果物手帖
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黄ららのきわみ

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特徴

「黄ららのきわみ」は300~400gの大玉になり、果実は丸く、縫合線は浅い桃です。一番の特徴は果皮の地色がとても美しい黄色で、果肉も黄色いことです。この果皮色は最後まで袋掛けすることでまぶしいほどの黄色に仕上がりますが、日光にあてて育てると「黄金桃」と同じように赤く色付きます。一部袋が裂けていたのか日光に当たっていたと思われる果実があったので写真を撮っておきました。その部分は地色の明るい黄色に対し強烈なコントラストで真紅に着色しています。「黄ららのきわみ」の果肉は硬めで、3~4日室温で追熟させると柔らかくジューシーになり、皮も指でむけるようになると紹介されています。「黄ららのきわみ」の交配親は「川中島白桃」と「ゆうぞら」といういずれも広く知られている白桃品種です。白桃同士から黄桃が生まれるというのは不思議ですが、実はこの同じ交配の組み合わせからは本種の他にも「光月」という黄桃も生まれています。また白肉種では「甘甘燦燦」や「玉うさぎ」も生まれています。

旬の時期

「黄ららのきわみ」の収穫時期は岡山県や山梨県辺りでは9月上旬〜9月中旬頃となっています。また主産地である福島県では9月中旬〜9月下旬頃となっています。出盛りの旬は9月中旬という事になります。

質は極めて良く溶質で、繊維少なく緻密で果汁多く糖度は14~17度位と甘味が強く微酸で香りがあり、品質と食味が極めて優れています。

歴史

「黄ららのきわみ」は斎藤賢一氏が福島県伊達郡国見町にある自身の圃場において1993年に「川中島白桃」に「ゆうぞら」を交配し、得られた実生の中から選抜、育成した大玉で果皮の地色および果肉が黄色い黄桃で、2004年に株式会社福島天香園によって種苗法に基づく登録出願、2007年に品種登録されています。

産地

「黄ららのきわみ」の主な産地は福島県で、農林水産省がまとまた2019年産特産果樹生産動態等調査によると全国の栽培面積は福島県の5.2haのみとなっています。愛知県や山梨県、岡山県、山形県など各地の桃の産地で個々の農園で少量ずつ栽培はされているようです。

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