特徴
「黄美娘(きみこ/キミコ)」の果実の大きさは250~300g程で、表皮の色は全体が黄色く、部分的にほんのりと紅が差しています。果肉も黄色く、白鳳系の桃とは違った肉質で、ややしっかりとした感じです。杏子のような、マンゴーのような香りと白桃とは一味違う南国フルーツのような食感が楽しめる黄美娘。市場に出回ることはほとんどないため、幻の黄色い桃と言われています。完熟するととろけるようになめらかな食感に変化し、黄桃の中でも酸味が極端に少なくて甘さが強い品種です。
旬の時期
黄美娘は7月下旬頃から収穫が始まり、遅いものでは9月中旬頃まで行われます。食べ頃の旬は8月となります。
味
酸味はあまり無く、しっかりとした甘さが感じられ、一般的な桃とは違った美味しさが楽しめます。
歴史
黄美娘は山梨県笛吹市御坂町の川井遊覧農園で30年ほど前発見された突然変異種と言われています。
産地
黄美娘の主な産地は山梨県です。2019年産特産果樹生産動態等調査によると、全国で記録があるのは山梨県の3.4haのみとなっています。2010年産の黄美娘の全国栽培面積は13.4haで、山梨県が9.1haと愛知県が4.3haだったので、この9年間ほどで4分の1程になってしまったことになります。