アスパラガスの種類とその特徴
グリーンアスパラガス
グリーンアスパラガスとは、その名の通り緑色をしたアスパラガスの一種で、特に日本でよく見かける種類です。その色鮮やかな外観は、土から出た芽が日光を浴びて葉緑素が作られた結果です。この葉緑素により、鮮やかな緑色を呈するのが特徴的です。
旬は4月から6月頃で、ハウス栽培と路地栽培がありますが、ハウス栽培のほうが旬を先に迎えます。そのため、春先に市場に並ぶアスパラガスはほとんどがハウス栽培のものとなります。
また、グリーンアスパラガスはそのまま食べるだけでなく、料理にも利用されます。サラダや炒め物、スープなど、その利用方法は多岐にわたります。
ホワイトアスパラガス
ホワイトアスパラガスとは、日光を当てずに育てることで白いまま成長したアスパラガスの種類です。日本では4月下旬から6月中旬が旬の時期とされています。
その見た目の白さから、別名「幻のアスパラガス」と呼ばれることもあります。独特の栽培方法により、風味や食感にも特徴があります。具体的には、グリーンアスパラガスに比べて柔らかく、独特の甘みが強いのが特徴です。味わい深いその風味は料理の一部としてだけでなく、単品で味わうにも適しています。
また、ホワイトアスパラガスはグリーンアスパラガスと同様、北海道、長野県、佐賀県などで栽培されています。それぞれの地域で収穫される時期には微妙な差がありますが、その上品な味わいはどの地域も同じです。
その他の種類
アスパラガスには主に「グリーンアスパラガス」と「ホワイトアスパラガス」の二種類が存在しますが、その他にも「バイオレットアスパラガス」や「ワイルドアスパラガス」などの種類が存在します。
「バイオレットアスパラガス」は紫色のアスパラガスで、グリーンアスパラガスよりも甘みが強く、食感も柔らかです。一方、「ワイルドアスパラガス」は野生種のアスパラガスで、細長くて茎が固い特徴がありますが、独特の香りと味わいが楽しめます。
各種類のアスパラガスは旬の時期や栄養成分、風味が異なるため、料理によって使い分けるとより美味しく楽しめます。
アスパラガスの旬の時期と産地
アスパラガスの旬は春季、特に4月から6月にかけてとなります。特にグリーンアスパラガスは4〜6月、ホワイトアスパラガスは4月下旬から6月中旬が旬とされています。旬の時期は栽培方法や地域により微妙に異なります。
アスパラガスの主な産地としては北海道、長野県、佐賀県が挙げられます。これらの地域で栽培されたアスパラガスはその味わいを最大限に発揮します。
北海道産のアスパラガスについて
北海道はアスパラガスの主要な生産地で、特に春のグリーンアスパラガスがよく知られています。グリーンアスパラガスの旬は4月から6月頃で、北海道産はその中でも特に美味と評価されています。この地域のアスパラガスは、冷涼な気候と広大な土地がもたらす肥沃な土壌のおかげで、味わい深く、風味豊かなものが収穫されます。
フレッシュなアスパラガスを選ぶ際には、色が濃く、茎がまっすぐで、穂先がしっかりしているものを選ぶと良いでしょう。また、切り口がみずみずしく、乾燥していないことも新鮮さの指標となります。
北海道産アスパラガスは、その鮮度と高品質で知られており、春の料理に最適です。シンプルに茹でたものをサラダにしたり、スープやパスタの具材として使用したりすることで、その美味しさを堪能できます。
長野県産のアスパラガスについて
長野県は、アスパラガスの主要な生産地として知られています。特に春先には、美味しいアスパラガスが豊富に出回ります。この地方で生産されるアスパラガスは、育成環境の良さから品質が非常に高く、根元から先端まで柔らかく食感も絶品です。
長野県産のアスパラガスの旬は、春の4月から6月にかけてです。春に収穫されるアスパラガスは、一年を通じて最も美味しいと評価されています。さらに、この時期のアスパラガスは、栄養価が高く、特にビタミンKや食物繊維が豊富です。また、旬のアスパラガスは新鮮なため、そのまま茹でて食べるだけでなく、サラダや炒め物など様々な料理に使用することができます。新鮮さを保つためには、購入後は早めに調理しましょう。
佐賀県産のアスパラガスについて
佐賀県はアスパラガスの大手生産地として知られています。特に、佐賀県産のアスパラガスはその品質の高さから全国的に評価が高く、多くの料理人からも愛されています。佐賀県で生産されるアスパラガスはグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスの2種類が主流であり、旬の時期は春、具体的には4月から6月にかけてとなります。
佐賀県産のアスパラガスは、肥沃な土壌と温暖な気候、そして生産者の手間暇かけた栽培によって、独特の甘みと香り、そして食感が生まれます。日本の食卓を彩る佐賀県産のアスパラガス、その魅力に一度触れてみてはいかがでしょうか。
栃木県産のアスパラガスについて
栃木県は日本で有数の美味しいアスパラガスの産地です。県内では、グリーンやホワイトに加え、パープルのアスパラガスも盛んに栽培されています。栃木県では循環型農法に取り組み、落ち葉・わら・もみ殻・食品残渣等の地域資源を活用してアスパラガス栽培を行っており、安心安全で美味しいだけでなく、環境にも配慮されているのが特徴です。
そんな栃木県のアスパラガスは、春芽2月から4月と夏芽6月から10月の2回、旬が訪れます。旬を迎えた栃木県産のアスパラガスは太さ、甘さが格別で、シンプルな料理によく合います。
アスパラガスの選び方
アスパラガスを選ぶ際のポイントは主に3つです。まず、色が鮮やかであること。グリーンアスパラガスの場合、濃厚な緑色をしているものが新鮮です。ホワイトアスパラガスの場合は、白さが際立っているものを選びましょう。
次に、茎がまっすぐであること。曲がっていたり、形が不揃いなものは収穫後時間が経っている可能性があります。
そして最後に、穂先がしっかりしていること。穂先が開いていたり、しなっとしているものは鮮度が落ちています。
さらに、切り口が乾燥していないことも新鮮な証拠です。これらのポイントを押さえて、新鮮なアスパラガスを選びましょう。
美味しいアスパラガスのメニュー５選
アスパラガスはそのままでも美味しいですが、さまざまな料理に活用することで、その魅力を最大限に引き出すことができます。以下に、アスパラガスを使った美味しいメニューの例を5つご紹介します。
アスパラベーコン巻き
この簡単なレシピは、ご飯のおかずやお弁当のお供にもぴったりです！
食材リスト(2人前)
| 材料 | 2人前の分量 |
|---|---|
作り方
- アスパラガスは根元に近い部分を切り落とし、下の方の皮を5cmくらいピーラーで剥いて3等分に切ります。
- ベーコンを広げ、手前にアスパラガスを3本のせてくるくると巻き、つまようじで止めます。 残りも同様に巻き、全体に塩こしょうを振ります。
- フライパンにサラダ油を引いて中火に熱し、巻いたアスパラガスを並べて2分焼きます。 焼き色が付いたら裏返し、フタをして弱火でさらに3分蒸し焼きにします。
- アスパラガスに火が通ったら、しょうゆを回し入れ、さっと炒めて完成です。 お好みでレモンをかけて召し上がれ♪
コツ・ポイント
アスパラガスは根元が固いのでピーラーで皮をむいてください。
食べる際はつまようじに注意してくださいね。
お好みで間にスライスチーズを挟んでも美味しいですよ。
豚バラアスパラ巻き照り焼き
この豚アスパラ巻き照り焼きは、照り焼きの甘辛さでご飯がすすむ一品です。お弁当にもぴったりですね！
食材リスト(2人前)
| 材料 | 2人前の分量 |
|---|---|
作り方
- アスパラは下半分ほど皮をむき、4等分に切ります。
- 豚肉は半分に切り、1枚ずつアスパラに巻きます。計16個作ります。
- ボウルに☆を入れて混ぜます (たれ)。
- フライパンにサラダ油を入れて熱し、2を巻き終わりを下にして入れます。中火で焼き、焼き色がついたら裏に返してふたをして弱火で2分焼きます。
- 余分な油をふき取り、☆を加えて火を強め、煮詰めながらたれをからめます。
アスパラとウインナーの簡単炒め
このアスパラとウィンナーの簡単炒めは、お弁当のおかずにもおすすめです。シャキッとしたアスパラとウィンナーの風味が和風の味付けで美味しく仕上がります。ぜひお試しください！
食材リスト(2人前)
| 材料 | 2人前の分量 |
|---|---|
| アスパラガス | 8本 |
| ベーコン | 8枚（ハーフ） |
| 塩コショウ | 少々 |
| サラダ油 | 大さじ1/2 |
| しょうゆ | 小さじ2 |
作り方
- アスパラは根元を少し切り落とし、ピーラーで下半分の皮をむいて斜めに3cm幅に切る。
- ウインナーは斜め半分に切る。
- フライパンにサラダ油を中火で熱し、ウインナーとアスパラを入れて焼き色がつくまで約3分炒める。
- 和風顆粒だしとしょうゆを加えて水分が飛ぶまで炒め、最後に塩とこしょうを振って完成です。
アスパラガスのクリームスープ
食材リスト(2人前)
| 材料 | 2人前の分量 |
|---|---|
| 豚バラ薄切り肉 | 8枚(200g) |
| アスパラガス | 4本(80g) |
| サラダ油 | 大さじ 1 |
| 酒 | 大さじ 1 |
| 砂糖 | 大さじ 1 |
| みりん | 大さじ 1 |
| しょうゆ | 大さじ 1.5 |
作り方
- グリーンアスパラガス (10本)は下から2～3cm、堅い部分を切ります.
- ラップを広げ、その上でアスパラガスの皮をピーラーでむきます.
- 平鍋に1とアスパラガスを入れ、ひたひたの水を入れます.
- 2の皮をラップごと持ち上げて鍋にかぶせるように入れ、中心にローリエ (生/ドライでも可 1枚)をのせます.
- 3に塩 (適量)を三つまみ入れ、火にかけます. 中火で7～8分、沸騰させないように加熱します.
- たまねぎ (1/2コ)を薄くスライスします. アスパラガスとは別の深めの鍋にバター (食塩不使用 10g)を溶かし、たまねぎを入れてしんなりするまで弱めの中火で加熱します (炒めるのではなく、たまねぎの水分を蒸発させながら、火を通す感覚で).
- 4を大きめの密封容器に移し、「落としラップ」で密封します.
- 粗熱がとれたらラップを外し、アスパラガスのブイヨンを300ml取り分けます.
- アスパラガスをそっと取り出し、一口大にカットします.
- 5に8のアスパラガスを加え、中火にかけます. アスパラガスの甘い香りが強くなったら火を止めます.
- 7で取り分けたブイヨンを注いでひと煮立ちさせ、塩と白こしょう各適量を加えます.
- 生クリーム (乳脂肪分35% 100ml)を加え、ミキサー (ハンドミキサーでも可)
アスパラガスのグリル
このアスパラガスのグリルは、オリーブオイルでコーティングされてジューシーで美味しい一品です。ぜひ焼きたてをお召し上がりください！🍽️
食材リスト(2人前)
| 材料 | 2人前の分量 |
|---|---|
| ウインナー | 4本(80g) |
| アスパラガス | 3本(60g) |
| サラダ油 | 小さじ1 |
| こしょう | 少々 |
作り方
- アスパラガスの根元を少し切り落とし、下の方の硬い皮をピーラーでむいてください。皮はだいたい4〜5センチむけば、あとは食べられます。
- アスパラガスを4等分に切ります。切っておくと焼き上がりの食べやすさがアップします。
- アルミホイルの上にアスパラを並べ、オリーブオイル（大さじ1）を回しかけ、塩こしょう（適量）を振ってよく混ぜます。
- アルミホイルのフチを立ち上げて箱状にしておき、魚焼きグリルを十分に温めます。
- アスパラをアルミホイルごとグリルに入れ、中火で約4分焼きます。アスパラが香ばしく仕上がったら出来上がりです。
まとめ
この記事を読めば、アスパラガスの旬は何月か、また夏野菜なのかといった疑問が解消されることでしょう。グリーンアスパラガスの旬は4月から7月、特に北海道産は５月から６月と覚えておくとよいでしょう。また、アスパラガスは一般的には春から初夏が旬とされ、夏野菜というわけではありません。地域によっては冬にも収穫されますが、一番美味しい季節はやはり春から初夏です。さらに、アスパラガスの選び方や美味しい食べ方も紹介しましたので、ぜひ参考にしてください。
アスパラガス を食べてJAはが野の挑戦を応援しよう！
いちご王国の首都、真岡市を含む栃木県の南東部を管轄する農協がJAはが野。
イチゴはもちろん、メロンや梨といったフルーツや、なす、ニラ、トマトなどの野菜の生産も盛ん！豊富に降り注ぐ太陽光ときれいな水、肥沃な大地、そして昼夜の寒暖差の大きな内陸型の気が農作物を鍛え、おいしく育みます。これらに加え、首都圏に近いことから、新鮮な果物や野菜をいち早く大消費地にお届けできることも特徴です。
そんなJAはが野では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中で注目されるようになった中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。（みどりの食糧システム戦略）
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAはが野では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、はが野地区では「いちご」「玉ねぎ」「アスパラガス」の3品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう！
