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果物手帖
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夢富士

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特徴

「夢富士」の果実は、果重250~280g(撮影したものは300g前後あった)と早生種の中ではやや大きく、果形はやや扁円で縫合線は赤道部、果頂部ともに浅く、玉揃いが良いのが特徴です。果皮色は乳白の地色に全体に赤く着色しやすく、果肉は乳白色で着色はしないです。肉質は緻密で多汁、繊維は少なく溶質となっています。

旬の時期

夢富士の収穫時期は産地によってずれがあり、早い所では6月下旬ごろから、福島県辺りでは7月下旬ごろとなっています。

早生としては、大玉で果肉は硬く酸味と甘みが調和され、緻密で繊維が少ないです。

歴史

「夢富士」は福島県の佐藤孝雄氏が「中津白桃」の交雑実生から選抜育成し、1988年に種苗法に基づく登録出願、1990年に品種登録されています。

農林水産省がまとめている特産果樹生産動態等調査では、「夢富士」を栽培しているのは香川県のみで、2016年1.5ha、2017年1.4haとなっています。ただ、この統計には出ていませんが、各地の桃産地で、栽培している個々の農園もあります。

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