が強くなってきます。
イタリア北部、アルプスの麓にある生産者団体「SKズードチロル」と生産・販売に関する許諾契約が結ばれ、2011年または2012年からヨーロッパでも生産販売が始まっています。黄色系のリンゴでは群を抜いて美味しいリンゴとしての評価も高くなっています。貯蔵性が良くて、冷蔵では数カ月も日持ちして美味しさが持続します。シナノゴールドは寒冷地では酸味が強くなるため、りんご栽培が盛んな地域の中でも温暖な地域での栽培により甘さが出やすく適している傾向があるようです。そのため東北では山形県のような東北南部の方が栽培しやすく美味しさが引き出されるとも言われています。
旬の時期
シナノゴールドの収穫時期は長野県で10月上旬に始まり、青森県では11月頃までとなっています。シナノゴールドは保存性も高く、低温化で貯蔵されたものは2ヶ月から3ヶ月後まで出荷されているようです。なので、出回るのは年明け2月頃までとなります。食べ頃の旬の時期は10月中旬から12月ごろまでと成ります。
味
果汁が多く、糖度が14~15度程にもなりますが酸味がしっかりとそれを支え、甘みと酸味のバランスがとても良いリンゴです。
歴史
「シナノゴールド」は「ゴールデンデリシャス」と「千秋」を交配させた品種です。長野県果樹試験場が1983年に交雑をして育成し、1999年に品種登録しました。
産地
青森:277.1ha(42%)
長野:259.0ha(39%)
岩手:76.4ha(12%)
秋田:16.4ha(2%)
山形:13.7ha(2%)