【いちごの旬と美味しい楽しみ方】いつからいつまで?季節を感じるいちごの食べ方

【いちごの旬と美味しい楽しみ方】いつからいつまで?季節を感じるいちごの食べ方

冬が深まると、スーパーの果物コーナーにズラリと並ぶ色鮮やかないちご。冬から春にかけて多く出回るいちごには、実はその旬や最も美味しい時期について、意外な事実があります。一年中、同じ果物が手に入りやすい現代ですが、いちごは限られた時期にしか出回りません。また、その甘酸っぱさが際立つ旬の時期とは、一体いつなのでしょうか。 この記事では、そんないちごの旬や選び方について詳しく解説します。

いちごの旬はいつ?いつからいつまで?

まずは、いちごの本来の旬や、スーパーで売られる時期について見ていきましょう!

いちごの本来の旬と現代の旬

いちごは元々春季に実をつける果物で、その旬は3月から5月頃になります。しかし現代では、日本のいちご栽培農家が巧妙に季節を操作して、冬季でも収穫が可能となっています。

農家は大型暖房機と二重ビニールハウスを使い、冬でも春のような温暖な環境を作り出しています。そして、真夏には冷蔵庫を使って「人工的な冬」を作り、いちごに冬だと勘違いさせます。これにより、苗が春と思い込んで花を咲かせ、結果的に冬季でも収穫が可能となるのです。

そのため、いちごの本来の旬は3月から5月頃にかけてですが、12月から出回るいちごも美味しく、食べ頃となっています。

いちごがスーパーで売られるのは12月から5月

いちごは、日本のスーパーでは主に12月から5月までの期間に並べられます。この期間がいちごの旬とされています。特に、クリスマスケーキ作りで需要が増える12月から3月頃までが出荷量のピークです。

冬から春にかけての約半年間は、誰でも新鮮で美味しいいちごを楽しむことができます◎いちごがスーパーで売られる時期を知ることで、いちごの美味しいシーズンを逃すことなく満喫することができます。

いちごが一番美味しい時期はいつなの?

いちごが一番美味しいとされるのは、通常、その旬である冬から春にかけてです。特に2月から4月にかけてはいちごの甘味が最も強くなり、風味も豊かに感じられる期間といえます。しかし、種類や栽培方法によっては、これと異なる時期が最も美味しいとされることもあります。

また、一般的には収穫後すぐのいちごが最も美味とされています。一度収穫されたいちごは、その後熟成することはなく、むしろ鮮度が落ちていきます。そのため、収穫直後に食べることが最も美味しくいただくコツだといえるでしょう。

地域によって異なるいちご狩りの時期

地域によって、いちご狩りが楽しめる時期は異なることをご存じでしょうか。

北海道では、比較的冷涼な気候なので、いちご狩りのシーズンは5月から7月がピークとなります。一方、九州地方では比較的温暖な気候のため、いちご狩りのシーズンは1月から5月までとなります。また、関東地方では12月から5月がいちご狩りのシーズンです。

各地域のいちご狩りの時期を意識することで、新鮮ないちごを楽しむことができます。さらに、各地域で栽培されている品種によっても風味や甘さが変わるため、旅行先で地元のいちご狩りを体験するのもおすすめです。

5大産地とその地域特有の品種

ここからは、日本におけるいちごの5大産地と、それぞれの代表品種について見ていきましょう!各産地の代表品種の特徴や旬の時期も合わせて紹介するので、気になるいちごをぜひ見つけてください◎

栃木県の「とちおとめ」

栃木県といえば、その生産量が日本屈指のいちごの産地として知られています。その中でも特に有名なのが「とちおとめ」で、風味と甘さが絶妙に調和した美味さが特徴です。この品種は約10品種の中でも優れた味を持ち、食べ放題のいちご狩りで人気を博しています。

また、栃木県のいちご狩りの時期は11月中旬から5月下旬までとなっており、とちおとめはその期間中、特に12月下旬から5月上旬頃までが最盛期となります。そのため、甘くて美味しいとちおとめを味わうにはこの時期の訪問がおすすめです。

さらに、とちおとめは直売所でも手に入れることができますので、いちご狩りができない場合でも楽しむことが可能です。

福岡県の「あまおう」

福岡県はいちごの産地としても知られ、特に「あまおう」は全国的に知名度の高い人気品種です。あまおうはその名の通り、「赤い、丸い、大きい、うまい」という特徴があります。果実は大きく真っ赤で、色ツヤも美しいです。果肉はとても柔らかく、甘さと程よい酸味が絶妙のバランスを保っています。

福岡県内ではあまおうの収穫時期は11月中旬から6月下旬までとなっています。また、いちご狩りも大変人気で、美味しいあまおうを心行くまで堪能することができます。

静岡県の「紅ほっぺ」

静岡県は、日本全国でもいちごの生産地として名高い地域です。その中でも特に有名な品種が「紅ほっぺ」です。この品種は、鮮やかな赤色の美しい外観と、甘味と酸味のバランスが絶妙な風味が特徴となっています。また、果肉がしっかりしていて食べ応えもあり、その美味しさから全国的にも人気の高い品種となっています。

紅ほっぺは、一般的ないちごの旬である12月から5月にかけて出荷されますが、1月から4月が特に美味しい時期とされています。静岡県ではこの時期にいちご狩りを楽しむことができ、新鮮な紅ほっぺをその場で食べることができます。

熊本県の「ゆうべに」

熊本県の「ゆうべに」は、新品種のいちごで、2015年のいわゆる「イチゴイヤー」に誕生しました。早くから市場に並び、風味豊かな甘みが特徴的です。その名前の由来は、「昨夜見た夢のような甘さ」ということから取られています。

デザートやお菓子にも利用され、地元熊本を盛り上げる一品として注目を集めています。 ゆうべにの特徴は、その大きさと甘さです。また、皮が薄いため食感が良く、子供から大人まで幅広い年齢層に愛されています。

長崎県の「ゆめのか」

長崎県生まれのいちご品種「ゆめのか」は、優れた品質と高い糖度が特徴です。最大の魅力はその甘さで、食べた瞬間に広がる深い甘みと鮮やかな赤色が特徴的です。また、他の品種と比較して果実が大きく、一つひとつがゴージャスな見た目をしています。

ゆめのかは、冷蔵庫で冷やすとより一層甘さが引き立ちます。そのまま食べるのはもちろん、お菓子やジャム作りにも適しています。少し硬めの果肉としっかりとした甘みが持ち味ですから、いちご狩りの際にはぜひ長崎県産ゆめのかを探してみてください。

美味しいいちごの選び方&食べ方

美味しいいちごを選び楽しむためには、以下の5つのポイントをチェックしましょう。

  • 色々な形を見分ける:完熟したいちごは真紅色をしています。一部が白い場合は、まだ完全に熟していない可能性があります。
  • へたや葉が新鮮なこと:新鮮ないちごは、へたや葉も鮮やかな緑色をしています。
  • においを嗅ぐ:いちごの甘い香りがすること。
  • 傷やしみがないこと:傷やしみ、カビがなく、表面が滑らかなこと。
  • 大きさや形状が均一であること:形の整ったいちごは味が均一で、甘さもあります。

また、美味しく食べるためのコツとして、以下の点に注意しましょう。

  • 洗い方:ヘタをつけたまま洗う。ヘタを取ってから洗うと、水がいちごの内部に入り込み、味が薄くなる可能性があります。
  • 食べる向き:ヘタを取った後、ヘタ側から先端に向かって食べ進めます。いちごはヘタよりも中央、中央よりも先端が甘いため、この順番で食べることで最後まで甘みが口に残り続けます。

いちごの美味しさを最大限に引き出すために、これらのポイントを活用してみてください。

まとめ

いちごの本来の旬は春で、現在では11月から5月にかけてスーパーで見つけることができます。また、最も美味しい時期やいちご狩りの時期は地域により異なり、栃木県の「とちおとめ」、福岡県の「あまおう」、静岡県の「紅ほっぺ」、熊本県の「ゆうべに」、長崎県の「ゆめのか」といった人気品種も存在します。

美味しいいちごを選ぶには色や形、香り、ヘタの状態などをチェックすることが大切です。また洗い方や食べ方にもコツがあります。いちごは季節を感じさせる美味しい果物、その旬と食べ方を知って一層楽しんでみてはいかがでしょうか◎

いちごを食べてJAはが野の挑戦を応援しよう!

いちご王国の首都、真岡市を含む栃木県の南東部を管轄する農協がJAはが野。
イチゴはもちろん、メロンや梨といったフルーツや、なす、ニラ、トマトなどの野菜の生産も盛ん!豊富に降り注ぐ太陽光ときれいな水、肥沃な大地、そして昼夜の寒暖差の大きな内陸型の気が農作物を鍛え、おいしく育みます。これらに加え、首都圏に近いことから、新鮮な果物や野菜をいち早く大消費地にお届けできることも特徴です。

そんなJAはが野では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAはが野では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、はが野地区では「いちご」「玉ねぎ」「アスパラガス」の3品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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