特徴
「ゆうぞら」は白桃系の晩生種として東北地方を中心に広く栽培され、晩生種の中では最も多く出回っている品種です。果実は250~300g程の物が多く、収穫してすぐは果肉が固く締まっていますが、それ位から甘みがあり食べられます。また、追熟させることで果肉はある程度柔らかくなり、とろみも出てきます。皮はむき難く、ナイフを使わないと綺麗に剥くことはできません。白桃系らしく果肉は乳白色で、種の周りが紅くなっています。追熟に時間を要するので日持ちも良く、硬さを調節できるので硬い桃が好きな人、柔らかい桃が好きな人どちらも楽しめる品種です。
旬の時期
地域によっても多少のずれはありますが、収穫は8月の中下旬頃から始まり、9月上旬~中旬にかけて市場に出回ります。
味
酸味が少なくほどよい甘味があり、果汁を豊富に含んでいてなめらかな食感です。また香りもよいとされています。
歴史
「ゆうぞら」は1966年に茨城県筑波の農林水産省果樹試験場において、「白桃」に「あかつき」を交配し、うまれた実生の中から選抜、育成されたもので1981年に登録出願、1983年に品種登録されました。
産地
福島県:44.2ha(51.52%)
山梨県:18.1ha(21.1%)
山形県:18ha(20.98%)
新潟県:3.9ha(4.55%)
秋田県:1.6ha(1.86%)