果物手帖
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白鳳

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白鳳とはどんな桃?

桃の品種は国内だけでも100種類を超えるといわれていますが、白鳳はその中でも2番目に多く生産されています。食味や外観に優れ、収量も安定していることから、全国的に広く栽培されている人気の桃です。

ここでは、そんな白鳳の特徴を詳しく解説します。そもそも白鳳とはどんな桃なのか、味わいや旬の時期など詳しく見ていきましょう!

味わい

白鳳は甘みが強く、酸味の少ない上品な味わいが特徴です。熟すほどに柔らかくなり、皮を剥いただけで滴り落ちてくるほどたっぷりと果汁を含んでいます。肉質は滑らかで、とろけるようなくちどけを堪能できます。また、白鳳は香りが非常に良く、桃らしい爽やかで甘い芳香を強く感じます。

大きさは「あかつき」などに比べやや小さめですが、淡いピンク色の美しい外観で、味、香り、美しさの三拍子が揃っています。

旬の時期

白鳳はハウス栽培も行われていて、こういったものは5月中旬から出始めますが、露地物は7月中旬から8月中旬にかけて収穫のピークを迎えます。この時期は桃全体の最盛期でもあり、様々な人気品種が続々と登場します。白鳳を含め、旬を迎えた美味しい桃の食べ比べを楽しむのもおすすめですよ◎

栽培の歴史

白鳳は数ある桃の中でも古い歴史を誇り、1925年(大正14年)に誕生しました。発祥の地は神奈川県の農事試験場で、「白桃」と「橘早生」の交配から育生を開始し、1933年(昭和8年)に白鳳と命名され発表されました。

主な産地

白鳳の主な産地は以下の通りです。

  • 山梨県:592ha(45.49%)
  • 和歌山県:292ha(22.38%)
  • 岡山県:121ha(9.29%)
  • 長野県:77.2ha(5.93%)
  • 愛知県:52.1ha(4%)

白鳳の生産量・栽培面積共に1位は山梨県です。しかし、白鳳は人気品種なので、この他にも多くの地域で盛んに栽培されています。

また白鳳には「日川白鳳」や「八幡白鳳」などの派生品種が数多く存在し、産地ごとに白鳳とは別で栽培されています。中でも山形県で栽培されている「いけだ白鳳」は生育が難しく、「幻の桃」とも呼ばれています。流通量は多くないものの、産地である東根市を中心にその優れた味わいで人気を集めています。

白鳳は柔らかい桃が好きの人におすすめ

桃には、果肉が硬い品種と、柔らかい品種があります。硬い桃には、「あかつき」や「まどか」、「川中島白桃」などの品種があり、熟しても果肉が柔らかくなりにくく、サクッとした歯ごたえを楽しめます。

一方、白鳳は柔らかい桃の代表格で、とろけるような舌触りと溢れる果汁が特徴的です。味や食感の好みは人それぞれですが、白鳳は柔らかい桃が好きな人におすすめの桃です。

白鳳はどこで購入できる?

白鳳を購入するなら、できれば新鮮で美味しいものを選びたいですよね◎スーパーなどで購入できる白鳳はもちろん美味しいですが、産地直送の通販サイトを利用すると、より新鮮なものをゲットできますよ。

日本で屈指の桃の産地である山形県に拠点を置く、JAさがえ西村山の公式通販サイトには、旬の時期が近づくと白鳳の販売予定がいち早く掲載されています。注文から発送までもスピーディーなので、旬を迎えた新鮮な白鳳をゲットしたい人はぜひチェックしてみてくださいね!

白鳳の食べる上でのポイント

新鮮な白鳳をゲットした際は、その美味しさを最大限に味わいたいですよね◎桃はデリケートで日持ちしにくく、食べ頃を見極めるのが難しい果物です。また切り方や食べ方にも美味しく味わうポイントがあり、これを知っておくと白鳳の魅力をより堪能することができますよ!

美味しい白鳳の見分け方

白鳳を美味しく味わうには、まず食べ頃で美味しい白鳳を見分けることが肝心です。店頭で白鳳を選ぶ際は、以下のようなポイントに注目してみましょう!

  • 色づきが濃く鮮やか
  • ヘタの周りの果肉が柔らかい
  • 甘い香りを強く感じる

店頭で白鳳を選ぶ際は、果皮に緑色の部分がなく、ピンク色よりも紅色に近いものを選びましょう。また白鳳は熟すごとに果肉が柔らかくなっていくので、一番最後に熟すヘタ周りの果肉に触れて、柔らかいと感じられれば完熟のサインです。さらに桃特有の甘い芳香が強く香っているものは、食べ頃といえるでしょう。

上手な洗いかた・切り方

白鳳を食べる際は、まず表面に生えている産毛をしっかりと洗い落としましょう。果実を流水に当てながら、手のひら全体でこするようにして洗います。洗っていると、次第に皮の手触りがツルツルになり、キュッキュと音がしてきます。白鳳は皮を剥きやすい品種なので、丸ごと皮を剥いて噛り付くのも良いですし、カットして食べるのも良いでしょう。

桃をキレイにカットする方法は、以下を参考にしてください◎

  1. 桃を優しく持って縫合線に沿って包丁を入れて一周させます
  2. 手のひらで包むように持ち、切り込みに沿って上下に捻って割ります(※アボカドをイメージするとやりやすいです)
  3. 6〜8当分にカットしてから種を取ります
  4. 包丁を寝かせて桃の実と皮の間に入れ込み滑らせるようにして皮を剥きます

美味しさを長持ちさせる保存のコツ

白鳳は桃の中でも果肉が柔らかく、あまり日持ちしないため、購入後はできるだけ早めに食べきるようにしましょう!目安としては2~3日以内で、保存する際は新聞紙などで包んでからポリ袋に入れ、冷暗所や冷蔵庫の野菜室で保管するのがおすすめです。

こちらの記事では、桃の正しい保存方法について解説しています。白鳳の美味しさをできるだけ長くキープさせたい人は、ぜひ合わせてチェックしてくださいね◎

桃を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、国内屈指の美味しいナスの産地としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、大玉でしっかりとした歯ごたえのある桃「まどか」など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。

農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。

【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「ナス」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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