アスパラの離乳食が便利!レンジでの調理法と冷凍保存術を解説

アスパラの離乳食が便利!レンジでの調理法と冷凍保存術を解説

アスパラガスは見た目も鮮やかで、栄養価も高い優れた食材です。そのため、離乳食としても非常に有用です。しかし、そのままでは硬さや繊維質が気になり、赤ちゃんに与えるのが難しいことも事実です。そこで本稿では、アスパラガスを離乳食として上手に活用する方法を詳しく解説します。特に、電子レンジを使った簡単な調理法や冷凍保存の方法についても触れますので、忙しいママやパパも手軽に取り入れられます。また、各離乳食期間に合わせたアスパラガスのレシピも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

離乳食としてのアスパラガスの魅力は?

アスパラガスは離乳食としての効用が多く、子どもの成長に欠かせない野菜です。そのため、食事に取り入れると多くの恩恵があります。

アスパラガスはビタミンAやカリウムなどの栄養が豊富で、これらの栄養素は子どもの成長や健康をサポートします。特にビタミンAは視覚の健康を維持する助けになり、カリウムは筋肉の正常な機能を助けます。

また、アスパラガスを食べさせる適した時期は、一般的に離乳食中期(モグモグ期)からとされています。ただし、初めて食べさせる際はアレルギーに注意し、少量から始めるのが安心です。

アスパラガスの根元は固いため、離乳食用には穂先を加熱し、すりつぶしたり細かく刻んだりして提供します。食事の進行に合わせて切り方や大きさを調節しましょう。

アスパラガスの調理法

鍋とレンジを使ったアスパラガスの調理法

アスパラガスは鍋でもレンジでも簡単に調理できます。

まず、鍋を使った調理法です。アスパラガスのかたい根元部分を切り落とし、ハカマと呼ばれる皮をピーラーで剥きます。その後、適度な大きさに切ったアスパラガスをやわらかくなるまで約2〜3分間煮ます。赤ちゃんが飲み込みやすいようにするため、大人が食べるよりも少し長めに煮ることがポイントです。

次に、レンジを使った調理法です。根元のカットとハカマの剥き方は同じです。その後、アスパラガスを耐熱性のラップに包んで、600Wで3分ほど加熱します。一度に長時間加熱せず、加熱後はしばらく蒸らすと、アスパラガスがよりやわらかくなります。

どちらの方法でも、アスパラガスの固い部分をうまく調理することで、赤ちゃんでも食べやすい形に仕上げることができます。

アスパラガスの下ごしらえと冷凍保存術

アスパラガスの下ごしらえと冷凍保存についてご紹介します。

まず、下ごしらえですが、アスパラガスの根元は硬いため切り落とします。その後、ハカマ部分の皮をピーラーでむきます。尚、離乳食として提供する際は、特に穂先部分を推奨します。

下ごしらえしたアスパラガスは鍋でゆでるか、電子レンジで加熱します。鍋でゆでる場合は、2~3分程度が目安です。レンジを使う場合は、やわらかくなるまで約3分加熱するのがおすすめです。

そして、冷凍保存も可能です。やわらかくゆでたアスパラガスを冷ましてからジップロック等に入れ、冷凍庫で保存します。これで、いつでもアスパラガスを使用することが可能になります。

以上がアスパラガスの下ごしらえと冷凍保存の手順です。これらを活用し、離乳食作りをスムーズに進めてください。

おいしいアスパラガスの選び方

アスパラガスを選ぶ際には、以下の3点に注目することをおすすめします。

  • 色: 鮮やかな緑色をしているものが新鮮です。黄色っぽくなっているものは古い可能性があります。
  • 穂先: ギュッと閉じているものが新鮮。開いているものは古いか、保存状態が良くない可能性があります。
  • 茎: しっかりとした硬さがあり、折れるようなものは避けましょう。

また、アスパラガスは根元部分に少し苦味があるため、離乳食に使う場合はやわらかい穂先を使用すると良いでしょう。加熱してすりつぶしたり、細かく刻んだりして使います。

このように選んだアスパラガスを下ごしらえし、より美味しく離乳食にするコツを次の小見出しでご紹介します。

アスパラガスを使った離乳食レシピ

離乳食中期(生後7・8ヶ月)から完了期(1歳~1歳半)のお子さんにおすすめしたいアスパラのレシピをご紹介します。

【離乳食中期】アスパラのクリーム煮

食材リスト(2人前)

材料 2人前の分量
アスパラガス 10g
玉ねぎ 10g
じゃがいも 10g
にんじん 10g
しらす 5g
野菜スープ 大さじ3
牛乳 大さじ2
水溶き片栗粉 少々

作り方

  1. 野菜を柔らかくゆで、細かく刻む
  2. しらすは熱湯をかけて塩抜きし、みじん切りにする
  3. 小鍋に野菜スープ、牛乳、野菜、しらすなどを入れて弱火で煮る
  4. 水溶き片栗粉を加えてとろみをつけたら完成

【離乳食中期】アスパラがゆ

食材リスト(2人前)

材料 2人前の分量
アスパラガス 10g
ご飯 適量
スープ 大さじ3

作り方

  1. アスパラを下ごしらえし、5mm幅の輪切りにする。
  2. 鍋に野菜スープとご飯、アスパラを加えて蓋をして柔らかくなるまで煮る。
  3. ゆっくりかき混ぜ、チーズと牛乳を加えてひと煮立ちさせる。

【離乳食後期】ほたてとアスパラのバター醤油炒め

食材リスト(2人前)

材料 2人前の分量
ホタテのお刺身 6個
アスパラガス 6本
ミニトマト 6個
無塩バター 20g
醤油 大さじ1
オリーブオイル 大さじ1
少々
黒こしょう 少々

作り方

  1. アスパラは根元を切り落とし、ピーラーで皮をむいてから茹で、冷水で冷やして斜め切りにする。
  2. ミディトマトは半分に切る。
  3. フライパンにオリーブオイルを熱し、ほたてを両面軽く焼き色がつくまで焼く。
  4. ほたてを取り出し、同じフライパンにバターを溶かし、アスパラとミディトマトを炒める。
  5. アスパラがしんなりしたら、醤油を加えて軽く炒め合わせる。
  6. 最後にほたてを戻し入れ、塩と黒こしょうで味を整える。

【離乳食後期】白身魚と野菜のポン酢バター蒸し

食材リスト

材料 2人前の分量
白身魚 2切れ
ミニトマト 8個
しめじ 1パック
アスパラガス 4本
適量
こしょう 適量
大さじ2
ポン酢しょうゆ 大さじ4
無塩バター 10g

作り方

  1. 白身魚に塩、こしょうをして、酒をふりかけて10分ほど置く。
  2. アスパラは根元を切り落とし、ピーラーで皮をむいてから茹で、冷水で冷やして斜め切りにする。
  3. しめじは石づきを取り、小房に分ける。ミニトマトはヘタを取り、半分に切る。
  4. アルミホイルに白身魚を置き、周りにアスパラ、しめじ、ミニトマトを配る。
  5. 無塩バターを上にのせ、ポン酢しょうゆをかける。
  6. アルミホイルを閉じて、180度に予熱したオーブンで15分蒸し焼きにする。

【離乳食完了期】アスパラガスのベーコン巻き

食材リスト(2人前)

材料 2人前の分量
グリーンアスパラガス 8本
ベーコン(スライス) 4枚
オリーブオイル 大さじ1
しょうゆ 小さじ1
みりん 小さじ1

作り方

  1. アスパラガスは根元を切り落とし、下1/3の皮をピーラーでむく。
  2. ベーコンは1枚を半分に切り、アスパラガス1本に対して半分のベーコンを巻く。
  3. フライパンにオリーブオイルを熱し、ベーコン巻きのアスパラガスを並べる。
  4. 中火で両面を焼き、アスパラガスがしんなりするまで加熱する。
  5. しょうゆとみりんを合わせたタレをフライパンに回しかけ、絡める。
  6. 火から下ろし、お皿に盛り付ける。

【離乳食完了期】アスパラとハムの卵炒め

食材リスト(2人前)

材料 2人前の分量
溶き卵 2個分
ハム 2枚
アスパラガス 5本(100g)
大さじ1
小さじ1/4
コンソメ 小さじ1/2
サラダ油 大さじ1
こしょう 少々

作り方

  1. アスパラは根元のかたい部分を切り落とし、根元1/3部分をピーラーで皮をむいて長さ3cmの斜め切りにします。
  2. ハムは6等分に切ります。
  3. フライパンに半量のサラダ油 (大さじ1/2) を入れて中火で熱し、溶き卵を入れて半熟状になるまで炒めて取り出します。
  4. 残りのサラダ油 (大さじ1/2) をフライパンに入れて中火で熱し、ハムとアスパラを入れて油がなじみ、火が通るまで手早く炒めます。酒、塩、コンソメ、こしょう、卵を加えて炒め合わせます。

アスパラガスを使った手づかみ食べについて

離乳食完了期(1歳~1歳半頃)からは、アスパラガスを利用した手づかみ食べに挑戦してみましょう。これは赤ちゃんの食べる力を鍛えるとともに、食材の形状や触感に対する認識を深める役割も果たします。穂先を3~4cmに切ってやわらかく煮て、そのまま手づかみ食べさせることができます。

ただし、アスパラガスの固い繊維は飲み込むのが難しい場合もあるため、初めて食べさせる際は小さい量から始め、様子を見ながら量を増やしてください。また、アスパラガスに限らず、初めての食材や調理法を試す際はアレルギー反応にも注意しましょう。

まとめ

アスパラガスは離乳食として優秀な食材の一つです。中期から後期、完了期と、各段階での離乳食に適したレシピが存在します。その鮮やかな緑色は、子どもの食事に彩りを加え、食べる楽しさを教えてくれます。また、手づかみ食べにも最適で、食材としての多様性を発揮します。

手間をかけずに調理する方法として、レンジでの加熱があります。しかも冷凍保存も可能なため、離乳食作りの負担を軽減させることができます。

ただし、アスパラガスは若干苦みがあり、繊維が硬い部分もあるため注意が必要です。適切な下ごしらえと調理法により、赤ちゃんでも食べやすい形に変えることが可能です。

アスパラガスは離乳食として栄養価が高く、調理法も多様です。上手に活用しましょう。

アスパラガスを食べてJAはが野の挑戦を応援しよう!

いちご王国の首都、真岡市を含む栃木県の南東部を管轄する農協がJAはが野。

イチゴはもちろん、メロンや梨といったフルーツや、なす、ニラ、トマトなどの野菜の生産も盛ん!豊富に降り注ぐ太陽光ときれいな水、肥沃な大地、そして昼夜の寒暖差の大きな内陸型の気が農作物を鍛え、おいしく育みます。これらに加え、首都圏に近いことから、新鮮な果物や野菜をいち早く大消費地にお届けできることも特徴です。

そんなJAはが野では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中で注目されるようになった中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAはが野では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、はが野地区では「いちご」「玉ねぎ」「アスパラガス」の3品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

SHARE

Xシェアボタン facebookシェアボタン lineシェアボタン ポケットシェアボタン はてなブックマークシェアボタン noteシェアボタン

関連する記事

妊婦・乳児に関する記事

アスパラガスに関する記事

人気の記事