特徴

「金星（きんせい）」の大きさは350g程で、有袋栽培された金星の果皮はクリーム色に色づき、一般の市場にはこのクリーム色が出回ります。しかし栽培されている地域では、無袋で栽培された、果点が濃く、表面にサビやざらつきが多いものも売られています。無袋のものの方が甘味などが良くなる傾向にあり、市場価格より安価で手に入れることができます。金星の中には「三日月」という名称で売られているものがあります。「三日月」は有袋栽培されますが、収穫前に袋を一部裂き日光に当てることによって、その部分だけが三日月のような形に赤く染まります。

旬の時期

金星は晩生種のリンゴで収穫時期は11月初旬あたりから下旬にかけて行われます。12月～4月頃まで出回り、貯蔵性が高く、食べ頃の旬は12月中旬から3月頃までです。

味

果肉は適度な食感があり、甘味酸味のバランスがとくとても上品な味わいに感じられます。また香りが良いのも特徴です。

歴史

金星（きんせい）は青森県弘前市の佐藤肇氏が「ゴールデンデリシャス」と「国光」を交配したものの実生を育成、選抜したものとされてきましたが、その後遺伝子の研究により、現在では「国光」ではなく、「デリシャス系」との交配種の可能性が高いとされています。美しい黄金色のりんごであることから、当初は｢金嶺｣と命名され多様ですが、1972年に品種登録される際に「金星」に改名されました。

産地

青森：148ha(83.95%)
岩手：26.8ha(15.25%)
秋田：1.4ha(0.8%)