果物手帖
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美晴白桃

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特徴

「美晴白桃(みはるはくとう)」は果実重350~400gと大きく、果形は円形で果頂部が少しくぼむ傾向があります。果皮色は乳白色の地にぼかし状に濃紅色に着色しやすいです。果肉は乳白の中に少し紅が混じり、肉質は硬く不溶質で追熟させても柔らかくなりにくく日持ちが良い桃となっています。基本的にはカリカリとした硬さが魅力の桃ですが、日が経つにつれて果肉は柔らかくなり、肉質もトロッとしてくるので硬い桃が好きな人だけではなく、実は柔らかい桃が好きな人も楽しめるんです。

旬の時期

「美晴白桃」は晩成種の桃で、収穫は早いものでも8月下旬ごろから始まり、9月上旬~中旬に最盛期となります。

糖度は14~16度と高くなる傾向があり、それに対し酸味がとても少なく甘い桃となっています。

歴史

「美晴白桃」は品種登録されている説明によると、長野県長野市において佐藤一雄氏が「白桃」、「白鳳」、「水野ネクタリン」及び「秀峰」を栽培する自園において発見された偶発実生とされ、長野県須坂市の苗木販売会社である植木農園を営む植木喜作氏によって1988年に登録出願、1990年に登録されています。一方、本種の苗木を販売している山形県天童市の株式会社イシドウの紹介ページには『佐藤一雄氏が自園で白桃の実生より選抜育成した品種』と紹介されています。

産地

「美晴白桃」の主な産地は山形県で、農林水産省がまとめている平成30年産特産果樹生産動態等調査によると全国の栽培面積は39.7haとなっており、そのすべてが山形県となっています。その他の桃の産地でも個々の農園で少量栽培はされていると思われますが、その数はわずかなようです。

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