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果物手帖
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白麗

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特徴

「白麗」の果実は300gほどと大玉で、表皮は透き通るほど白く、糖度は約15度と、高級品種の代名詞「清水白桃」よりも高い糖度を誇ります。「白麗」は「清水白桃」の後に続いて収穫できる”白いモモ”として岡山県オリジナルの推奨品種となっています。果肉はやや硬めでシャキシャキとした食感と、渋みのない上品な甘さが特徴の新感覚の桃です。熟せばとろけるような食感に変化するので、硬い桃が好きな人もやわらかい桃が好きな人も、どちらも楽しめます。

旬の時期

「白麗」の収穫時期は8月上旬から中旬にかけてで、食べ頃の旬もこの時期になります。

なめらかな舌触りと緻密でやわらかい肉質を持ち、ややかための頃合いに食べても青臭さや渋みが少なく、熟せばとろりととろけるような果肉となります。

歴史

「白麗」は岡山県笠岡市の東山四郎氏が1968年に「大久保」に中国原産の「肥城桃」を交配して得られた実生3系統が、東山氏と共同研究をしていた赤磐郡瀬戸町(現 岡山市東区瀬戸町)の井上航一氏が同じ組み合わせで交配した5系統とともに岡山県立農業試験場(現 岡山県農業総合センター農業試験場)で選抜試験を経て、最終的に選ばれた東山四郎氏が交配した系統の白桃品種です。これらの系統が全て岡山県に移譲されたものであり、1995年に岡山県によって登録出願され、1999年に品種登録されています。

産地

「白麗」は岡山県でしか栽培されていません。農林水産省がまとめている平成28年産特産果樹生産動態等調査によると岡山県での栽培面積は25haとなっています。

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