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果物手帖
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玉うさぎ

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特徴

「玉うさぎ」の果実は果重は300g前後で果形は扁円形で果頂部は尖らず浅くくぼんでいます。果皮の地色は乳白色で、全面に濃紅色に着色しやすく、果肉は乳白色で核のまわりだけ赤く着色します。肉質は硬めで日持ち性がいいですが、溶質で繊維が少なく、追熟させると柔らかくなります。果肉が白うさぎがまん丸になっているような形をしていることが名前の由来とされており、その白い果肉はしっかりとした歯応えを感じつつも口当たりはなめらかで、桃らしい華やかな強い香りを感じます。色味、食味、日持ちの三拍子が揃っており、希少性の高い品種なので贈り物としても大変喜ばれます。

旬の時期

「玉うさぎ」は山形県あたりでは「川中島白桃」より7~10日遅い9月上旬~中旬となっています。撮影したものは8月中旬に購入した和歌山県産なので、岡山県や和歌山県辺りでは8月中旬から下旬にかけてとみられます。

糖度は13~15度に対し酸味は少なく果汁はやや多く食味良好な品種となっています。

歴史

「玉うさぎ」は山形県天童市で果樹苗木生産販売を営む株式会社イシドウの石堂悟氏が「川中島白桃」に「ゆうぞら」を交配し、得られた実生から選抜育成した、果皮が濃紅色に着色しやすく食味が良い晩成種の白肉桃品種で、2006年に種苗法に基づき登録出願、2009年に品種登録されています。「川中島白桃」と「ゆうぞら」の交配で生まれた品種としては本種の他「甘甘燦燦」があるほか、「黄ららのきわみ」や「光月」などの黄桃も生まれています。

産地

「玉うさぎ」の主な産地は山形県です。令和元年産特産果樹生産動態等調査によると全国で「玉うさぎ」を栽培している産地は少なく、記録があるのは山形県の19.6haと福島県の3.2haだけでした。「玉うさぎ」の苗木は普通に販売されているので、このほかにも各地の桃産地で個々の農園が少量栽培しているようです。

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