果物手帖
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つきあかり

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特徴

「つきあかり」の果実重は250g程度で、果形は扁円形、果皮の地色は黄色で赤い着色が少なく、無袋栽培でも美しい黄色の状態で収穫できるとされています。ただし、陽光面がわずかに赤く色付くため、全体に黄色く仕上げる場合は袋掛けした方が良いようです。果肉は黄色で溶質、肉質は上質で柔らかすぎず適度な歯応えが楽しめます。包丁を入れると滴り落ちてくるほど果汁が豊富で、口に入れた瞬間トロピカルフルーツのような豊かな香りを鼻の奥で感じることができます。

旬の時期

「つきあかり」の収穫時期は「あかつき」より1週間あまり後で、育成地(茨城県か すみがうら市)で7月下旬から8月上旬となっています。主な産地の和歌山県でも旬は7月下旬となっています。

果汁糖度は平均で14度程度になり、酸味は少なく、黄肉モモ特有の香りがあり、食味は安定して優れています。

歴史

「つきあかり」は国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構が1991年に農林水産省果樹試験場(現独立行政法人農業・食品産 業技術総合研究機講果樹研究所)千代田圏場において白色モモ品種の「まさひめ(「21-18」×「あかつき」)」に同じく白色モモ品種の「あかつき(「白桃」×「白鳳」)」の花粉を交配し、得られた実生の中から選抜育成された黄肉の中生もも品種です。2001年より「もも筑波 121号Jの系統名でモモ(生食用)第 8回系統適応性検定試験に供試され果樹研究所を含む全国22ヶ所の公立試験研究機関による特性の検討を経て、2008年に「つきあかり」と命名され種苗法による品種笠録出願、2010年に品種登録された。

産地

「つきあかり」は農研機構が生み出した品種で、『東北から九州までのモモ栽培地域で栽培が可能』とされているので、各地の桃の産地で栽培している農園はあると思いますが、農林水産省が作成した平成30年産特産果樹生産動態等調査の中では全国の栽培地は和歌山県の5haだけしか記載がありませんでした。

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