サクランボの旬はいつから?品種・産地ごとに時期を紹介

サクランボの旬はいつから?品種・産地ごとに時期を紹介

サクランボは初夏を代表する果物。特秀ランクのサクランボは赤く輝き、まるで宝石のような見栄え。 佐藤錦や紅秀峰などが有名ですが、他にも品種があり旬の時期が異なります。 サクランボは高級品なこともあり、購入する際はとくに失敗したくないですよね?! 今回はサクランボの旬の時期についてご紹介します!

旬のサクランボの魅力

1粒ずつの量は少ないさくらんぼですが、カリウムやビタミン、ミネラルなど栄養素をバランスよく含み、疲労回復や肌荒れ予防にも効果が期待できます。

旬のサクランボは、味だけでなく、着色や果実の大きさといった見栄えもよく、贈り物として最適な果物・フルーツといえるでしょう。

サクランボの旬はいつ?

そんな魅力的なサクランボですが、美味しく味わえる旬の時期はいつからいつまでなのでしょうか?

国産のサクランボは5月頃から出荷が始まり、北海道では8月頃まで出回る品種もあります。

ただし、一つ一つの品種の旬は非常に短く、2週間から1ヶ月ほど。それぞれの品種ごとに紹介できればと思います。

(イメージ)

ハウスのサクランボの特長と時期

ハウス栽培のサクランボは、4月から出回ります。各品種それぞれに旬の時期は異なりますが、ハウス栽培のものは露地栽培と比較して、2~3週間早く出荷されます。

露地栽培のものと比較して、味・見栄えは遜色ないものの、コストがかかっている分、費用が高くなる傾向にあります。
母の日のプレゼントや、サクランボが好きな方への誕生日プレゼントとして購入される方が多いようです。

佐藤錦の特長と時期

『佐藤錦』は、大正時代山形県の佐藤栄助氏が「ナポレオン」と「黄王」を掛け合わせ育成した品種。

旬の時期は6月初旬〜7月初旬で、日本でもっとも多く生産されています。

食味と保存性のバランスがとれた品種で、高い糖度と豊富な果汁が特徴です。

紅秀峰の特長と時期

『紅秀峰』は、山形県寒河江市の園芸農業研究所にて、佐藤錦と天香錦を交配してできた品種。1991年に品種登録されています。

佐藤錦から2週間ほど遅れ、6月下旬〜7月下旬に旬を迎えます。

粒の大きさや美しさ、際立つ甘味などが特徴の品種です。赤く輝く果実は、宝石のルビーに例えられるほど。

やまがた紅王の特長と時期

『やまがた紅王』平成3年に品種登録された売り出し中の品種。

3L~4L中心の大玉となり、「紅秀峰」よりも大きなサイズが最大の特徴です。また、果肉が固く保存性に優れているため、輸出拡大に期待がかかります。

旬の時期は、「佐藤錦」と「紅秀峰」の間となる6月下旬から7月上旬です。

紅さやかの特長と時期

『紅さやか』は 1979年(昭和54年) に旧・山形県立園芸試験場において「佐藤錦」と「セネカ」を交配し、その実生の中から選抜育成された品種です。

産地やその年の気候によってずれはあるものの、紅さやかの旬はおおむね6月上旬から下旬でサクランボのトップバッターです。

酸味がしっかりとあり、さっぱりとした味わい。早生品種の中では果肉が大きめな点が特長です。

紅てまりの特長と時期

『紅てまり』は「佐藤錦」と「ビック」を掛け合わせて育成したサクランボです。1980年(昭和55年)に山形県寒河江市にある園芸試験場で交雑・育成され、2000年(平成12年)に品種登録されました。

サイズが大きいのが特徴で、重さは10g以上にもなります。ボリューム感をもとめる方にはマッチするでしょう。

果皮は濃い紅色に着色し、果肉はかためで果汁が豊富。強い甘味の中にほどよい酸味があります。

晩生種のため、他の品種と比べて成熟が遅く、7月上旬頃に収穫時期を迎えます。

ナポレオンの特長と時期

『ナポレオン』は、17世紀頃にヨーロッパで栽培が行われていたという歴史の古いサクランボで、日本では明治時代初期から栽培が始まりました。

佐藤錦の受粉を助ける木として栽培されています。ナポレオンは他の品種と比べて酸味がしっかりとあるので、ジャムやシロップ漬け、タルトなど調理する方がよいでしょう。

ナポレオンの旬の時期は、6月下旬から7月上旬頃です。

北光の特長と時期

『北光(別名:水門)』は、明治時代に北海道小樽市の農園で偶発実生として発見されたサクランボ。お尻の部分がややとがった短いハート形。果皮は色づきがよく、黄色い地色に濃い赤色が着色します。

北光(水門)の旬の時期は、7月上旬から中旬頃です。

輸入サクランボ(アメリカンチェリー)の特長と時期

アメリカンチェリーは、国内産さくらんぼに比べるとサイズが大きく、果肉が固く保存性が高い点が特徴です。 甘味が強くて濃厚な味わいです。

アメリカンチェリーの旬は初夏〜夏。産地によって収穫時期が異なります。

カリフォルニア産の商品が出回るのは5月初旬〜6月下旬、ワシントン産とオレゴン産は6月中旬〜7月いっぱいが目安です。7月中には収穫がほぼ終わります。

人気の産地と旬

山形県

さまざまな品種を生み出してきた山形県。

寒河江市や東根市、天童市を中心としてサクランボ生産の国内シェア7割を誇ります。

寒河江市には国内最大規模の観光さくらんぼ園があり、また、注目品種の紅秀峰が生まれたことから「紅秀峰の里」を謳っています。

扱う品種としても、佐藤錦や紅秀峰、やまがた紅王など幅広く、山形県産のサクランボは5月末から7月頃まで楽しめます。

さくらんぼ狩りを考える際はいつ頃がいいか考えておきましょう!

北海道

グルメの宝庫、北海道はサクランボの国内生産量第2位となっています。

仁木町や小樽市が主要な産地です。

北海道のさくらんぼの旬は、6月下旬から8月上旬と本州よりも1ヶ月遅れとなっています。

・北海道の春が遅く、暖かくなる時期にずれがある

・本州と違って梅雨がなく、暑くなる時期でも本州ほど一気に気温は上がらない

ことから、サクランボの実が傷みづらく、長く収穫が可能となります。

山梨県

東京都心からも車や電車で約90分という、アクセス良好の山梨県。

山梨県の西側に位置する南アルプス市は、山梨県で最初にサクランボの生産を始めたと言われています。

さくらんぼ狩りにおすすめの時期は、5月中旬から6月中旬にかけて。

ハウス栽培のさくらんぼについては、一足早くゴールデンウィークに楽しめることもあるので、ぜひ探してみてください。

まとめ|結局、いつ食べるのが一番美味しい?

結論として、サクランボの旬は品種や栽培方法によって異なります。

人気の高い、佐藤錦については、温室栽培であれば5月から。露地栽培では6月中旬から出回ります。

また、注目度が高まっている紅秀峰については、7月初旬まで楽しめます。

ぜひ、目ぼしい品種をみつけていただき、お取り寄せやさくらんぼ狩りのお出かけについて検討してもらえればと思います!

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