特徴

「はなよめ」は山梨県で発見された「日川白鳳」の変異樹で、果形が短楕円で果肉が乳白色をしています。果重が250g程度で、果皮は淡桃色で着色は良いとされています。その色づき方がまるで赤ちゃんのほっぺのように、結婚式でおめかしした花嫁のように綺麗なことと、6月に旬を迎えることが「はなよめ」の名前の由来と言われています。上品な香りと柔らかくて多汁の果肉に加えて糖度もしっかりあるので、とてもバランスの取れた品種です。しっかりとした食感を味わえつつ、口の中で優しくとろけていく感覚は一度食べたら癖になります。

旬の時期

「はなよめ」は育成地の山梨県では6月下旬に収穫時期を迎える早生品種となっています。市場に出回るのは、早く収穫時期を迎える暖かい産地のものが6月上旬位から、またハウス栽培も行われており、そういったものが5月下旬ごろから出回り始め、産地を変えながら7月中旬辺りまでとなります。最盛期の旬は6月中旬から下旬にかけてです。

味

果肉はやわらかくジューシーで、適度な甘味があり酸味は穏やか。かすかに渋みを感じます。

歴史

「はなよめ」は山梨県八代町（現在の笛吹市）の志茂勝弘氏が、昭和の末頃、自園の圃場において発見した「日川白鳳」の変異樹を育成増殖した早生品種で、1991年に八代町農業協同組合（現　JAふえふき）によって種苗法に基づく登録出願、1995年に品種登録されています。

産地

山梨県:40.4ha(49%)
熊本県:11.0ha(13%)
和歌山県:8.3ha(10%)
岡山県:7.0ha(8%)
愛知県:5.7ha(7%)