果物手帖
果物手帖

まどか

まどか
果物手帖

シェアしよう!

果物手帖

シェアしよう!

果物手帖

まどかとはどんな桃?

桃の品種は国内だけでも100種類を超えるといわれていますが、まどかはその中でも8番目に多く生産されています。「あかつき」や「白鳳」などの人気品種に比べるとまだまだ少ないですが、まどかは生産者にとっても消費者にとっても理想的な桃とされ、今後ますます生産量が増えていくかもしれません◎

ここでは、そんなまどかの特徴を詳しく解説します。そもそもまどかとはどんな桃なのか、なぜ人気を高めつつあるのか、その理由を見ていきましょう!

味わい

まどかは、300~350gほどの大玉で果汁が多く、非常に食べ応えのある品種です。引き締まった果肉にはサクッとした心地よい歯ごたえがあり、ひと口頬張ると桃特有の甘みと爽やかな風味が一気に広がります。

まどかの硬い食感や歯触りの良さは、親であるあかつきと川中島白桃から受け継がれたもので、大きさや色づきもまた、この2つの品種に酷似しています。完熟すると全体が鮮やかな紅色に染まり、ふっくらと丸みを帯びた大玉の果実は、見映えバツグンです◎

旬の時期

まどかが出回るのは、夏休みも終わりに近づく8月中旬から下旬頃にかけて。収穫時期はあかつきより10日ほど遅く、川中島白桃より2週間ほど早いため、あかつきからまどか、まどかから川中島白桃と、入れ替わるように登場します。

8月に入ると桃の人気品種たちが続々と旬を迎えるので、まどかを含めて食べ比べを楽しむのもおすすめですよ◎

栽培の歴史

まどかは、山形県の果樹苗木生産販売会社(株)イシドウが「大玉あかつき」の自然交雑実生から選抜育成した中晩生種とされています。親はあかつきと川中島白桃とされていますが、人の手によって交配されたのではなく、2つが自然に交わることで偶発的に誕生しました。

また品種登録はされていませんが、「まどか」という名称は2001年に商標登録されています。果肉はあかつきよりも硬く、大玉で果汁をたっぷり含んでいるなどの特徴から、「あかつきの生まれ変わり」ともいわれています。

主な産地

まどかは、日本で屈指の桃の産地である山形県で生まれた品種で、現在では山形県の他に福島県や青森県、秋田県など涼しい地域を中心に栽培されています。まどかの生産量では福島県が全国1位となっていますが、原産地である山形県で採れたまどかは、大玉で品質が良く全国的に高い人気を集めています。

まどかとあかつきはどう違うの?

まどかとあかつきは親子関係にある品種で、見た目や味わい、食感など似た点が多く見られます。

しかし比べてみると、あかつきの大きさは平均250~300gほどとまどかより少し小さく、川中島白桃から受け継いだ後引く甘みも強く感じられます。食感はあかつきよりまどかの方が硬く、果肉の緻密さではあかつきが上回っています。

あかつきの味わいや特徴について詳しく知りたい人は、こちらの記事も合わせてぜひチェックしてくださいね♪


まどかはどこで購入できる?

まどかを購入するなら、できれば新鮮で美味しいものを選びたいですよね◎スーパーなどで購入できるまどかはもちろん美味しいですが、産地直送の通販サイトを利用すると、より新鮮なものをゲットできますよ。

日本で屈指の桃の産地である山形県に拠点を置く、JAさがえ西村山の公式通販サイトには、旬の時期が近づくとまどかを含む桃の販売予定がいち早く掲載されています。注文から発送までもスピーディーなので、旬を迎えた新鮮な桃をゲットしたい人はぜひチェックしてみてくださいね!


あかつきの食べる上でのポイント

新鮮なまどかをゲットした際は、その美味しさを最大限に味わいたいですよね◎桃はデリケートで日持ちしにくく、食べ頃を見極めるのが難しい果物です。また切り方や食べ方にも美味しく味わうポイントがあり、これを知っておくとまどかの魅力をより堪能することができますよ!

美味しいあかつきの見分け方

まどかを美味しく味わうには、まず食べ頃で美味しいまどかを見分けることが肝心です。店頭でまどかを選ぶ際は、以下のようなポイントに注目してみましょう!

  • 果皮全体が赤くきれいに色づいている
  • 触ると弾力があり、少し柔らかい
  • 甘い香りを強く感じる

店頭でまどかを選ぶ際は、果皮に緑色の部分がなく、全体的にきれいに赤く色づいたものを選びましょう。またまどかは完熟しても果肉が柔らかくなりにくい品種なので、見分け方は難しいですが、ヘタの周りに触れたとき少し柔らかく感じられれば、完熟のサインです。さらに桃特有の甘い芳香が強く香っているものは、食べ頃といえるでしょう。

上手な洗いかた・切り方

まどかを食べる際は、まず表面に生えている産毛をしっかりと洗い落としましょう。果実を流水に当てながら、手のひら全体でこするようにして洗います。洗っていると、次第に皮の手触りがツルツルになり、キュッキュと音がしてきます。産毛をキレイに洗い落とせたら、皮ごと噛り付くのも良いですし、皮を剥いてカットしてから食べるのも良いでしょう。

桃をキレイにカットする方法は、以下を参考にしてください◎

  1. 桃を優しく持って縫合線に沿って包丁を入れて一周させます
  2. 手のひらで包むように持ち、切り込みに沿って上下に捻って割ります(※アボカドをイメージするとやりやすいです)
  3. 6〜8当分にカットしてから種を取ります
  4. 包丁を寝かせて桃の実と皮の間に入れ込み滑らせるようにして皮を剥きます

美味しさを長持ちさせる保存のコツ

まどかは、果肉が硬くしっかりしているため他の品種に比べると日持ちしますが、そもそも桃はデリケートで保存に不向きな果物なので、購入後はできるだけ早めに食べきるようにしましょう!目安としては2~3日以内で、保存する際は新聞紙などで包んでからポリ袋に入れ、冷暗所や冷蔵庫の野菜室で保管するのがおすすめです。

こちらの記事では、桃の正しい保存方法について解説しています。まどかの美味しさをできるだけ長くキープさせたい人は、ぜひ合わせてチェックしてくださいね◎


桃を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、国内屈指の美味しいナスの産地としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、大玉でしっかりとした歯ごたえのある桃「まどか」など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。

農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。

【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「ナス」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

果物手帖

シェアしよう!

果物手帖

関連記事