りんごの旬の時期は?収穫時期から産地による違いまでご紹介!

りんごの旬の時期は?収穫時期から産地による違いまでご紹介!

ご家庭でよく食べられている果物の代表格、りんご。冬に食べるイメージがありますが、本来の旬はいつなのか知らないという人も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、りんごの旬の時期について、産地や品種ごとに詳しく解説します!これを読めば、りんごを最も美味しく食べられる時期が分かりますよ。りんご好きな人はぜひ最後までチェックしてくださいね◎

りんごの旬の季節はいつ?

りんごはスーパーに1年中出回っており、いつでも購入することができますよね。そのため本来の旬が分かり辛く、いつ食べ頃を迎えるのかあまり知られていません。

ここでは、一般的なりんごの旬と、1年中出回っている理由について見ていきましょう!

りんごの旬は秋~冬にかけて

りんごは、秋から冬にかけての涼しい時期に旬を迎えます。特に10月から12月頃にかけては出荷量がピークを迎え、店頭にも旬を迎えた美味しいりんごがズラリと並びます。

またりんごの収穫は8月から開始され、11月頃まで続きます。この収穫時期の違いによって、早生、中生、晩生の3つに分けられ、時期ごとに違った品種のりんごが続々と登場します。りんごは品種によって味わいや食感が異なり、それぞれ違った魅力があるため、旬の時期には食べ比べを楽しむのもおすすめですよ◎

こちらの記事では、美味しいりんごの品種や選び方について詳しく紹介しています。旬のりんごをもっと存分に楽しみたい人は、合わせてチェックしてくださいね♪

りんごの品種の完全ガイド!国内・海外の生産高や人気のりんごの種類までご紹介

なぜ1年中楽しめる?

本来は秋から冬にかけて旬を迎えるりんごですが、果物の中でも保存性が高く、収穫から一定期間の貯蔵を経て出荷されるものもあるため、1年を通して市場に出回っています。近年では貯蔵技術も向上し、旬の時期でなくても美味しいりんごを手軽に食べられるようになりました。

とはいえ、旬の時期に出回る採れたてのりんごには、フレッシュな香りと甘みがあり、果汁たっぷりでジューシーな味わいを楽しめます。また1年中出回っている品種は一部のみで、多くの品種は旬の時期にしか出回りません。お気に入りの品種や、食べてみたい品種がある人は、旬を逃さないようチェックしておきましょう!

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早生品種の旬の時期と種類(8~9月)

りんごの中でも生育期間が短く、8月から9月頃に旬を迎える品種を、早生品種といいます。ここでは、そんな早生品種の代表的なりんごと、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう!

シナノレッド

シナノレッドは、8月中旬から9月上旬頃にかけて旬を迎える長野県オリジナル品種で、程よい酸味と固めの果肉が特徴です。また香りがとても良く、暑い夏に嬉しい爽やかでフルーティーな風味を楽しめますよ◎

きおう

きおうは、8月下旬から9月下旬頃にかけて旬を迎える岩手県のオリジナル品種です。です。黄色く光沢のある果皮から「黄色いりんごの王様」がイメージされ、「きおう」と名付けられました。甘く芳醇な香りと、果汁たっぷりな果肉のジューシーさが魅力です◎

つがる

つがるは、9月上旬から下旬頃にかけて旬を迎える品種で、早生品種の中では糖度が高く酸味の少ない上品な甘みが特徴です。つがるの栽培方法には有袋栽培と無袋栽培の2種類あり、無袋栽培で育ったつがるは「サンつがる」と呼ばれています。

中世品種の旬の時期と種類(9月下旬~10月下旬)

早生品種と入れ替わるように9月下旬頃から出回る品種を、中生品種といいます。いよいよりんごのシーズンが本番を迎え、人気の品種たちが続々と登場します。ここでは、そんな中生品種の代表的なりんごと、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう!

秋陽

秋陽は、9月下旬から10月上旬頃にかけて旬を迎える山形県のオリジナル品種です。2008年に品種登録されたばかりですが、甘酸っぱく濃厚な味わいとパリッとした心地よい食感で、すでに多くの人気を集めています◎秋に収穫を迎えることから「秋の陽を浴びて育ったりんご」という意味で名付けられています。

ジョナゴールド

ジョナゴールドは、10月から11月に旬を迎える品種で、主に青森県、岩手県、山形県で生産されています。ツヤのある赤い果皮で、シャキシャキとしたりんごらしい食感が持ち味です。味わいは程よい酸味と甘みのバランスが良く、さっぱりと食べられます◎

千秋

千秋は、9月下旬から10月上旬にかけて旬を迎える品種で、生まれは秋田県ですが、現在は山形県や青森県を中心に生産されています。サイズは250g程度とやや小さめですが、果肉が滑らかでパリッとした心地よい食感を楽しめます◎

晩生品種の旬の時期と種類(10月下旬~12月以降)

りんごの中でも生育期間が長く、10月下旬から12月以降に旬を迎える品種を、晩生品種といいます。晩生品種の旬は長く、2月頃まで出回っているものもあります。ここでは、そんな晩生品種の代表的なりんごと、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう!

ふじ

ふじは、11月下旬に旬を迎える品種で、7月頃まで出回っています。ふじは有袋栽培と無袋栽培の2種類があり、無袋栽培で育ったものは「サンふじ」として販売されています。サンふじ発祥の地は山形県朝日町で、従来よりも甘みが強くジューシーな味わいで人気を集めています◎

シナノゴールド

シナノゴールドは、10月下旬から5月下旬に旬を迎える品種で、鮮やかな黄金色の果皮が特徴です。よく引き締まった硬めの果肉と、酸味のある爽やかな味わいが楽しめます。主に長野県で生産されており、お菓子作りの材料としても人気です◎

王林

王林は、10月下旬から6月頃に旬を迎える品種で、強い甘みと香りを持つ青りんごの代表格です◎完熟すると全体に蜜が入り、糖度が高い証である果点がはっきりと見えます。主な産地は、青森県、岩手県、山形県です。

産地別の旬な時期

日本には、美味しいりんごの産地がたくさんありますが、それぞれ主力となる品種や旬の時期が異なります。ここでは、数あるりんごの産地の中でも特に生産量の多い、青森県、長野県、岩手県、山形県、福島県のりんごの旬を紹介します。

青森県

青森県は、明治初期から続く歴史あるりんごの産地で、生産量は全国1位を誇ります。かつては冷涼な気候から様々な冷害に見舞われやすく、農作物の栽培に困難を極めた青森県でしたが、この気候に適するりんごが導入されたことで、りんご栽培が急速に広まりました。

そんな青森県のりんごが旬を迎えるのは、10月下旬から11月上旬頃。特に人気なのは「ふじ」や「王林」で、どちらも晩生品種のためりんごシーズンの後半から本格的に出回ります。

長野県

長野県は、青森県に次いで生産量2位を誇る、日本屈指のりんご産地。りんご栽培に適した気候と清流から流れる豊かな水、さらになだらかな傾斜で水はけの良い地形を生かし、甘くジューシーなりんごを数多く生産しています。

そんな長野県のりんごは、旬の時期が8月から2月頃までと長いのが特徴です。「秋映」、「シナノスイート」、「シナノゴールド」からなる「りんご三兄弟」という三大主力品種があり、8月下旬から12月中旬にかけて順番に登場します。

岩手県

岩手県は、独自の栽培方法や品種改良が盛んに行われ、地域一丸となって美味しいりんごの生産に取り組んでいる産地です。そんな岩手県で育ったりんごは、樹を低く仕立てることで太陽の光が全体に行きわたる「わい化栽培」や、樹に実らせたまま完熟させる「樹上完熟」などにより甘みと酸味のバランスに優れ、シャキッとした食感が持ち味となっています。

そんな岩手県のりんごが旬を迎えるのは、9月下旬から12月頃で、9月には「紅いわて」、10月からは「北斗」などの主力品種が登場します。

山形県

山形県は、日本一生産量の多い「ふじ」を無袋栽培で育てた「サンふじ」発祥の地であり、全国屈指の美味しいりんごの産地です。山形県の地形は周囲を高い山々に囲まれた盆地で、梅雨でも雨が少なく昼夜の寒暖差にも恵まれていることから美味しい果物がよく育ちます。

そんな山形県のりんごの旬は9月下旬から12月頃で、「サンふじ」をはじめ「王林」や「千秋」、「ジョナゴールド」など様々な品種が育てられています。中でも「秋陽」は、山形県で第一号となるりんごのオリジナル品種で、優れた食味と外観から人気となっています。

福島県

福島県は、他の産地に比べ温暖な気候で、りんごの開花時期が早いのが特徴です。開花してから収穫までじっくりと時間をかけて完熟させるので、甘くて美味しいりんごが育つといわれています。

そんな福島県のりんごは10月から12月頃に旬を迎えます。中でも人気のオリジナル品種「べにこはく」は蜜たっぷりの濃厚な味わいが特徴で、2018年に品種登録されたばかりですが、すでに県を代表する主力品種の一つとなっています。

りんごを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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